2008/1月〜3月

春になったらなったで何かと忙しい。

冬の間、お掃除とかサボリまくってたもんな〜♪

 

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 更新の準備状況とか、その日ちょっと考えたこととか書いてるページです。

ちなみにこのページでは、新しい記事から上に載せて行ってます。

 

 

 

 

 

2008.3.28.

★春の大掃除★

冬の間、寒くて何かと行き届かなかったおうちの中を徹底的に大掃除したので、おかげでずいぶんすっきりしました。お天気も春うららな雰囲気になってきて、来週はもう4月に入るし、サクラも咲く時期ですよね。昨年は嵐山に行ったなあとか思い出しつつ、4月の第1週は晴れの日が続きそうなので、またあちこちお花見に行くことになりそうです。

それに、やはりこの時期、何と言ってもしゃーるくん&カロちゃんとお花見ドライヴが目玉というか定番というか、ほんと、いい季節になりつつあります。ちなみにしゃーるくんは今年15才、カロちゃんが19才になるわけですが、うちのクルマたちはどっちも元気いっぱい。カロちゃんなんて来年ハタチですからねえ。う〜ん、ワカいなあ、まだまだ♪

ともあれ、これから一年で一番いい季節になってゆくわけで、そろそろ更新も本気で再開しないといけませんね。もう、冬眠という言い訳もきかなくなってくるし、頑張らなくては。

 

★夏用バッグ★

この前、メアリさんのスプリングコートを取りに京都に行かなきゃとか書いてましたけど、そのついでにまたあちこち覗いてきました。

写真のバッグはその時エミキュさん(Emily Temple Cute)で見つけたもので、今年春もの大人気だったとかゆーティ・カップ柄です。最近はメアリさんでもジェーンさんでも予約予約でお店に出る前に押さえることが多くて、店頭で見て気に入って買うということが殆どないんですが、これは偶然お店で見かけていいなと思って購入いたしました。なんか久々ですね、こういう買い方。

素材はビニールなんですけど、こういうのは夏に重宝するので、いいのがあったら欲しいなとずっと思ってたんです。夏と言えばかごバッグが定番ですが、そればっかりだと飽きるし、ビニール製だと色柄が多様で、それに汗がついたりしても拭き取れば良いだけですからね。

これは他の色や、同柄のお洋服もあったそうなんですけど、既に完売していてコレだけが残ってたみたい。実は今、これと同柄同色のワンピがオークションに出ていて、おソロにしておこうかなーとか思いつつ、でもけっこう高値で出てるので足踏みしてるとこなんだな。もうないんなら仕方ないから、このバッグは白の総レースのミニワンピなんかに合わせようかなとか思ってたんですけど、そう思ってると出てきちゃうんだよなー、オークションって。ま、そういうわけで、この柄はすごく気に入ってるんです。色もピンクとかより、あやぼー的にはこっちのブルーが好みだったし、それだけにあのワンピは諦めきれないかも...。

 

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その4★

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・この話について初めて読まれる方、登場人物等についておさらいしたい方は主要登場人物、用語等解説をご覧下さい。

・また、この話については2005年8月からAyapooで断片的にプロットをご紹介しています。小説本文はまだ公開していませんが、興味がおありの方は専用のSTORY INDEXをご参照下さい。Ayapooの過去ログ内の記事を順を追って読むことが出来ます。

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内容はAyapoo連載後、独立したページに移動しました。第6章はこちらです。なお、独立バージョン各章へはトップページこちらにリンクがあります。小説のみ続けて読みたい方は、そちらをご利用下さい。

   

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original text : 2008.2.28.+3.4.

★The ultimate kingdom * intermission - 宣戦布告 -★

 

2008.3.21.

★きれいなカード★

この前、京都にお洋服を取りに行った時に、近くのお店でこんなのを見つけました。輸入品らしいんですけど、ドレス型のカードと、内側がスカート部分と同柄になってる封筒10枚ずつ、それにダイカット・メモがセットになってるんです。

こういう型抜きしたようなタイプのメモって以前から探してたんですけどどこにもなくて、今回たまたま見つけたのでおお! と思い、特にそれが気に入って3セットも買ってしまいました。でも、お店にはシリーズでいろいろな柄のが10種類くらいはあったので、どれを買おうかけっこう悩んだんですよね。あんまり可愛いんで思わず全種類買いそうになってしまいましたが、1セット1890円(税込み)というそれなりなお値段だったんで、とりあえずこれだけ。それでもカードって単品で買うとけっこう高いので、10セット+メモでこのお値段は安いかもしれません。

下の写真で見ていただくとよく分かると思うんですけど、メモは靴やバッグのデザインになっていて、もちろん中身も1枚1枚同じ柄が印刷されています。お洋服とコーデしてあるってのがまたオシャレじゃないですか。下の写真で真ん中に移ってるピンクのスカート柄はなんとプードルちゃんだったりするし。こういうお洋服、実物であったらきっと買ってしまうと思う♪

これは四条通りを烏丸方面に歩いてゆくと沿道にあるALBAというお店で見つけたんですけど、こちらは1Fで輸入物の食器とかキッチン用品やお茶、2Fではオシャレな文具類なんかを扱ってて、最近京都に行くと覗くのが楽しみになってるお店のひとつです。京都はさすがに観光地であることもあって人が多いから、こういう気が利いたものを置いてるとこもわりとありますね。あやぼーは京都はまだ神戸ほどは知らないので、行くたびにあちこち歩き回っているとまだまだ発見があって楽しいです。

そういえば、今日、メアリさんのスプリングコートが入荷したというお知らせもあったので、また近々取りに行くことになるでしょう。京都散策にもそろそろ良い季節になって来てるし、またウロウロ歩き回って来ようっと♪

中身はこんなふう♪↓↓↓

 

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その3★

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original text : 2008.2.27.-2.28.

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その4★

 

2008.3.14.

★記録中断★

ここ数日で随分暖かくなって来た感じですが、やはりこういう季節の変わり目というのは体調を崩しやすいものなのか、とうとうあのいまいましい神経性の歯痛が出てしまい、3日ほど苦しめられました。前回にコレが出たのは2006年9月のことだったので、約1年半続いた好調記録が中断されてしまったことになりますね。う〜ん、残念。

前の時も3日くらい寝込んだと当時のAyapooで書いてますが、あの時はマジで3日間身動き取れなかったことに比べると今回は痛かったものの寝込んだのは1日くらいで済んだので、まだ軽かったってことなんでしょう。でもこの神経性の歯痛とゆーものは、痛み止めが殆ど効かないような状態になるので本当に辛いんです。噛めないからマトモにものが食べられないしね。まあ、こういうことがたまにあると、改めて美味しくものが食べられることだとか、健康に生活していられることだとかのありがたみを感じることが出来るので、大病とかまで行ってしまう前にそういうことを考えるきっかけになるとゆーメリットはある。こういうポジティヴ・シンキングでいつもなんとか乗り切るわけですが、しかしどうリクツをつけてもっ、痛いものは痛いんだ!! 

確かにここしばらく夜更かししたり、野菜食べる量が減ってたりと、体調崩しても仕方ないような生活になってたし、去年に比べて寒かったからなあ、今年は。そのへんの生活態度を反省して、これからまた気持ちも新たに好調記録の更新を目指したいと思います。ま、ちょっと体調を崩したくらいのことでぎゃあぎゃあ言ってられるうちが花だとゆーか、やはり健康こそ宝だと思うので、真面目に精進努力しなきゃいけませんね。皆さまもこの季節、いろいろ不具合が出やすいんではないかと思いますので、どうぞ気をつけて下さいまし。

       

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その2★ 

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-4-

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original text : 2008.2.25.

 ★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その3★

 

2008.3.6.

★春がもうすぐ★

先日、予約しておいたお洋服を取りにちょっと京都に行って来ました。既に3月に入っているので、コートが着れるのも今のうちと思い、思い切って前にココでも写真をお見せしてたジュリエットさんのゴブラン・コートを着て出かけたんです。今着なかったら、また冬になるまで着る機会を逸してしまいますからね。コートの下はメアリさんの生成りブラウス&茶系花柄JSKにしましたが、思った通りゴブランの場合は花柄on花柄でけっこういけます。コート丈がかなり長いので階段とかが大変でしたが、ああいうのを着て出かけるのはやっぱり楽しいですね。ちなみに予約してあったのは赤チェックのJSKとオリーブ・グリーンのワンピースです。

赤とかグリーンのチェックってメアリさんではこれまで確か出たことなかった色柄と素材だったし、オリーブ・グリーンもまたあまり出ない色で、今からの季節くらいにちょうどいい感じと思って予約してあったんですけど、例によってサイト販売が始まったら即完売してました。やっぱり予約しておいて良かった♪あと、キャンセル待ちしてたJSKもめでたく手に入り、これはスプリング・コートと合わせようと思ってるんですが、それは3月半ばに入荷することになってるので、今はそれがとても楽しみです。でも、全然楽しみじゃないのは、来たるべきクレジットのお支払い請求書です(いつものことなのに、懲りないよなあ、私も...)。

ま、そんなこんなで悲喜こもごもではありますが、なんかこういう色合いのお洋服を見てると、やっと春だなーという気分になってきますね。もうちょっと暖かくなったら、Magazine Workshopの更新も再開できるでしょう。今日はちょこっとウグイスらしき声も聞こえてたし、しゃーるさんも7回目の車検を終えて(なんと、今年15才)、春のオープン走行を待つのみ。早く、暖かくなると良いですね。

        

★連載開始★

とゆーことで、調子に乗って連載小説開始とゆー運びになってしまいました。以前ちょっと期間限定でほんのワン・シーンくらいの量をアップしてたことがありましたが、今回はあれよりかなりまとまったエピソードになってますね。原稿用紙にすると最終的に100枚くらいにはなるんじゃないかと思うので、短編1本くらいの長さにはなるのかな? 毎週連載して約2ヵ月で終了を目指してます。

この話のタイトルについては「洋楽ファンのひとりごと」でちょっと書いてたので既にご存知の方もあるかもしれませんが"The ultimate kingdom"ってことに落ち着いてまして、そもそもはディのセルフ・ストーリーのタイトルを"The ultimate paradise"と付けたことに端を発し、この二つは本質的なところで対になってる話なのでそれ風のタイトルにしたかったんだな。どういう点で対になってるかは、どちらも本編がいつかそのうち公開されると思うので(本当にそんな日が来るのかどーか知りませんが)、それはその時になったら分かる(はずだ)ってことにしておきましょう。

ただ、公開するにあたって問題は、本編の主人公はあくまでまー、アリ、ディ、アレクで、それもまーとアリが十代、ディとアレクが二十代のあたりから始まってるのよね。で、今から連載する話は、それからいろいろ紆余曲折を経たずーーーーーっと後のエピソードで(なにしろデュアンが出てくるんだから)、そんなとこからいきなり始める格好になる。いずれはこのエピソードも本編に組み込まれることになるんでしょうけど、本編は本編でやっぱりそもそもの発端からちゃんと出したいじゃないですか。でも、そこから始めてたらデュアンが出てくるようなエピソードなんて、十年経っても公開できるかどうか分かんない。おまけにたぶんこのエピソード連載ってゆーのは、ひとつだけじゃなくていくつか続きそうな気配もしてるんで、乱暴ですけどこれはひとまず「外伝」ってことにして(本編の前に外伝が出るっていうのもなんなんですが)、連載することにしました。自分でも笑ってしまいますが、ま、そーゆーことで、このテの話がお好きな方にお楽しみ頂ければと思います。では、第1回は大サービスで、約9000字一挙公開です。

        

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その1★

・この話について初めて読まれる方、登場人物等についておさらいしたい方は主要登場人物、用語等解説をご覧下さい。

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内容はAyapoo連載後、独立したページに移動しました。第1章はこちらです。なお、独立バージョン各章へはトップページこちらにリンクがあります。小説のみ続けて読みたい方は、そちらをご利用下さい。

   

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1〜3 original text : 2008.2.29.-3.1.

revise 2008.3.7.

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その2★

 

         

       

 

 

2008.2.28.

★ハボのこまかいの★

赤ちゃん大とか、幼児大とか、はたまた掌サイズとか、うちにはいろいろな大きさのハボぬいがいることは常連さんならご存知のことかと思います。もうこれ以上は増やさない...、とちょっと前に誓ったものだったんですが、ちょーっち予定が狂ってまた増えることになっちゃいました。でも、今度のハボたちは身長僅か8cmの超ミニサイズ。実はこのコたち、マグネット・ドールなんです。背中に磁石が縫いこんであるらしく、磁石のつくところならドコでもくっつく、くっつきハボ。写真では小物入れのフタ部分の金属にくっついているので、宙に浮いてる感じに写ってるんですね。

本当は1セット9種類になってまして、デザインはハボ・ファミリーのキャラ9種類があります。そのうち全員写真に撮ってお見せしたいと思ってますが、これはもう現在では販売されていないものなので、例によってオークションでゲットしました。

しかしゲットするまでには長いストーリーが...。そもそもこのコたちは、昨年クリスマス仕様のハボ2体を落札した頃(確か11月)に初めてオークションに登場して来たんです。9体セットの未開封新品で開始価格1800円から。ちなみにこのコたちの正規価格はセットで5800円。本当は収納用ポーチが付属してるはずなんですが、出品されていたものにはそれは付いていませんでした。でも、欲しいのはポーチよかお人形の方なんで、未開封新品1800円は断然安い。買おうかな? とは思ったんですけど、しかし送料が加わると2500円くらいになっちゃうよなーと思い、一時静観。昔は何でもわりと欲しいと思ったら即落札しちゃうことが多かったんですが、最近は「値下がりを待つ」ということを覚えたのでね(♪)。

ラッキーなことに1800円での落札者はなく、そのまま何回かそのお値段で繰り返し出品された後、とうとう1000円に! 送料分とは言わないまでもせめて300円くらいまからんか? と思っていたので、これは買わなくちゃ!! と思う反面、いや、待てよ、もしかしてもうひと声、と考えて更に待つこと数週間。やはり1000円でも落札者はなく、そのまましばらく再出品が繰り返されたのでありました(う〜ん、やはり付いてるはずのポーチなしが原因だったのだろうか?)。

そうこうするうちに新年を迎え、もっと安くならないっかな〜♪と思いつつ待っていたら、おお!! とうとう500円にまでお値下げされたではありませんかっっっ。まさかココまで下がるとは思っていませんでしたがっ、これはもう、さすがに買わなくっちゃ損!! よしっ、落札っと思ってよく見たら、出品者さんは何セットかストックを持ってらしたみたいで複数出品されてたんです。それに終了時刻寸前で気づいたもんですから、1セットで十分なんだけどな、でももう1セットくらい予備あってもいいかな??? と刻々と終了時刻が近づいているのに悩んでしまった。でもとにかく落札はしたかったんで、とりあえずでは2セットで落札だっ!!

そんなこんなで、こまかいハボがまた、我が家になだれ込んでくることになったのでしたが、ビッグサイズのハボたちを見慣れた目にはこのこまかいサイズが新鮮で、それにマグネット・ドールというから背中に磁石背負ってんのかな? と思っていたら、中に縫いこんであるので一見すると全くのマスコット・ドール状態。しかも布の色に合わせてちゃんと縫い糸の色合わせまでしてあるし、作りもザツじゃない。手芸歴足掛け6年の私が見るに、このサイズですから作るのに手間がかかってるだろうということもよく分かります(こういうものは小さいものほど作業が細かくなるので大変)。だから9体+ポーチで5800円は決して高くないと販売されてた時から思ってて、もちろんその頃、買おうかなとさえ思ったんですけど、この時も送料がなー、ってことで悩んでそのままになってたのよね。でも、待って良かった、500円なんて...(うるうるうる、それってふつー1個のお値段よ)。今はこのくっつきハボたち、テーブルランプの支柱が主な住み家となっています。

それにしてもこの、ぬいぐるみなどに付いているMaid in Chinaのラベルを見るたび思うんですが、こういうのを作っている所を見学してみたいですね。中国のおばさんやお姉さんたちが、ぼちぼちぬいぬいして手作りしてらっしゃるんでしょうか? で、テーブルの上には作りかけのや、出来上がったのがずいずいずいっといっぱい並んでたりするんでしょうね。想像すると楽しそう。そんなお仕事、私もやってみたい...。

        

★ディの子供たち・その9 - 誘拐 -★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

いま、Ayapoo初の試みである短期集中連載小説の企画を進めてまして、ってゆーか、最初は例によってざっとプロットを掲載するだけのつもりで書いてたんですけど、シーンを追ってくに従ってなんか乗ってきちゃって、あーなって、こーなって、どーなって、そーなって、と、なかなかカッコいいエピソードになりそうなんで、これは本文連載方式でゆこうかなってことになったんです(なりゆきで好き勝手できるのは、個人サイトオーナーの特権)。今、2回半分くらい書けてて、それでエピソードの半分くらいまで進んでるので、3月〜4月にかけて4〜6回くらいの連載にできるんじゃないかな。どういう話かっていうと、以下は最初に書いてたプロットなんで、予告編ってことで掲載しちゃいましょう。これが果たしてどのような本文になるのか? それはいましばらく、お待ち下さい。

**********

<予告編♪>

さて、エヴァちゃんって、この後何か話に絡んで来そうとか書いてましたけど、なかなか大変なことになりそうですね。って言っても、ディとデュアンの間に割り込むとか、そーゆー可愛い話じゃなくて、テロがらみの誘拐に巻き込まれちゃうっていう相当ヴァイオレントな展開です。もちろん本命はデュアンくんなんですけど、エヴァちゃんも一緒にいたので連れてかれちゃうんだな。

ある日、デュアンがなかなか学校から帰って来ないのでディたちが心配していると、いつも送り迎えをしているメルセデスが屋敷に向う途中で大破して乗り捨てられていると警察から連絡が。しかもいたずらに怖がらせるといけないと思ってデュアンには言ってなかったけど、運転手として付けてたのはプロのボディガードだったのに、ライフルで狙撃されたらしく、瀕死の重傷を負って車内に放置されていた!

いやー、なかなかこれはいきなりハードボイルドしちゃってますが、私の小説というのはロマンチックとヴァイオレンスが表裏一体化してるんで、たまにこーゆー展開に雪崩れ込むことがあります。ついでに、エンタテイメントと哲学も同居してるので、そのへんが売り物にも何にもならない原因だな。

ともあれ、最初は営利目的の誘拐だろうとディも思ってるんですが、1日、2日と経とうとするのに連絡がないことと、いきなり運転手を狙撃するというやり口が普通の誘拐としてはダーティすぎるのとで、これは相当厄介かも、と思い始めたところへ、まーからホットラインで連絡が入る(まーはこの頃になると殆どクランドルにいないので、ディんちとは衛星経由の特別回線を繋いでいる。だから通常回線でするとヤバい話なんかは、それ経由で連絡してくる)。ここんとこ8回連続でディと子供たちの話ばっかり書いてるんで、まーなんて殆ど懐かしい響きの存在と化してますが、本来はこっちの方が主人公なんです、この話。

で、まーとアリは「豪華クルーザーで世界旅行を楽しんでる」と前にちょっと書いてましたが、別にムダにあちこちふらふらしてるわけではなく、目的も事情もあってやってることで、それがアレクのIGDとも絡んでくることなんですけど、まーとアリ、それにマリオ・バークレイ博士のテーマというのは、そもそもの始めから「歴史の軌道を修正する」という大掛かりなゲームなわけで、このへんは説明すると長くなるからそのうち本編で読んでもらうとして、ともかくそーゆーことをやってるんで、裏に回るといろいろ仁義無き戦いみたいなものの渦中にいたりする。こういうテーマを持って動く場合、一番やっかいなのは宗教関係と成金の新興国のくせにやたらプライドの高い超大国ですが(どこの国かは想像にお任せする)、今回の場合は宗教がらみみたいで、もともと哲学と宗教は実質的に天敵関係だし、本質的に大賢者であり大哲学者であるところのマーティア・メイなんかは、この頃になると何がなんでも抹消したいと思われてる存在になってる。そもそもその「歴史の軌道修正」なんてことをやろうとするやつがいると、一番イヤがるのは現在の世界で権力張ってる連中で、だからこそ仁義無き戦いになっちゃうんですけどね。

まあ今のところは、まーたちのやってる戦争が、ディのとこにまで飛び火しちゃったんだとだけ分かってて頂ければ話が進められると思います。ディにしても、全くそれと無関係ってわけではないんですが、いきなり子供を誘拐されるほど表立って関わってるわけではないので、彼としては普通の営利誘拐にはボディガードを付けたりして注意していても、こういう種類の騒動に巻き込まれることまでは予測してなかった。

で、まーが言うには、ディのところではなく自分たちの所に犯人から連絡が入り、いろいろ厄介な注文をつけてきている。これには絶対応じられないが、現在、IGDの調査網の総力を挙げて犯人とその所在を特定する作業を進めているので、半日もあれば結果が出るだろう。相手に対しては交渉を続行する形で待たせ、その間に自分とアリシアもこれからそちらに向うから、数時間後には実質的な対策に入れると思う。何があろうと、絶対にデュアンは救い出す。その方法は選ばない。

まーたちはふだん、「世界一優雅で美しい」と賞賛される純白のクルーズ船で世界中をウロウロしてるわけですが、実はこのアークという船は実質バトルシップで、ファイター(戦闘機)まで艦載している。だから、まーたちはどこにいようとも全世界のどこにでも、数時間でぶっ飛んで行ける機動力を持ってるってことになりますね。International Grand Distributionのオーナーはもちろんアレクなんですが、それを動かしてるメインの頭脳はまーとアリなわけで、アークという船は実は世界最小で最強の国家と言ってもいい存在だというのがコンセプトです。スケール大きいでしょー♪

もともとこれはそういう話なんですが、やたら振り幅が広いんで、ココではメイン・ストリームからははずれた話ばっかりしてるってことになるかな。でも、そっち方面にこんなとこで踏み込むと、きっとわけ分かんなくなっちゃうと思うしな。ここでしてる話は、一応「小説」と言って許される範囲のストーリー部分に限ってます。でもその背景では、こういうばかでかいスケールで「歴史」が動いているわけで、その全貌は、本編を最初から連載できるようになったら読んで頂けるようになるでしょう。

ま、それはそれとして話を元に戻しますが、ディはまーにデュアンと一緒にエヴァが連れて行かれてしまっていること、事件発生から既に36時間以上経っていること、デュアンは本命の人質ですから当面は大丈夫としても、エヴァがどうなるかが心配で、彼女の両親であるベンソン夫妻にもここに来てもらっていることなど、現在の状況を手短に説明します。ディとしても、単なる営利誘拐ならまーたちの手を借りるまでもないんですが、コトがコトだけに自分の力だけではどうにもならないことくらい、話を聞いた時点で悟ってますからね。で...、

***********

「報道管制は敷かせているけど、うちのクルマが大破して発見されたりしたもので、既に警察が動き出してるんだよ。」

「分かってる。それはこっちで引き上げさせる。どうあれこれは警察程度のレベルでカタのつく問題じゃない。SWATなんか踏み込んだが最後、皆殺しだよ。だからアレクが今、使える連中に召集をかけてくれてるばすだ。彼もすぐにそちらに行くと言ってたから、もうそろそろ着くんじゃないかな。」

「アレクが?」

「彼が偶然今クランドルにいてくれたんで、話が早くて助かった。とにかくおれたちもすぐにそっちに飛ぶから。心配するなと言っても無理だろうけど、24時間以内に良い結果を出す。だから、ベンソン夫妻にもそのままそこにいてもらって欲しい。」

***********

この頃になるとまーももう30過ぎてますからね。ディにいいように遊ばれてた子供の頃とは一味違います。なんてったって、この大掛かりな「ゲーム」を立案し、実行して来た張本人なんですから、これまでも自分自身が危ないめにもいっぱい会ってきてるし、この程度のことではビビりません。

で、まあ久しぶりに4人が一同に会することになるわけですが、IGDの調査網というのは先にも書いた通り一国のそれに匹敵するので、誘拐事件の足跡を追っかけるなんてのは朝飯前の仕事。

さて、翻って不覚にも誘拐されちゃったデュアンくんたちの方ですが、エヴァちゃんが可愛いんで、ちょっかい出そうなんて悪いオトナも犯人たちの中にはいるもので、ちょっと乱暴されかかるんですね。上からは大事な人質なんだから、コトが終わるまでは手出しするなと命令はされてるんですけど、ちょっとしたスキにそういうことになっちゃう。でも、デュアンはどう考えてもこれは自分の問題にエヴァを巻き込んでしまったとしか思えないし、何が何でも彼女だけは無事に帰さなくちゃと思ってるもんだからエヴァをかばって割って入る。こういうとこ、男の子ですよねえ、デュアンくんも。暴力ふるわれたらかなわないのは分かってるけど、黙ってるわけにはいかないってとこです。でも相手はデュアンが子供だって思ってるもんだからその態度を面白がって、じゃあそのコの代わりにおまえが自分たちの相手をするかとかからかう。それ聞いて、子供だと思ってこいつらはっ、と怒ったデュアンくんは、「言っておくけど、エヴァやぼくに手を出そうなんてしたら、今ここでぼくは舌を噛み切ってやるからね。」

本気ですからね、これ。それだけに一瞬相手の方が呑まれるくらいド迫力で、そうするうちに何かもめてると気づいた他の連中がヤメろと言ってからんできてた二人を部屋から引きずり出す。

「ごめんね、エヴァ。こんなことに巻き込んで怖い思いさせて」

「ううん。デュアンが一緒だから大丈夫、怖くない」

「何があっても絶対、きみは無事に帰らせてあげるから。ぼくに出来ることなら何でもするから。でも、もう少しの我慢だよ。必ず、お父さんたちが助けに来てくれる。」

その言葉通り、まさにその瞬間にも救出計画は進行しているわけで、まーたちを乗せた飛行機は数時間でクランドル空軍基地に着陸、そこからヘリでディの屋敷まではひとっ飛びですから、連絡が取れてから本当に八時間かからずにまーとアリはディのとこに到着する。その頃にはアレクも着いていて、犯人の所在も特定できたという知らせも入ってくる。ディは今更ながらにまーたちの現在の機動力のすごさを見た気がするわけですが、危ないから二人を連れ帰るまで待ってろというまーに、ディはどういうことになっても後悔はしたくないから一緒に行くと言い張る。

まーとしても、そんなことでモメてるヒマはないんで、じゃあ現場までなら同行してもいいが、そこでは絶対にこっちの指示に従ってくれと約束させて連れてゆくのを承諾する。

...ここまで読んで、どうなるんだ?!とか思ってもらえてたらOKなんですが如何なものでしょうか。とゆーことでっ、短期集中連載やります。みんな、来週もまた見てね!(きゃははは♪なんかデュアンとかエヴァちゃんとか、コドモ書いてたら最後がTVアニメ番組調になってしまったぞ。)

original text : 2008.2.12.-2.14.+2.25.

revise : 2008.2.28.

★The ultimate kingdom * supplementary episode 1 -誘拐- その1★

プロット連載の続きを読む場合は★セーブルとダイアモンド★

  

2008.2.20.

★Jusco閉店★

今日はなんか陽射しも明るくて、ちょっと春の近いことを感じさせるようなお天気でした。自分でも不思議だと思うんですけど、寒くて薄暗いと起き上がるのもイヤ! みたいな気分になるのに、陽が射してるなと思うとわりと元気に動き出せる。やっぱり、太陽電池なのかなぁ、私の原動力は。

さて、前にもちょっと近所のJuscoさんが閉店するなんて話を書いてましたが、2月20日限りだったので、とうとう今日、最後の日となってしまいました。なにしろ30年以上もあったお店ですから、それが無くなるというのは私にとってわりと「大事件」で、ちょうど食料品もなくなりかけてたし、昨日は最後のお別れがてら、お買い物に行ってきました。ないと困るものや、他で同じのあるかどうか分からないもので、保存が効くものは既にまとめ買いしておいたんですけど、そういえば明日で最後なんだなあと思うと、お気に入りだったし、無くなるんだからやっぱりもう1回だけ行っとくか、みたいな気分になりましてね。

しばらく前から閉店売りつくしセールをやってましたが、さすがに残り2日ともなると実際にかなり売りつくされてて各フロアの棚もぼちぼちとガラガラ状態。それでも「ここでお買い物するのも最後なんだなあ」と思いつつ、5階+地下1階の店内を食料品とか、食器とか、布地とか、買いながら回って来ました。このへんは子供の頃からかなり長く住んでた所なんですけど、私が子供の頃にメインストリートだった商店街も既に無くなって久しく、全体にまるっきり変わってしまったという印象があるところへ持ってきて、30年以上あったJuscoさんも無くなるとは。これには、やはりある種の感慨がありますね。それでも、よく子供の頃おつかいに行った鶏肉屋さんとか、薬局とか、しぶとく残ってるとこなんかもあって、そういうのは無くならないで欲しいなあという気がします。

この辺り、昔は大きなビルと言ってはJuscoと西友しかないという、あとは商店街がひとつと、裏にさびれた昔の商店街があって、そこはちょっとだけお店が残ってて細々と営業してる、なんてよくあるひとつの地方都市、いや「都市」までゆかない、地方の小さな町そのものだったもんなんですが、最近はでかでかと大きなビルが立ち並び、車線も倍になって大きな町という印象だけはある。でも、どーゆーわけか、昔の方が活気があったように思うんですね。その薬局のご主人だの、美味しいと評判で何十年もそこで営業してる鶏肉屋さんのご夫妻なんかは、私が子供の頃からよく顔知ってるわけで、でも商店街があった頃なんて、どこのお店のおじさん、おばさんも顔見知りだったりした。それ考えると、今は何でも大量に仕入れて大量に売りさばく店が主流、そして従業員もアルバイトだったりして入れ替わりが激しい。逆にそれが、人間的で有機的なものを喪失させてってるんじゃないか、これは大局的に見て日本文化、ひいては経済の後退とも根底でつながってることなんではないのか? みたいなことも、ま、常々思ったりしてるんですけどね。大きな街になってキレイなビルもどんどん建って人も増えたはずなのに、活気が感じられなくなるとはなあ。なんか、それって現代の日本を象徴してるのかもしれません。

ま、ともあれ、私はディと同じで「全て土に還る」ということに福音を見出しているヒトなんで、つれづれの移り変わりもそれなりに感慨を持ちつつ受け流してゆきますが、馴染んだものが無くなるというのはやはり寂しいものです。いや、ある意味、その「馴染んだもの」を最初から持てないのが90年代以降の「世代」というものなのかもしれなくて、それが「ますます殺伐としてくる世相」に反映されているのかなと思ったりもしますな。何はともあれ、Juscoさん、長いことありがとーって気分ではあります。これからは、現在のウチの近くに新しく出来てるお店を利用することになるでしょうね。ああ、でもあの古いビルが今既に懐かしい...。

   

★ディの子供たち・その8 - リリカルな性格 -★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

これだけ毎週書いてると、なんか「プロット連載」と言っていいような状態になってますね。とにかく話だけはアタマの中でどんどん進むのでちゃんと本文を書くのが間に合わず、ともかく話の流れだけでも書き止めとかなきゃという感じです。

さて、元気いっぱいに走り回っているデュアンくんのおかげで、すっかり影の薄いメリル&ファーンですが、このお兄ちゃんたちのセルフストーリーもぼちぼち見えてはきているんです。ファーンは今のとこ「おじいさまの後を継ぐ」という線でまるで問題は抱えてないけど、十代の半ば頃からいろいろあって、けっこうカッコいいとこも見せてくれそう。性格的には父親のディよかわりとアレクと合うみたいで、「経済か政治に進みたい」という希望も持っているだけあって、このころになると大実業家に転身を遂げているロウエル卿(アレク)のことはとても尊敬している。親友の息子ってことでアレクとも交流ができるから、彼の方も将来的にけっこうファーンに目をかけるようになってゆきますね。

それに、ファーンの母方のひいおじいさまというのがかつて経済界に君臨した人で、ロベールさんも若い頃とても世話になったんだとか。そのへんの系図を辿ってゆくと、ファーンはディの方だけじゃなく、母方の方でもロウエル家と縁続きだったりする(ディとアレクはもともと親戚です)。系図もこの辺りになってくると、ディにも誰がどこでどう縁続きなのか把握できてなかったりして、後からロベールさんに言われて、へえ、そうだったんだ、みたいな? さすがに入り組んでます、上流階級。でも、デュアンは本気で「伯爵さま修行」にいそしんでいるので、ディよかこういう系図に詳しくなってて、「モルガーナ家の系図のことなら任せてください」とか言っておじいさまを喜ばせてたりします。アーネストも「だんなさまがお小さかった頃より、はるかに熱心に聞いて下さるので、何をお教えするのも楽しゅうございますよ」と言うほど。

そのデュアンは、この前ちょっと出て来たエヴァちゃんと大事件に巻き込まれて、まーやアリまで出てきて大騒動になってたりするんですが、ま、そっちの話はまたそのうちということにして、今日はデュアンに「ワガママ」だの「何も考えてない」だの、散々言われっぱなしのメリルにスポットをあててみましょう。

今回の副題「リリカルな性格」というのは、実はデュアンがメリルを評して言った言葉で、彼はディにある日、「メリル兄さんってリリカルだよね。シュールっていうか」とかワケの分からないことを言う。それ聞いてディは「それって、どーゆーイミ?」とか笑って尋ねるんですけど、デュアンの説明するところによると、彼がメリルのところに文句言いに行ってからしばらくしてメリルがデュアンに会いにモルガーナ家にやってきた。その時はディは家にいなかったんですけど、デュアンは「兄さんはこの前のことできっと怒ってるんだ」と思ってて、逆ねじこみに来たんでは? と内心ちょっとひるんでるのよね。自分も言いたい放題言ったから、後でちょっと言い過ぎたかなとも思ってたもんだから。

ところがこの「リリカルでシュールな」お兄さまは、デュアンの言ったことを真正面からマトモに受け止めていて、だからこそおじいさまにもいろいろ相談したりしてたのよね。本来、長男にあたる自分が継ぐべき家をデュアンに押し付けたような格好になったことと、自分の都合でお披露目しないでおいてもらうことになったのは、確かにデュアンの言う通りおじいさまやディが「気を使って」くれたという気もしたし、自分が何より絵を描くのが好きで、その才能があるらしいのもディから継いだ血というものなのかとか、そういうことを深く考えてみなかったけど、その「深く考えてみたこともなかった」ということそのものをデュアンが非難してたんだと分かるから、どうしたらいいんだろうとマジメに悩んじゃったわけです。でも、おじいさまは、確かにメリルはディの子供の頃を思い出させるほど熱心に絵に打ち込んでいるし才能もあると思うけれども、才能というのは原点であって、それを伸ばすのは本人の努力なんだよ、とか、メリルは十分その努力をしていると思うし、父親の血だけでいい絵が描けるわけではないんだから気にすることはないよ、とか、自分やディがメリルの将来のことを考えるのは父親や祖父として当たり前のことなんだからとか、確かにデュアンの言うことも一理はあるなと思いながらも、メリルが弟の言ったことをそんなに真面目に受け止めていることを微笑ましく思いながら宥めてくれるわけ。

で、そもそもメリルのディに対する反感は、自分が息子としてちゃんとした扱いを受けていなかったからと言うより、彼の母親であるマイラのことで怒ってるって方が強かったらしい。彼女はディとの経緯についてはちゃんとメリルに説明しているし、自分は彼に相応しいとは思えなかったとも言ってるんですけど、でもメリルから見たら「お母さんはどんな人の妻になっても恥ずかしくないくらい立派な人なのに」、そのマイラをディが軽んじて結婚しなかったという印象がぬぐいきれない。それで父親になじめない気分がつきまとってるわけね。これを母に言うと、「そうね、今ならそのくらいの自信は持てたかもしれないわね。でも、あの頃は私も若かったのよ。」

それこれありまして、しばらくよくよく考えた結論を、メリルはその日デュアンに言いに来たのでありました。デュアンにしてみると、「ぼくの言ったことに文句言う気だな」と構えてますから、案に相違してメリルが怒ってる様子もなく、なんとか自分の気持ちを伝えようと一生懸命話すのにちょっとびっくりしている。メリルは口下手というか、絵や色彩を使ってなら感じたことをどんなにでも雄弁に表現できるんですけど、思ったことを言葉で表現するのがとても苦手なんですね。このへん、その気になれば口がうまいことにかけては人後に落ちないディと正反対で面白い。ママのマイラは自身がペンネームも持ってる詩人、作家でもあるので、このメリルの「言葉がうまく使えない」のは誰に似たんだろう? と思ってる。でも、モルガーナ家には実はいろいろ華麗な伝説があって、そのいくつかはクランドルでもよく知られてて語り継がれてたりもするんですけど、そのへん遡ってくと確かにメリルに似たようなご先祖さまもいたりするのよね。で、ディやロベールさんには先祖返り? とかいう気もしてる。

ともあれ、そういう子なので、言いたいことがなかなか明確に言えず、それでたどたどしい口調になってしまうんですけど、それが彼の一生懸命な様子を強めていて、デュアンには兄さんて無菌室で育ったみたいに、なんかすごく度を越えて誠実だったりする? みたいに感じられるわけです。常識はずれに誠実というか、浮世離れしているというか、それを評してデュアンは「リリカルでシュール」と表現したわけです。これ見ると、コト言葉に関しては、デュアンに限って「表現できないこと」なんてありそうもないですね。その説明を聞いてディもなるほどと思ったくらいで、実に的確に「メリル」という人物を言い当ててるんです。そしてそれは、メリルの描く絵を言葉にしたらこんな感じかなというものでもある。だからと言って彼の絵がシュールレアリスムってわけでは全然ありませんけどね。どちらかと言えば、ディの絵の方がその傾向は強いです。ま、その話はのちほど。

では、メリルはデュアンに何を説明しようと一生懸命になっていたのでしょうか。それは、

・自分がなぜお父さんを許せないのか

・お父さんのことは、画家としては凄い人だとも思うし、芸術家としてはそういう生き方もあるかなとも思える。全くの他人だったら尊敬もできるだろうが、しかし実の父だけに返って彼の生き方には受け入れ難いものが出てきてしまう

・自分の唯一つの取り柄と言っては絵を描くことしかないので、モルガーナ家のような名門貴族を継ぐような器ではない

・弟に責任を押し付けたような格好になって、きみには悪いと思うけれども、ぼくよりもきみの方がきっとモルガーナ家の当主には相応しいと思う

・自分にはお父さんの生き方や、きみと彼の関係は常識はずれにしか見えなくて、どうしても理解することができないが、それについてはこれからもっと理解しようと努力してみることにする

これだけ言うのに一時間もかかるほど、メリルってのは口下手なんです。これ見てデュアンは、もしかして兄さんてオオモノ? とかも思うんですけど、年下の弟からあれだけぽんぽん言われて、怒るどころかそれ真面目に受け止めて、その上1ヵ月以上も経ってから、悩んだ挙句に説明に来てくれるという、そのへんがデュアンにはすごく驚きだったようです。そうなってくると、ディに「メリルにはメリルの考えがあるんだから」と言われながら、それを聞かずに文句言いに言った自分は? とちょっと反省。ぼくだってメリル兄さんを理解しようとしたことはなかったなと思い直して、メリルが「努力してみるね」と言うのに対して、「偉そうなこと言って、ごめんなさい」と素直に謝るのもデュアンの真っすぐなとこでしょうね。

そんなこんなで、この兄弟も後々それなりにうまくまとまってゆくことになるんですが、それでは、メリルの絵ってのはどんなものなんでしょうか。

ディの絵っていうのは、これまでも書いてる通り、単に視覚的な美のみを追ったものではなく、哲学的思考を絵画で表現するという実にトリッキーなものが主流で、それゆえ画壇のみならず、多方面の芸術家にも影響するものがあります。そのへん深読みがきく者にとっては、とにかく「凄い画家」の一言につきる。表現されている哲学世界が究極まで行ってますからね、彼の場合。でも、メリルのは「リクツじゃない」って感じで、日常のほんのちょっとしたこと、例えば暮れ染める空の色彩の微妙な変化だとか、散りかける大輪の赤い花の最期の一瞬とか、テーブルの上のカップに注がれたホットミルクの暖かそうな湯気だとか、そういう何の変哲もない情景を描いてはいるんですけど、それが「タダの絵」ではなく、それを通して、後に大きな賞を受賞した時の選考委員の言葉を借りれば、「計り知れない宇宙の深遠を感じさせるような何か」を内包していて、「それが無条件に見る者を感動させる」ようなものなんです。「人間は日々、日常の瑣末なことに囚われて泣いたり笑ったりしているけれども、本当は我々はより大きな宇宙に包含されている存在であることが彼(メリル)の絵を通して感じられ、そのことの喜びと悲哀を一瞬にして悟らされる」と評され、そしてこれは奇しくも「ダニエル・バーンスタインの遺作、デュアン・モルガーナの「二人の天使(まーとアリを描いたシリーズ)」にも匹敵する」と絶賛されました。これがメリルの画家としての本格的デヴューになるんですけどね。ディやダニエルさんは先に書いたように本来トリッキーな作風で知られる画家なんですが、ここに挙げられた二人の作品は彼ら自身のそれまでの作品をも超えるものと評価されていて、彼らの代表作中の代表作でもあります。

また、メリルの絵はその色彩が見事なまでに美しいのと(このへんの感覚は、メリル自身は意識してませんけど明らかにディゆずり)、透徹していながら暖かいものが感じられるのとで、そこまで深く芸術を理解する素地のない人たちにも、「純粋だった子供の頃を思い起こさせる」とか言われて高い人気を得るようになってゆきます。メリル自身があの通り、あまりにも無菌状態なんで、その人柄から出た絵に触れる人にまでそれが影響していくような感じかな。

ってことで、影の薄かったメリルお兄さまですが、けっこうオオモノということが判明いたしました。

★ディの子供たち・その9★

         

2008.2.13.

★こんなカップ★

前の更新で書いてたピンクのマグカップってこんなのです。可愛いでしょー♪

カップの下に置いてる同柄の箱の中にこのマグが入って、1セット1700円くらいで売ってた。SONY PLAZAでもう1年くらい前から出てるモノなので、ご存知の方もあるかもしれませんね。人気のヒット商品らしく、これが発売されてから同じようにハコとセットで売ってるマグカップって今ではいっぱい出てるんですけど、プレゼントにちょうどいい感じなこともあって売れてるんでしょう。

最初に見かけた時からいいなと思ってたんですが、その頃はモノを増やすのはヤメる! とか思ってた時だったので買わずに済ませてたのね。でも、その後何回PLAZAに行ってもいつまでも消えずにある。やっぱりいいなーと思い、他のタイプとも比べてみたけど、やっぱり結局コレを買った。マグでこういう柄って珍しいので、最初の印象が強かったんでしょうね。

このイラストはオーストラリアのデザイナーさんのものだそうなんですが、びっくりしたことに女性じゃないんです。この感覚はどー見ても女のコのものだと思えるんですが、男の方でこういうシャレっけを持ってるっていいなあって思います。オーストラリアってなんか、アメリカとヨーロッパの文化が混ざったみたいな独特の感じがありますけど、これなんかまさにオーストラリアって言われて納得しましたよ。デザイナーさんはクリストファー・ヴァインという方なんですが、このシリーズはマグだけじゃなくてカードなんかも出ていて、私はそれも何枚か買っちゃったな。

最初は使おうと思って買ったんですけど、あんまり可愛いのでちょっともったいなくなってて、スペアを買ってから使うか、飾っとくだけにするか今少し悩んでます。

      

2008.2.11.

★溶けやしねえ★

降る時はまとまって降るとか前に書いてましたが、あの翌日外に出ると玄関先がこの状態。囲いみたいになってるから吹きだまっちゃったのかもしれませんけど、周囲はそれほど積もってなかったのに、うちの玄関先だけ山盛りの雪がこのよーに。それもドアのすぐ外には全然、雪のカケラすら落ちてないのが、一段下がった所だけがこんなんなってた。なんで? 

このあたりだけ日陰なんで、更に翌日になっても半分くらいも溶けてない状態で、これはけっこう珍しい現象でしたね。ともあれ、降った翌日はよく晴れて、そろそろ春も近いのかなと思わせる上天気ではありましたが、まだしばらくは寒くなったり、暖かくなったりを繰り返すんだろうな。でも、そろそろ春を楽しむ準備をしませんといけませんね。3月からはまた更新も再開したいしなぁ...。

        


★ディの子供たち・その7 - デュアンくんの学校生活 -★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

ディに引き取られた当初、デュアンくんは10才〜11才くらいなんですけど、そうすると小学校の高学年くらいってことになりますね。容姿はディやアリと似てるとはいえ、このコが二人と決定的に違う点があるとすれば、「ストレートで明るい」ってとこでしょう。ディやアリも暗いってタイプではないけど、けっこう内面的に複雑なとこがあって、ストレート直球なタイプじゃないのは確か。でも、デュアンくんって、メリルに対しても「兄さんって勝手!!」とか思うと言うべきは言う! で言っちゃうし、ディを好きになっちゃったと気づいたら、ごちゃごちゃ悩むより先に好きになっちゃいましたと告白してしまう。こういうとこ見ると性格出てんなというか、これは確かにママのカトリーヌさんの血でしょうね。それと、もしかするとおじいさまのラテン系の血筋が隔世遺伝で威力を発揮してるのかもしれません。カトリーヌさんも名前見れば分かりますけど、両親のどちらかがフランス系みたいですから。

で、まあそういう明るくて賢くて可愛いと三拍子揃ったらやっぱり学校でも人気者で、自然とリーダーシップも発揮できるコだし友達も多い。中でも特に仲良しグループみたいのが何人かいるんですけど、その中には女の子もいて、彼がディの息子だと知れ渡ってしまってから、「未来の伯爵さまだもの、そうなったらもう口もきいてくれなくなるわよね」とか言うのよね。でも、デュアンは「どこにいたってぼくはぼくだよ。それにみんな今までぼくにお父さんがいないってことをちっとも気にしないでつきあってくれたじゃない。立場が変わったからって掌を返したようになる奴らなんて信用できないよ。だから、これからもずっとみんなはぼくの友達でいてくれないとね。」

この話は設定が今から何十年か先ってことになってるし、それもあってクランドルの学校制度っていうのは今のものとは全然違ってます。元々、クランドルは啓蒙度の高い国ですから、子供の教育は基本的に親の責任。だから、小学校、中学校レベルの勉強も基本的に親が教えます。それに加えて通信を利用した講義とかも受けられるわけですが、これは「大教室(Grand Class)」と呼ばれていて、いつでも誰でも参加できるように工夫されている。親が忙しくて子供の勉強を見てやれないというような事情があっても、大丈夫なようになってるんですね。ただ、通信を利用した教育では直接的なコミュニケーションの場が持てないことに配慮して、旧来の「学校」は主にサークル活動の中心となっている。学年も年齢で決まるわけではなく、カリキュラム習得についてだいたいの目安はあるが、能力の個人性を重視する観点から、資格制のステップアップ式で進んでゆきます。だから「落第」とかの概念はないのよね。

ただ、そういう開放的な制度だとある程度のガイドラインに沿ってゆかないと教育の均一性が保てないので、学校はそこに通っている子供たちのデータを見ながら、勉強やサークル活動のコンサルティングをしてくれます。これでスタンダードの目安からプラスマイナス1〜2年で中学レベルまで上がるというのが一般的な家庭の子供の進み方。その先は進路に応じて専門学校や、高校や、更に大学ってことになります。

そうするとディやアレクが行ってた寄宿制の学校はなんなんだってことになってくるわけですが、あれは特に中産階級から上、つまり王族、貴族は当然として、経済界や政界のオオモノの令息、令嬢の教育のためにあるもので、まあ、はっきり言ってサイバー教育よかはるかにお金のかかる学校制度なわけ。それをあえてやってるのは、社交界に出る前の段階で子供たちの親睦を深めさせておこうという目的あってのことなのね。そもそも「社交界」っつーと一般的には華やかなイメージだけしかない感じがしますけど、あれは平たく言えば、金や地位のある者同士が集まって親睦を深め、あわよくば姻戚関係なども結んで更に儲けようという、華やかな裏に回ると、本来わりと実利的な目的も持ってる世界です。だから、クランドルの寄宿制学校というのはその延長線上にあるものと考えて良いでしょう。

市街からは離れたところに広大な敷地を持ち、最高の教授を集め、クランドル中からお金持ちの子供が集まってくる、とまあそんなところです。お金持ちと言っても当然、みんなが都市域に住んでるわけではないので、地方に住んでる家庭の子供たちにとっても、社交の域を広げるという目的にかなっている。ディやアレクの場合は行ってた学校が実家からそれほど遠かったってわけでもないので、そういう子供は週末ごとに家に帰りますけど、遠くから来てる子たちなんかは、長期休暇以外は寄宿舎で過ごしたり、友人に招かれて週末を過ごしたりってことをしてる。いまどきの世の中で、なんで男女共学にしないかっつーと、寄宿制で一緒にしちゃったら、いろいろめんどーみきれんってことなんでしょう。ヘンに間違いがあったりしたら面倒な家のコばかりなわけだし。だから、女の子ばかり集めている学校ももちろんあって、年に何回か近くの学校どうしで交流会やパーティなどが催されたりもしているのでした。

さて、デュアンくんの場合は、ママが有名なイラストレーターとはいえ、カトリーヌさんはムダに上昇志向の強い女性ではないので、普通にデュアンを学校に通わせてたのよね。そうすると、立場が変わってじゃあこの後はどうしましょうってことになるんですけど、寄宿学校にやってしまうのはカトリーヌが絶対イヤがるだろうし、デュアン自身も仲のいい友達と別れたくないなという希望があり(一番の理由は「ディの側にいたい」でしょうけどね、このコの場合)、ディも手元に置いて教えておきたいこともあったりで、とりあえず中学レベルを卒業するまではこのままで進もうかってことになります。そうすると、本来デュアンが将来的にもつきあわなくちゃならない階層の子供たちとはすれ違っちゃうからどーするかってことになるんですが、これはもうレイがデュアンのことは気に入ってるので、まかせなさい状態。彼女にしてみると、これでデュアンをお茶会やパーティに引っ張り出せるいい口実になるってなもんです。逆に、そういうコトができるなら、どっちか一方に固まるんじゃなく多方面に交流を増やせるってことにもなって結局ブラスかな。デュアンくん自身も社交家ですからね、大丈夫でしょう。しかし、これがメリルだったら騒動だなあ...。まあ、だからメリル自身が思ってるとおり、こういう家を継ぐってのには彼は向かないし、弟とはいえデュアンの方がやっぱり伯爵さま向きなんでしょうね。

それにしても、こういう登場人物の性格とか、私は全然考えて作ってるわけじゃないんですよねえ。カトリーヌさんのキャラにしても、息子がこうだから、とか考えてやってるわけじゃなく、見えてるまま書くとああなってて、書いてしまってから自分でもなるほどなあ、って思う。ロベールさんもそうだったな。それにさっき書いてた学校制度のこととかも、なんか自然と辻褄あってきたし。元はあの「寄宿学校」なんてのは、リクツで出て来たもんじゃなく、そういうイメージがあって、それは作者の個人的な好みと直結したイメージだったんでしょうけど、じゃ、なんで何十年も未来の世界でサイバー教育じゃなく、寄宿制なんてレトロなことやってんだ? って問題が出てくるが、その理由がコレでついたと。ああ、なんて行き当たりばったりな世界だ♪

話を元に戻してデュアンくんの通学のことですが、ママのところから通ってた時は学校に近かったのに、ディの屋敷は市街からちょっと離れてるので、遠くなってしまった。それで普段は近くまであまり目立たないセダンで送ってもらってるのよね。あんまり学校の近くまでリモとかで送り迎えなんてことになると、仰々しくて回りから浮き上がっちゃうだろうということで、ディんちで一番目立たないクルマ(それでもメルセデスとかですが)で送ってもらってる。それも学校から歩いて5分くらいの場所で降ろしてもらって通ってるわけです。まあ、さっきも説明した通り、毎日朝から始まる学校というのとは違って、週に3〜4日しか行かないから遠くなってもそれほど大変ってことはないんですけど。

今ちょっと見えてるシーンっていうのは、デュアンが友達とさっきみたいな話をしながらわいわい学校から出て来たところで、この時のデュアンくんは白いデニムのジャケットとおそろいのショートパンツでブーツ風のストラップシューズはいてて、かばん型の革のリュック背負ってたりします。いまどきのコドモな感じで、すっごく可愛い。髪は短めに切ってるかな。背はもう随分高いし、足も長いし♪あと数年すれば、どんな美形に成長することかって感じですね。ま、父親がアレですからね、アレ。

いつもはちょっと先のとこで運転手付きのメルセデスが待っててくれたりするんですけど、その日はディが仕事だかつきあいだかで街まで出るので、時間も合うし、帰り拾ってってあげるよってことになってた。たまには二人でちょっとお茶して、ショッピングでもして帰ろうか、みたいな、表向き微笑ましい親子の図ですが、実はデートですね、これ。で、そういうことになってたので、いつもの場所までくると丁度ディが例のマセラーティを駐めたところで、「あ、お父さんだ。じゃあ、みんなまたね!」って、嬉しそうにディのとこに走ってくのよね、デュアンくん。それを見送って、さっき「もう口もきいてくれなくなるんじゃない?」とか心配してた女の子が「良かったね、デュアン。本当は素敵なお父さんがいて」って、このコはエヴァちゃん(エヴァーレット・ベンソン)っていうんですけど、ちょっとデュアンのことが好きだったりする。だからそれまでも、お母さんは素敵な人だけど、お父さんがいないのって淋しくないのかな、とかけっこう同情してたようなとこがあって、ちゃんと両親そろったってことで良かったと思ってる反面、今までみたいに親しくしてもらえなくなったら悲しいなとかも思ってるわけ。う〜ん、このエヴァちゃん、可愛いコで、優等生でリーダー肌の女の子なんですけど、この後何か話にからんでくるかもしれないなあ。わりとはっきりイメージ見えてるし、すんなり名前も出てきたりしてるから。

こっちの世界で遊んでると、日々、こういうシーンが見え続けて楽しいもんで、なかなか現実世界に戻れなくなっちゃうんだな。でもやっぱり、断然こっちの方が面白いから仕方ないか。

★ディの子供たち・その8★

        

2008.2.10.

★ロイヤル・ミルクティ★

ミルクと生クリームが余っていたので、久しぶりにロイヤル・ミルクティを作ってみました。シナモンを効かせて、お菓子作りで余ってたチョコチップもあったのでトッピングしたら、すっごい美味しかったです。作り方はこちら

今回はカフェ風にカフェオレボールってゆーの? 深型の小鉢っつーか、お茶碗みたいなやつ。あれっぽくしたかったので、そういうので飲んでみました。今、ちょっと食器に凝ってまして、先日はローラ・アシュレーでティ・セットとお皿類をお揃いで買った。本当はティ・ポットだけで良かったんだけど、カップ&ソーサー2客も付いてSALEになってたのよね。他にピンクでドレスのイラストが書いてあるマグ・カップとか、食器と言っても特に高級品ではないんですけど、いつもと違うのにすると気分変わって楽しいですよ。

        

★雪だ〜★

冬眠中のあやぼーですが、今日なんて朝から雪がしんしんと積もっている。なにしろ「関西の北海道」と異名を取ったほどのとこに住んでるので、降るとなったらけっこうまとまって降るんですよね。それでも、私がここに越して来た時ほどではない。当時は、一旦積もったらなかなか溶けないって感じだったんですけど、最近は日中陽が照ると地面が見えて来ますから。昔は二日続けて降ったりすると、バスが止まったりしたものなんですけどね。

昨年よりは寒いとはいえ、このくらいなら街中とそう変わりはないかなって感じですが、寒いのはやっぱり寒い。まだしばらく冬眠だなあ、私は...。

        

★春のお洋服★

寒さは今が盛りという時期ではありますが、そろそろ春もののお洋服が予約とか始まってますね。

昨年、メアリさんのスプリングコートを買い逃したので、再販になったら絶対3色買うぞと思ってたんですけど、残念ながら今年は新作が出たので昨年の分は再販してもらえませんでした。で、今年のはケープにフリルとか付いててかな〜りカワイイ系なので、どーしよっかなーと思ったんですが、まあ黒なら着れるかなと予約し、でも予約期間が終了した後も他の色がけっこう気になってた。それで珍しい色だしということでミントも販売店さんで予約、更に、やっぱり春はピンクよね、とか思って追加。要するに結局、三色予約してしまったのだった(よくあるパターン)。でも、前のやつは絶対欲しいから、再販になったらまた買うんだろうな、私のことだから...。ああ...。

それに今度発売になる花柄のJSK、これはスソにドットチュールが付いてるやつなんですけど、丈を見るとそのスプリングコートの下に着たらちょうどチュールのスソがコートから3cm出るくらいの長さなんですね。これは可愛いかも、と思い、色のマッチングも良さそうだったので、それも予約〜、と思ったんですが、...そう思った時には既に販売店さんでも予約完売してました。ううううう....。

それでも諦めない私は、しっかりメアリさんにキャンセル待ちを申請し、それでもだめならサイトで販売が始まるのを待ってゲットしてやる、と燃えています。(こーゆーコトだけ熱心なやつ。)

ま、メアリさんのお洋服に関してはそんな感じなんですが、最近なぜかAngelic PrettyやBabyさんのポップな柄物、お菓子柄とかテディベア柄とか、そーゆーのが気になってまして、さすがにこれはもう可愛すぎる! とは思うんですけど、一着くらいはあっても...、とか傾いてるんですよね。メアリさんとかジェーンさんの服はだいたいそろったって感じだから、違うものを求めてるのかもしれませんが、ちょっとおもちゃっぽい色とか柄とか、春!! って雰囲気のが一着欲しいなあと思ったりしてます。おそろいのバニティとかも〜♪

ってことで、冬眠しながらも早く春になってほしいなあ、と思う、あやぼーなのでした。

      

2008.2.7.

★ディの子供たち・その6 - コトの真相 -★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

さてまず、ちょっと気が付いたので訂正っていうか、アリが物理学博士号を取ったのはいつだったか、という話なんですが、Ayapooを遡ってくと「10才で」って書いてるんですよね。あのあたり書いてた時は漠然と10才になるならずの頃って思ってたからあまり正確じゃなかったんですけど、10才の頃に一人で生活できるようになってたとこみると取ったのは8才くらいってのがホントのとこでしょう。で、その後いろいろあって後見人の監視から離れたのが10才くらいの時。そのへん、作者のカン違いってことで、お詫びして訂正させて頂きます。こういうことって、あんまりないんですけどね。(言い訳?)

ところで話は変わりますが、ディは「いーかげんでちゃらんぽらんだから、子供が3人もいるのにほったらかしてた」とロベールさんのみならず作者もずっと信じてたんですが、子供たちの処遇が決まってそれぞれ落ち着き、ファーンもデュアンもいい跡取りになってくれそうだねー、くらいに時間が経ってからも、それでもなおロベールさんが、「もっと早くに子供がいるって言っておいてくれれば、私だってあんなに跡取りのことで悩まなかったものを」とか、まあこの頃になると笑い話ではありますけど、ことあるごとに繰り返してグチるのよね。

子供たちのことがバレた当初はそれに対してどこからどう非難されようと知らん顔で何も言わずに済ましてたディなんですけど、いいかげん時間が経ってから、つまり言い訳がましく聞こえないような時期になってから、内輪の話でディがロベールさんに言うには、「だって、お父さんに言ったら会わせろの、家を継がせるのって話になってゆくでしょう? 事実、そうなったわけだし。でも、子供たちの母親がみんな、それを望まなかったんですよ。」

これ聞いて、ああ、なるほどと思いましたね、私は。やっぱりディっていい男だなあって、こういう時につくづく思うんですけど、彼としては生まれたってことを知らされた時に、自分の力が必要ならいつでも言っておいでって母親たちには言ってあるわけで、隠すつもりなんかそもそも全然ないわけ、最初から。でも、母親たちが機嫌よく子育てを楽しんでるのに、ロベールさんが知ったらこういうことになる。デュアンのママが息子を手放すのをあれほどイヤがったことでも分かると思いますが、ディにはそれがよく分かってたから、そのままにしておいてあげたってのが真相なんでしょうね。それで彼女たちが何も言ってこないので、自分でもなんとなく子供がいるってことを忘れてた、みたいな。子供たちもいずれは大きくなって母親の手から離れる時が来るだろうし、家を継ぐのどうのなんて話はその時でいいんじゃないかな、と思ってたから、あえて言ってなかったってことらしいです。

これをコトが発覚した当初に口にしてたら、すっごく言い訳めいて聞こえたかもしれないんですが、それをずーっと後になって、もう時効、みたいな時期になってから何気なく言うとこがディなのよね。で、それを横で聞いてたデュアンがまた、そうだったのか、と改めて納得する。こういうことがあるからデュアンはよけい「メリル兄さんは何も分かってない」って気になるんでしょうけど。

「迷惑はかけないから、子供が欲しいわ」って言い出したのはメリルのママのマイラが最初なんですけど、ディとしては跡取りのことでそんなに悩んでたってわけじゃないけど、考えるともなく考えないでもなかったようで、まあ、一人くらいいればいたでそのうち役に立つかもしれないし、みたいな? そもそも自分の生き方に信念持ってる芸術家さまが、外に子供の一人や二人いたところで、よしんば、その母親が全部違っていたところで、誰はばかることなんてないわけだから隠す必要もないわけよね。オオモノってのは、そういうもんだと思うなあ。うーん、やっぱり、好きだなあ、ディ。

★ディの子供たち・その7★

       

2008.2.2.-2.4.

★2月ですね★

きゃー、きゃー、きゃー、もう2月になってしまってるじゃないか〜!!! なんてことだ、1月は全く何もしないうちに吹き飛んでしまった。実際、本当に「吹き飛んだ」という感じで、やっぱりこの時期、私はアタマが冬眠してしまうらしいです。本人の意志とは関わりなく「寒いと固まる」ようで、「お天気が悪くても固まり」ますが、ここ2週間は寒い上に天気も悪かったのが災いした。なんか、はっと気づいたら2月になってましたもんね。

とゆーことは、私にとって今年は実質11ヵ月しかないということで、でもまだまだ寒そうだしなあ。もう少しお陽さまの力が強くなってこないことにはどうにも....。太陽電池で動いてるって前にも書いてましたけど、殆どモーター止まってますから、今。いくらか暖かくなるまで、ダメかもしんない。

        

★分かったぞ★

寒い寒いと言いながらも、今年2個めのいちごショートを作りました。前回のスポンジケーキは高さ4cmに焼きあがったんですけど、ふと気がついて小麦粉の加え方を変えたら今回はなんと! 5.5cmという、かなり理想的な高さに焼きあがったのです。

どうやったかというと、これまでは小麦粉をむらなく混ぜ込むために5〜6回に分けて少しずつ加えてたのを、1回に加える量を多くして3回に分けた。そもそもはうちのページでも「2〜3回に分けて加える」と書いてたんじゃないかと思いますが、それだとよく混ぜたつもりでも混ざりきらなくて原形のまま残ってたりすることがあったので、次第に小分けするようになってたんでしょう。でも、小分けすると何回も生地をまぜっかえすことになるのでこれがせっかく泡立てて入れた空気をぷしゅ〜としぼませてしまう原因になってたようで、多めに入れて3回にしたらあまり生地がしぼまず、結果として5.5cmに焼きあがったみたいです。ただ、1回に加える量が多いとどうしても粉がそのまま残ることがあるので、ちゃんと混ざっているかどうか注意深く確かめる必要はありますね。

卵は前回のものの方が新しかったし、新鮮な卵の方が泡立ちやすいというのは確認済みなので、今回はこの粉の加え方が良かったってことなんじゃないかな。もう1回これで作ってみて、同じようにふくらんだらおそらくこれがふっくら作るコツだってことでしょう。慣れてる方には常識かもしれませんけど、私はスポンジケーキって本格的に作るようになったのは昨年からのことなんで、なんでよくふくらむ時とそれほどでもない時ってあるのかなと不思議に思ってたので、これでやっとナゾが解けた? という気分です。

あと、今回はケーキクラムの代わりに市販のプラリネアーモンドを周囲に振ってみたんですが、これがなかなか美味しい。ケーキクラムを作るのがめんどい時はプラリネで代用してもぐーですね。

      

★ディの子供たち・その5 - 恋する少年 -★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

前回の更新では小説原文調でお届けしましたが、ま、あんな感じでシーンごとに書いてってるわけです。私のアタマの中では、ああいう場面とか会話とかが断片的に見えていて、それを書いて繋ぐと自動的に小説になっていく。

で、あれからもいろいろなシーンが見え続けているんですけど、中でも「ディってやっぱり天性のプレイボーイだな」と感心したシーンがありまして、今日はそれをお話しましょう。

ディと親子にあるまじき関係になってしまってから、しばらくの間はシアワセしていたデュアンなんですが、ある日、夜になってもディが帰って来ない。アーネストに「お父さんはどこに行ってるの?」って聞くと「だんなさまは、今日はアリシア・バークレイ博士とお食事をご一緒されているはずですよ」というお答え。

それ聞いてデュアンは、すっかり忘れてたけどディにはアリシアという十五年も続いてる恋人がいるんだと再認識。当初からディが平気でアリシアをあちこち連れまわすので、この二人の関係は社交界にちょっと詳しければ誰でも知ってるってほどのもので、なにしろあの堅物のメリルでさえ知ってたんですからデュアンだって当然よく知ってる。それなのにここしばらくずっとディが側にいて優しくしてくれるのですっかり舞い上がって忘れてた。それを再認識させられて、デュアンくんとしてはかなりショック。考えてみるまでもなく、自分のことを恋人にしてくれたからと言って、それでディがアリシアと別れるなんてありえないし、自分がアリシア以上になれるなんてとても思えない。

なにしろデュアンにとって相手は「8才で物理学博士号を取った大天才」で、しかも「ディに劣らないくらいキレイな人」なわけで、まあこのコは知りませんからね、アリの実態を。確かに「天才でキレイ」だけど、「性格が厄介」なのはこの頃になるとディ以上になってるんですけど。

ともあれ、その日から数日ディが帰って来ないのでデュアンくんは「結局ディにとってぼくってなに?」みたいなことを悩んじゃって何も手につかない。帰って来たら文句言ってやろう、とか、でもそんなことしたら嫌われちゃうかな、とか、恋する少年の悩みなんてそんなものでしょう。で、ママの気持ちが分かるなあ、とか。確かにコレじゃ、妻になったらいたたまれないよね、とか。

さて、そんなところへ数日してディがご帰宅になるわけですが、このいぢわるなパパはデュアンがどんな反応を示すかってのを内心けっこう楽しみにしてたりするんです。そもそもデュアンに直接何も言わず、当然、言い訳する必要も全く感じないままに出かけてって数日帰って来ない。こんなのはディにとって日常のことで、それはデュアンがいようといまいと変わらない。でもデュアンとしては気分の良いわけはない。では、どう出るか? それ考えるとわくわくなんですよね、ディは。

で、ディが帰って来たと知ってすぐにデュアンは彼の部屋に行くんですけど、「言いたいことは言う」タイプのこのコをして、怒る元気もないくらい落ち込んでる。文句を言える立場じゃないのくらいよく分かってるし、「ディってそういう人」なのも分かってるのに、でも少しくらい自分を宥めるようなことを言ってくれるかなとか思いつつ...。

***************

デュアンがディのプライヴェート・リヴィングのドアをノックすると、中から誰? という彼の声が聞こえて来た。

「ぼくだよ。入ってもいい?」

「いいよ」

ディはつい今しがた帰ってきたばかりだったので、珍しくダークスーツのままでタイをゆるめながら机の上に届けられていた分厚い書類に目を通していたようだった。モルガーナ家の傘下にあるいくつもの企業の、月ごとの業績報告書だろう。傍目からは絵を描いていなければ遊んでいるようにしか見えないが、ディが忙しいのは本業の絵のせいばかりではなく、むしろ伯爵業とでも言うべきモルガーナ家の当主としての社交や資産管理のせいだということを、既にデュアンもよく知るようになっていた。ディが経済学や経営にも明るいということは一緒に暮らすようになってから初めて知ったことだったが、彼が「そういうこともできる」という事実はデュアンを随分驚かせたし、それまで以上に尊敬させる要因のひとつにもなった。しかし、そうであればあるほど「ディの後を継ぐ」というのは、なかなか大変なことだと思えてくるし、そればかりではなく、メリル兄さんはそんなこと全然知らないくせにディのことを誤解してるという気にもさせられるのである。

「おかえりなさい」

「ただいま」

ディは机の端に斜めにかけて、書類を机に放るとデュアンに微笑みかけた。全く意識してやっているわけではないのに、ただそれだけの仕草や表情がまるで映画のワン・シーンのように魅力的だ。四十代の半ばだなんて、言われなければ誰も考えもしないに違いないし、デュアンといても親子と言うより、少し年の離れた兄弟と言ってすら通りかねないところが未だにディにはある。やっぱりなんて素敵な人だろうと思うと、今は自分に向けられているその微笑が、ついさっきまでは彼の最愛の恋人に向けられていたのだろうという事実が、いっそう幼い少年の気持ちを曇らせた。

デュアンはディに近づいてゆくと、しばらく何か言いたそうな目で彼を見ていたが、ディが両手を広げて見せると、すんなりその腕におさまってキスを交わした。こんなふうにディは約束通りぼくを恋人扱いしてくれるけど、ぼくばかりじゃなくてぼくのママも、兄さんたちのママも、アリシア博士以外は全部ディにとって特別な意味はないんだ、そう思うととても悲しくなってくる。泣き出してしまいそうなのを一生懸命我慢しながら、デュアンはしばらく彼の腕に抱かれていた。

ディは、いつものデュアンから考えると、さて、文句のひとつも言い出すかなと思っていたのだが、しばらく待っても何も言おうとしない。案に相違して、これはけっこうマジで落ち込んでいるのかなと思うと可愛くて、ついついもっと苛めてやりたいような気分になって来た。自分が何か宥めるようなことを言い出すのをデュアンの方が待っているんだろうということは分かっているが、そうそう甘やかしてはやらないよと意地悪く思って、もうしばらく待ってからディはデュアンに声をかけた。

「ぼくの息子に戻るかい?」

ディの声は優しくて、いつもと全く変わりなかったけれども、その一言だけでデュアンをどきっとさせるには十分だった。自分が不平がましく黙ったままでいることの意味は十分ディに伝わっている。そしてこれがその答えなのだ。

デュアンは首を横に振ってディから離れると、普段の彼に戻って、着替えるんでしょ? と言った。

「うん」

「アーネストにお茶を頼んでくるよ。ぼくも一緒していい?」

「どうぞ」

ディの答えに頷くと、デュアンは扉の方へ歩いて行った。それを閉めるまでは彼の様子はいつもとまるで変わらないように見えたが、扉を閉めたとたんに涙があふれてくる。こんなに、こんなに好きなのに、ディにとってぼくはその程度でしかないんだ。そう思うとそのままそこにうずくまって一歩も歩けなくなりそうだったが、デュアンは気丈に大きくひとつ息をつくと手で涙をぬぐってアーネストを探しに歩いて行った。

*************

 

この「ぼくの息子に戻る?」ってゆーひとこと。これですね、これ。言外に「ぼくが好き勝手するのを誰も止められないし、イヤならつきあうのヤメる?」って言ってるわけで、これはデュアンだけじゃ当然なくて、ディとつきあってきた女性がみんな思い知らされたディの「相手に対する執着心の無さ」を物語ってる一言なわけです。まあ、こんなのはね、それはもうそれだけの内容のあるやつだけが言って通るセリフなわけで、そもそもメリルのママ、マイラっていうんですけど、最初に彼女がディの子供を欲しがったのだって、自分の手に入る男ではないとよくよく分かってたから、せめて子供くらい欲しいわ、と、そういうことだったんでしょう。

ディの方は、自分を過大評価してるんでも傲慢なんでもなくて、後にデュアンにも「どうでもいい相手を恋人にしたことはないよ」と言ってる通り、子供たちの母親や他のつきあってた女性が、それぞれ素晴らしいところのある人たちだということはよく分かっている。ただ、問題はディ自身が「執着心を持てない」というこの一点にかかっているわけで、「自分に忠実に」というのは彼の信念でもあるからそれを曲げるようなことは絶対しないというだけのことなんですが、逆にだからかえって彼女たちにしても「無理は言えない」って気にさせられちゃうんでしょうね。そもそも、無根拠に自分を過大評価してるような傲慢なやつだったら、聡明な女性たちの方で寄りつかないでしょうから。

ま、「いくら遊んでてもそれで通る」ってそのへんが、あやぼー的には理想的なプレイボーイ像なんですけどねえ。つまらん女とただ遊び歩くだけで、挙句すったもんだするようじゃね、それはタダの「女好き」というものであって、ロマンもへったくれもないじゃないですか。

さて、アリシアにまーがいるということをまだ知らないデュアンくんは、すっかりアリシアのことで落ち込んじゃったようなんですが、後にまーたちの船の船上パーティにディとデュアンが招かれて行った時に、まーが勘付いて「あの二人、単に親子だと思う?」とかアリに言うのよね。アリは自分の知らないところに三人も子供を隠してたという事実で「ぼくというものがありながら」と既に相当ディに対してご機嫌ななめなのに(自分にまーがいることはすっかりタナに放りあげている)、え? まさか、とか思いつつもまーのカンってバカにできないのでよくよく見てるとどうも気になる。そこでデュアンが一人の時に「ディから聞いたよ」とかかまかけてデュアンに本当のことを言わせ、挙句に「ぼくからディを取れると思ってるの?」とかいぢめる。

複雑なんですけどね、これは単にデュアンに嫉妬して言ってるというのでもなくて、アリとしてはなんとなくデュアンのことは気に入ってるのよね。だから「ちょっかい出してみよう」っていうパターン。このへん、ディと長年つきあってて影響されてるのかもしれないけど、それ聞いたデュアンは「アリシア博士ってキレイだけど意地悪っ!!」とか、いじけつつも相当かっつーんと来ちゃうんだね。しかもその後ディからアリにはまーがいるという話を聞き、「ぼくなんて100%ディだけが好きなのにっ」と憤慨。「よおし、それならいつかきっと、アリシア博士からディを取ってやる」という方向に進んでゆく。デュアンは「取ってやる」ってわりとストレートに結論してますが、実はそれまでディとつきあってた誰一人としてアリシアからディを「取れる」なんて思った女性はいなかったわけで、この「100%ディだけ」とか「取ってやる〜」とかいうのがけっこうディにはアピールするんです。まーをアレクに譲って以来、そんなふうに言ってくれる人はいなかったなあとか、まあそれは自分も悪いんですけどね、彼の場合。

ってことで、数年すれば絶世の美少年に成長することが確実なデュアンくんですが、果たして彼はアリからディを取れるのでしょうか? つづく(そのうちね)。

★ディの子供たち・その6★

     

       

      
 

2008.1.26.

★ちょっとしたミス★

自家製いちごショートを作ったんですが、あれ? なんか前作ったのと違う...。

いろいろ工夫とか盛り込んであるので、自分で作る時もお菓子の本じゃなくSweets!のレシピを見るんですけど、それ見て用意したイチゴの数が実際に作ってみると足りない。間違った分量をサイトに掲載してしまったのか? と一瞬緊張が走ったんですが、イチゴの数を足して作ってから後になってよく考えてみるとあれはスポンジケーキ2枚の真ん中にイチゴと生クリームをサンドしていた。そして今回はそのことをすっかり忘れて、スポンジケーキ3枚に2段積みでイチゴと生クリームをサンドしている。出来上がった時に「なんか背が高いなあ...」とは思ったんですけどね、おお、そうか、それでイチゴが足りなかったのか! と、出来上がってから気づくあたりが私ですな。

ともあれ、そんなわけで久しぶりに作ったいちごショートは豪華2段積みとなりまして、前より更に美味しくなったというわけでした。よし、今年はこれでいこう。

      

★Pocoちゃん★

病気療養中の我が家の掃除機Pocoちゃんですが、先日、Pocoを愛用してらっしゃる方からメールを頂きました。有難うございました、嬉しかったです。

以前にも「Pocoが故障して途方にくれている」という方からメールを頂いたことがありますが、今度メール下さった方も「Poco以上の掃除機には出会えていません」とおっしゃっていて、このようにやはり名作掃除機・日立Pocoの隠れ愛用者は日本中におられるものと見受けられます。

今回いただいたメールで私は初めてPocoにはピンクもあるということを知りましたが、そうすると他にもシリーズ色ってあるんでしょうか。赤とか、ブルーとか? 

何はともあれ、今、日本に、いえ、世界にあれ以上使いやすい掃除機は存在していません(断言)。日立さん、どうか再販して下さい♪私は必ず、5台ほどまとめ買いさせて頂きます。ヨロシクお願いします♪

      

★ディの子供たち・その4 - 母と子の会話 -★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

デュアンがディのところに引き取られてから既に3ヵ月が経とうとしている。母のカトリーヌが淋しがっているのをよく知っているデュアンは、その間、月に2〜3回の割合で彼女のところに泊まりに来ていた。しかしそれでも、可愛がっていた息子を手放したことは、彼女にとってかなりこたえているようだ。

クランドルでも大人気のイラストレーター、カトリーヌ・ドラジェのアート・スタジオは、市内に点在する壮麗な高層アパートのうちのひとつのペントハウスにある。市の中心の緑豊かな大公園を眼下に臨み、遠く港の光景まで見渡せるこのスタジオと同じフロアに彼女のスイートもあって、デュアンはここで生まれ育って来たのだ。現在の家であるディの屋敷は、ここから車で小一時間ほど離れたところにある。

「ねえ、デュアン」

「なに、ママ」

「貴族のお屋敷って、やっぱりしきたりとか厳しいこと言われるんでしょ? 窮屈じゃない?」

「そんなことないよ。他はどうか知らないけど、モルガーナ家にはそれほど格式ばったところはないもの。お父さんがああいう人だし。」

「でも、執事さんとか家政婦さんとか、家族以外の人だっていっぱいいるじゃない。うるさいこと言われて、苛められたりしてない?」

言われてデュアンはくすくす笑い出した。

「それはないよ。執事のアーネストはぼくのこと本当の孫みたいに可愛がってくれているし、家政婦長のビバリー夫人だって同じだよ。何聞いてもちゃんと教えてくれるし、ぼくもう、みんなと仲良しだから大丈夫。」

「ふうん・・・。」

それを聞いて母としては喜ぶかと思えば、どうも期待はずれだったらしい様子にデュアンはピンと来た。この母とも、いいかげん長いつき合いなのだ。

「あ、分かった。ぼくが苛められて泣いて帰って来ればいいのにって思ってたな」

「ちぇっ。バレたか。」

「そんなに淋しがるんだったら、お父さんが一緒に来れば? って言った時になんでそうしなかったのさ。そしたらぼくともずっと一緒にいられるのに。」

「やーよ」

「なんで? ああ言うからにはお父さんだってママと結婚してもいい、くらいにはママのこと好きなんだと思うのに。ママにとってもその方が・・・」

「甘いわよ、デュアン。ディがそんな殊勝な心がけのある男だったら、とっくに誰かと結婚してるわ。」

「だって」

「彼が平気であっさりああいう発言を出来るのはね、何も、全く、考えてないからなのよ。結婚しようとしまいと、私がいようといまいと、素行を改めるつもりなんかないし、それどころかその必要すら感じないような人なんだから。」

言われてデュアンは、なるほどという顔になった。

「だから言ったでしょ? 夫には全然向かないって」

「う〜ん、そういうことか。さすがママ。」

「それに、あなたはいいわよ? ディの実の息子なんだから、半分とはいえ正真正銘生まれつき貴族のお血筋よ。だけど私はこの通りだし、行儀だのしきたりだの言われたって今更馴染めるわけがないもの。私は私のこの自由な人生とライフスタイルを愛しているの。それにモルガーナ伯爵ともなれば、社交界でも狙ってる女なんてごまんといるわよ。そんな中に私なんかが伯爵夫人ですって出てってごらんなさい。裏で何言われるか知れたもんじゃないわ。女の戦いって怖いのよ。」

「それは確かにあるかも。」

「それに私がついて行ったりしたら、私たちには全然そんなつもりなくても、あなたまで財産や地位が欲しくてって言われるかもしれないじゃないの。そんなのは絶対イヤなんだもの。」

「財産と地位かあ・・・」

その言葉を聞いて、デュアンは意味ありげに深いため息をついた。

「なに? 地位と財産がどうかしたの?」

「ぼくさあ、やっぱり家を継ぐってどういうことかよく分かってなかったみたいなんだよね。お父さんに言われた時は、それこそ軽い気持ちでっていうか、メリル兄さんに家継ぐのイヤって言われて、お父さんもおじいさまも困ってるみたいだったし。だからそのくらいまあいいかって思っただけだっだんだけど、なんていうか・・・」

言ってデュアンはもう一度、ため息をついた。

「あのお屋敷って美術館みたいなんだよ? あれ以上って言ったらもうルーブルしかないんじゃないかってくらいものすごいの。保管庫にもいっぱいだし、部屋にも廊下にも、こともなげにルーベンスやレンブラントが飾ってあったりするんだものなぁ。それにお父さんの絵でしょ? それだけだって凄いのに、お屋敷そのものが美術品って感じでさ。その上、イレーネ湖に元々の本拠があるじゃない? 今度連れて行ってくれるってお父さん言ってたけど、写真で見てもすごくキレイなお城なの。あんなのがぜーんぶ、いずれぼくのものになるんだって思ったら・・・」

「いいじゃない、金持ちになれるわよ」

「やめてよ。ぼくはそれ考えるだけでかなり重いものをずーんと感じてるのに。お父さんは「ぼくで勤まってるくらいだから大丈夫」とか言ってたんだけど、そんなの真に受けたぼくはもしかするとていよくかつがれたんじゃないかと思ったりする。ぼくの代で傾いたりしたら、それこそもうもの笑いのタネだろうし、だけどどーやってあんなもの、維持してくんだか皆目検討もつかないんだもん。」

「大丈夫よ。モルガーナ家はクランドルでも十本の指に数えられるくらいの資産家だもの。」

「だけど元は資産家の貴族の家が傾くってよくある話じゃない。当主が無能だったら傾くんだよ。お父さんくらいすごい画家だったらなんとかなるかもしれないけど、ぼくはあんなにまでなれるとは思えないし」

「ディは絵で生活してるわけじゃないわよ。殆ど売らないんだから」

「それは知ってるけど・・・」

「全く不公平だと思うわよ、神さまなんて。彼の絵はね、商売じゃなくて道楽よ。あの人の場合は描けば描くほど財産が増えるだけ。今、彼の絵が売りに出たらどんな値がつくと思う? 何年も前に描いた絵が天文学的な値段になるのよ。同じ絵描きなのに、イラストレーターなんてやってるの殆どバカバカしくなるくらいよ。私なんて、締め切りに追われて描いても描いても、描いても描いても、貧乏ヒマなしよぉ」

「ママが貧乏なのは贅沢が好きだからじゃない」

「悪かったわね」

「じゃ、ぼくの食いぶちがいらなくなったぶん、楽になったでしょ?」

デュアンの冗談を聞いて、彼女はしっかと息子を抱きしめて言った。

「あなたのための貧乏だったら私は全然構わないのよっ。だから帰って来てっ」

「ママってばもぉ」

「本当なんだから。あなたがいなくてどんなに淋しい思いをしてるか。分かってよっ」

「そりゃ、ママの気持ちは分かるけど、今更ヤメますとも言えないでしょう? メリル兄さんが前言撤回してくれでもしない限り、もうモルガーナ家の跡取りはぼくって線で話が走ってるんだもの。頑張るしかないじゃない」

言ってデュアンはまたため息をついた。ディはそんなに重く考えることはないと言ってくれるが、引き受けた以上は責任というものもある。まだ幼くて無邪気なようにすら見えるデュアンだが、息子以上に無邪気で純粋な母親の側で育ったせいか、なかなかどうしてしっかり者で強い責任感も持っている子だ。ディはそのへんを既に見抜いているし、そういうところが伯爵さま向きかもしれないのだが、本人にしてみると不安の方が先に立つ。お金だってちょっとはないと困るけど、地位や財産なんてあんなになくてもいいよねぇ、と思うあたりが、やはりディの血筋ということなのだろう。

★ディの子供たち・その5★

      

2008.1.19.

★頑張らなくては★

う〜ん、どうも年末年始気分が未だに尾を引いてるのかな。それとも昨年、もともとの100ページという目標をはるかに上回る150ページなんて数を作ってしまったのでさすがに飽きたのか、ページ作りの方がどうもはかばかしくゆかない...。ちょっとずつ浮上してるので、2月までにはなんとか更新復活できるんではないかと思いますけど、「しばらくおまちください」状態ですね、いま。

ま、Ayapooはぼちぼち更新してるし、Magazine Workshop の方も作りたいネタはいくらもあるので、いずれ遠からず再開できると思いますが、やっぱり最大の障害はモノポリーか。これやってるとページ作りどころじゃなくなっちゃうんだよな。飽きれば自然と脱却するとは思うんだけど、困りつつもヤメられない性格だからぷーたろーなのよね、私も。チェックして下さっている皆さまには申し訳ない限りですが、なんとか頑張りますので気長におつきあい下さいまし。

       

★既にいちごが...★

昨年の春はいちごのお菓子シリーズで盛り上がってましたが、1月というのにもうイチゴが売り出されていて、ついつい買ってきてしまいました。昨年、イチゴの季節が過ぎてからも「自家製いちごショートが恋しい」と思ってたんで、早速作ろうと思います。いちごのショートケーキって私、ケーキ屋さんではまず選ばないし、たまに食べてもそれほど美味しいとは思わないんですけど、自家製にすると好みの生クリームが使えるからか特に美味しくて気に入ってるんですよね。

生クリームっていろいろなメーカーが作ってますけど、昨年はSweets!のページを作るためもあって大量に消費したので、手に入る限りのものを試してみる機会がありました。その中で一番気に入ったのがコレ。福岡のオーム乳業というところの製品らしいですが、100%生乳作りという高級品で、クセがなくてピュアで本当に美味しいです。同じように「100%生乳作り」と謳ってあっても、これが一番良かったですね。

最近、お菓子作りも極めていくと素材選びになるんだなあと気づかされてますが、自家製いちごショートがあんなに美味しいのは、一重にこの生クリームのおかげかなと思います。

それで、お安くなっていても1個318円というお値段にも関わらず、ずっとコレを使い続けているわけですが、これを扱ってるお気に入りのJuscoが2月で閉店することになり、ちょっとショック。こちらのJuscoさんは私が子供の頃からずーーーーっとあったお店だけに慣れてて好きなのに残念です。でも実は、この辺りの地域事情というのがありまして、市内がどんどん商業地化している一方で、山手の住宅地の方に人が移ってきてしまっていて、そちらの方が生活圏として定着しつつあるんですね。で、山の上の方ってのは土地が余ってるもんで、そこにどーーーーんっとでっかいショッピングセンター建ててんですよ、Juscoさん。市内は3店くらい食料品扱ってるとこがあって競争が激しいんですけど、そんな山の中、それこそ「店がない」もんで、みんなクルマで遠くへ買出しに〜♪って世界ですから、その辺りにこんなの建つとそのへんの人がみんなそこで「便利になったわね〜♪」って買い物してくれるような場所です。やっぱりJuscoは商売うまいなと思いましたが、ともあれ今ではうちからも新しいお店の方が断然近いわけで、馴染んだお店の閉店は悲しいけど、ある意味「Juscoが近くに来てくれた」ってのは良いことかもしれません。

ともあれ、その新しいお店でもこの生クリーム扱ってれば問題ないんですけど、もしなかったら今後コレを手に入れるにはお客さま相談センターに電話して取り扱い店を聞かなければならなくなるかも。例えそうしてでも、うちのいちごショートにはこの生クリームでなくては、と思うくらい気に入ってるんですもん。

と、ゆーことで、今年も早くもイチゴのお菓子が楽しめそうというお話でした。

       

2008.1.18.-1.19.

★ディの子供たち・その3★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

子供が一気に三人も出来ると楽しいのなんの。特にデュアンくんがアタマの中駆け回ってて、いやー、やっぱりそうなってくかー、みたいなストーリー展開に発展しています。本編はいったいどこへ行っちゃったんでしょうね。三人の子供たちが出てくる頃になるとアリは28才くらいになってるし、ってことはまーは31才で、こいつらはこいつらで仲良く豪華クルーザーで世界旅行を楽しんでたりするんですが、そっちの話はちょっとこっちにおいといて状態ですな、今、私の頭の中は。ちなみにアレクは船降りて「International Grand Distribution」っていう巨大コングロマリットのオーナーにまでなってて、まー、アリ、アレクの関係はそのまま変わってません。

で、この前レイが「自分の子供にだけは手出すんじゃないわよ」とか冗談言ってたと書いたと思いますけど、それ書きながら私は「ん?」とか思ってたんです。どーもこの二人、ディとデュアンくんってタダで済みそうにないかも? とか。しかしそれはあまりに、という気もして、でも作者のそういうためらいとは関係なく、どうやらそういう方向に話が進んでいってしまうみたいです。

と言うのは、結局モルガーナ家はデュアンが継ぐってことになるので、このコは母親から引き取られる格好になるんですけど、まずはそのへんのところから書きましょう。この時点でデュアンくんは10才くらいかな。ディと出会った頃のまーと同じくらいのトシです。

このデュアンのママってのはけっこう「あまえた」なところがあって、この親子というのは「姉と弟」みたいな仲良し関係なんですね。で、ママは「あなた(デュアン)がいなくなったら、私はどうすればいいのよーぉ」とか泣いて放したがらない。そもそも仕事が忙しい彼女の家では、家政婦さんには来てもらってるけど家の中のことは自分で全然分からない状態で、「ママはぼくがいなかったら、どこに何があるかも分からないんだから」って感じだったらしいです。そういうママだからデュアンがけっこうしっかり者に育ったのかもしれませんが、ともあれ「出て行かないでー」と言って泣くママに対してデュアンの方は、「ママは大事だけど、今まで一緒に暮らして来たんだし、今度はお父さんと暮らしてみたいよ。それに家を継ぐってことになったら勉強しなきゃならないことがいっぱいあるもの」とわりとマジで出て行く姿勢を見せる。それでもママが「やだやだ」状態なんで、ディが見かねて、

「じゃ、きみも一緒に来れば?」

「冗談言わないでよ。それじゃ私が伯爵夫人の地位目当てにデュアンを産んだみたいじゃないのっ。そんなふうに思われるのは絶対イヤなのよ。イヤだからデュアンのことでも、あなたに頼ったことはなかったでしょう?!」

「はいはい、そうでしたね。」

「それに今更こんな夫なんて、それこそ冗談じゃないわ。あなたは大好きだけど、夫にするには全然向かないのもの。」

「じゃあ、いったいどうすれば満足なわけ?」

「だから、今まで通りデュアンが私のところにいればいいのよ。」

「ママ、それじゃ堂々めぐりじゃない。」

「ひどいわよ、デュアン。じゃ絶対、ママを捨ててくって言うのね?」

「捨てるなんて言ってないでしょ? ママはママなんだから。」

「別に会わないでくれって言ってるわけじゃないだろ? どこにいるかはデュアンの自由なんだから、好きな時にきみのところに泊まりに来たっていいんだし。ただ、しばらくはこの子にうちへ来てもらった方が都合がいいってだけの話なんだから。」

*************

そんなこんなですったもんだがありまして、結局デュアンくんはディに引き取られることになるわけです。で、始めは「お父さん」ってことですっかり満足してたデュアンなんですけど、もともとがファンで「あこがれの人」な上に、このコの感覚ではディとアリの関係なんかは「素敵だなあ」の方に行くわけで、しかも父親とは言っても側で育ててもらったってわけじゃない。それで建前は「親子」としてふるまってても、ふつうの親子みたいな気持ちの繋がりは希薄。そんな状態で一緒に暮らしているうちに、デュアンの方が父親に恋してしまうというか、もともと好きだったのが本格的に好きになっちゃうというか、まあ、ディですからねえ、相手が。それに自分で気がついたデュアンくんは、どうしても黙っていられなくて告白しちゃう。

ふつうの父親だったらそもそもこういう展開にはならないだろうし、だからこういう展開になること自体が「やっぱりディ」なんですけど、それを聞いた後も「ディらしい対応」になってくでしょうねえ、当然。

聞いた当初は一過性のものだろうと聞き流してたディなんですが、執事のアーネストが「デュアン坊ちゃまはどうなさったのでしょう。最近、あまりお元気がないようで...」とか心配するほど思い詰めてきちゃって、もう完全に「恋わずらい」状態。何も手につかないって様子にまでなってくるので、ディも「これはどうしたものか」と思案せざるをえない状況に。

そうこうするうちに、二人で話しててもデュアンはぼーっとしてディに見とれてたり、思いつめるあまりに衝動的にいきなりキスしちゃったり、それで自己嫌悪に陥って「ぼくってバカですよね。」とか、見てて可哀想なくらいになってきちゃう。

ディとしては最初から「可愛い子」という印象はあったし、側に置いて息子として育ててもいいなと思うくらいには気に入ってるし、しかしさすがに親子だからなあ、というのがひっかかってそのままになってた。でも、ますますって感じでデュアンの元気がなくなってくるのと、ディの悪いクセというか「これは面白い」みたいな方向に考えが進むのとで、じゃあまあなるようになるってことでって展開になってく。

そうなってくるとディとデュアンってのは「親子」で「師弟」で「恋人」っていう妙な関係になってくわけで、それは本人たちそれぞれにどれもある感覚なわけだから、気持ち的には全部入り混じってるって感じになるでしょう。それ考えると確かに面白い。そもそも私は「大きい愛」「小さい愛」っていう定義、つまり「人類愛」と「恋愛」を別個のものとする考え方は間違ってると思ってるわけで、「愛」という言葉に対する定義は唯1つだと考えてます。そうするとこの二人の関係ってそのへん反映してくるかなって気がするし。ま、こういう関係になってくからと言っても、私の話は絶対に陰湿な方向には行かないのが保証付きなので。

ともあれ、この後いろいろあるわけですが、そのうちこれがこともあろうにメリルにバレたりしちゃうんですねえ。

いつのまにか弟と父親がこんな関係になっちゃってると知ったメリルは当然「非常識」って印象を持つわけで、口には出さないまでもそれ知った時そういう態度が出ちゃう。それ見て「悪いこと」とは思ってないデュアンはメリルのその態度に腹立てる。で、「兄さんはディのことをちっとも分かろうとしない。自分だってディからあんなに才能もらってるくせに、そういうことちっとも考えないんだ!」とか、「側で育ててもらえなかったとかってスネてるくせに、それでいて家を継ぐのはイヤとか、メリル兄さんってワガママじゃない? ディの側で育ってたら長男なんだから継ぐのが当たり前じゃないか。それって矛盾してるよ。それにディの息子だってバレると面倒だからって、おじいさまにもディにも気を使わせてさ。なんでそんなに何にも考えないで好き勝手言っていられるの、無神経だよ、兄さんてっ!!」とか怒って、それ面と向ってメリルにぽんぽんぽんと言うわけね。ディからは「メリルにはメリルの考えがあるんだから」とか言われてるんですけど、それでもあれこれ腹立ってるもんだから我慢できなくてメリルんちにそれ言いに行く。言われたメリルの方は「何でこんなにぽんぽん言われなきゃならないんだ」とこちらも腹は立つけど、確かに一理はありそうな発言だし、そこで「自分は考えなしだったんだろうか」とマジメに受け止めるのもメリルの性格よね。で、おじいさまに、「デュアンからこんなことを言われました。ぼくって、無神経だったんでしょうか」とかマジで相談しちゃったりする。ディとデュアンの現在の関係については、おじいさまが知ったらどんなに悲しまれるかと思うもんだから言わないけど。

で、ロベールさんからそんなことがあったらしいよと聞いたディはデュアンに、「ぼくも良い子だったとはお世辞にも言いかねるけど、全くきみって子は爆弾っコだなあ。ぼくにはそういうところはなかったはずだよ。」とか言う。困るというより笑ってますけどね、ディのことだから。それへデュアンは「だったらこれは、母の血です!」

まあデュアンはメリルのことをキライってわけではないんだけど、わりと本質的に神経細かいって言うか、家継ぐの継がないのって話にしても、このコにしてみたら「立場上の責任」みたいな意識があるから自分まで「イヤ」と言ったら、お父さんもおじいさまも困るだろうなあと思って受けたようなところがあるし、母親との関係にしても彼女の方が何でもかんでもデュアン、デュアンって頼るほど支えてあげてたりしたわけで、そういうコから見るとメリルの態度は「何も考えてない」ように見えるのよね。メリルはメリルで自分にできることとできないことがハッキリしていて、できないことはできないと言ってるだけなんですけど。

こういう一幕があって、それからがこのコ(デュアン)のユニークなとこなんですが、ようしそれならって「ぼくも油彩をやる」とか言い出すんです。「兄さんはディからだけだけど、ぼくはママとディとどちらも画家なんだから、ぼくの方がダブルで才能もらってるはず!」とかワケのわからない理屈でそっち方面も始めちゃう。「ディを理解しようともしない兄さんになんか負けるもんか」ってわけです。

イラストの方はディに引き取られる前から母親の担当編集者が気に入ったりしてて、ちょこちょこ雑誌なんかにも使われてたので、この頃になるとちょっとしたアルバイト程度の「仕事」にはなって来てるんですけど、それはもちろん続けながらだから、メリルの正統派クラシックな画風に対して、このコのはグラフィック系のモダンな画風に発展してゆきそうですね。「油彩を始める」と言い出したら、当然ディに「教えてっ」ってことになるから、技術的にも最高の師匠が側にいるし、デッサン力とかはそもそも凄いし。ただ、イラストは主にインクとペンで描いてますけど、油彩では絵の具の使い方が全然違うので、最初のうちは3日とあけず「ぼくには才能がないんだーーーーっ」とかわめいてディを笑わせてたりします。父親のスタイルを真似ようなんて考えもしないところは、メリルもデュアンもさすがにディの息子ってとこでしょうか。

★ディの子供たち・その4★

  

2008.1.9.

★今年もヨロシク★

年があけて既に9日が経ってしまいましたが、皆さま、お正月は如何お過ごしでしたでしょうか。先日の更新でも書いてましたのでお察しの方もあるかと思いますが、私はあの後もモノポリー&モノポリータイクーンにハマりこみ、殆どパソコンの前から動けないとゆー、ぷーなお正月を過ごしてしまいました。いつもは新年のご挨拶くらいもっと早くに出してたと思うんですが、そんなわけで夜更かしが続き、さすがに多少飽きてきたのか今日になってやっと更新する気力が戻って来たのです。

年末もそんな状態だったので大掃除がはかどらず、結局30日、31日と無理矢理パソコンから自分を引きはがして必死でそーじしまくった結果、大晦日の午後9時あたりでなんとか年が越せるという状態にはなりました。しかしその後もまだ雑用が残っていたので晩御飯もなかなか食べられず、新年を迎える午前0時には夕食用のブロッコリーをゆでてましたね。ああ...。

ま、そんなこんなで相変わらずの新年ですが、2007年最後の週は1ページしか出せなかったもののなんとか更新し、滑り込みセーフな状態ながらも丸一年毎週更新を成し遂げました。お正月休みということで2週間ほど間が空くことになりましたが、これからまた毎週更新を目指したいと思います。まだちゃんと数えてはいないんですけど、昨年はたぶん150ページくらいは出せたんじゃないかと思うので、今年もせめて100ページを目指して作るつもりです。昨年はHP教室とか英語教室とかが多かったので、今年は小説みたいなオリジナルのものを増やしてゆきたいですね。

なにはともあれ、本年もどうぞヨロシク。今年もぼちぼちおつきあい頂ければ嬉しいです。

       

★SALE★

新年が明けると巷ではお洋服などのSALEが一気に始まるわけですが、モノポリーにハマりこんでたこともあって出かけてゆくつもりはなかったんです。事実、7日になるまでSALEのお知らせハガキにも全面的に背を向け、今年こそは服なんか買わない!! という立派な姿勢を貫こうとはしてました。してたんですけどね。してたんですよ、本当にっ。

でもね、ジェーンさんのお洋服がマークダウンで半額なんて話を聞くとやっぱりですね、もうあんまり残ってないだろうし、ちょっと見に行くくらい、という魔もさすというもので、出かけちゃったんですねえ、ゲームにも飽きてきてたし。

もう残ってないだろうって、確かにあんまり残ってはいなかったんですけど、それなのにそれなのに。なんでっっっ、ゴブランのシリーズがコート、JSK、バッグの同色三点セットで残ってるかなぁ。まるで私に買って下さいと言わんばかりに数すくない中にセットで残ってるんだよ、これが。

コートだけとか、JSKだけとか、バッグだけとかだったら買わなかったと思う。柄ものはシリーズでというのがポリシーですから、私は。でもなあ、揃って残られてると買わずに済ますって出来ないのー。で、買っちゃったのー。半額だったしー。

そもそもは以前、赤チェックのコートを見てこれいいですねえとか言ってたのをお店の方が覚えてらして、マークダウンになるのでどうですかって声かけて下さったんで行ったんですね。だからもちろん、そのお目当ては最初に買う! って宣言してるし、だからそれも買ったし、ついでよねって赤チェックのジャケットも買っちゃって、新年早くも8日で「服なんか買わない」という誓いは破られてしまったのでしたが、でもまあ、春夏は昨年もあまり買わずに済ましてたから今年もあまりないだろうし、なんと言っても半額だし、やっぱりとってもステキなお洋服だし、いいか、ってこれ、毎年のパターンじゃなかったっけ?

7年もやってると過去ログで同じような時期に同じようなこと書いてるだろうなと自分でも思いますが、服だけは道楽で、結局こういうことになっちゃうんですねえ。困った困った。でも昨年は一昨年より少しだけど購入総額が落ちたし、だから今年はせめてその半分までで止める努力をしたいものです。

      

★やっぱりね★

某・英会話教室が破綻したとか巷で少し前に結構話題になってたそうですね。私もニュースになった当初にちらっとウワサは聞いてたんですが、うちはTV置いてないし、そういう世俗的なことにはキョーミないんで詳しくは知らなかったんです。しかしまあ、つぶれて当然というか、あんなものが株式上場する世の中になっちゃ、日本も本当に終わりよねとか思ってたもんですけど、あれから一年ももたなかったんじゃないですか? 

私に言わせればあんな「バブル」を通り越して単なる「ぼったくりごっこ遊び企業」がデカい面して営業してるってことこそが大問題だと思ってたし、お英語教室でも「英会話教室のカモにならないでね」とか書いてましたからね。ちゃんと言っといたでしょーってなもんですが、きっちり実証されて嬉しい限りです。これを教訓として皆さま、宣伝ばっかりの英会話教室に大金を払ってしまうというようなことをなさらないよう、十分ご注意下さいませ。ああ、くだらない。全くもってくだらない話ですが、全部そうとは言わないまでも宣伝だけでもってる「ぼったくりごっこ遊び企業」はあれだけじゃありませんから、英語を習得したいと思われるなら、まず自分がコツコツ努力するべしとお考えあって、あんなものにこれ以上ダマされる方が増えないよう祈りたいですね(合掌)。

      

★ディの子供たち・その2★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

さて、ディの子供の頃の話をこの前ちょっとしましたが、それからずーーーっとトシ取ってってそのうち彼には息子が3人ほど出来ちゃうというのも以前書いてました。で、その時はどんな子たちかなーみたいなことを言ってたと思うんですけど、その後、けっこう鮮明なイメージになって現れて来たんですね。

まず3人の名前ですが、上からメリル、ファーン、デュアンで、三番目はディと同じ名前ですけどスペルはDiane ではなくてDuaneの方なんだそうです。この子のお母さんが毎日そう呼んで育てたいと思ったのでこの名前にしたとか。前にも書いてた通り、母親はみんな違います。

一番めのメリルのお母さんはディとつきあってた頃はブックエージェントをしてたんですけど、その後、自分で出版社を作って、それは今ではクランドルでも定評のある中くらいの大きさの会社にまでなってる。いわゆる「才媛」ってやつですね。文学に関わるくらいですから真面目で真っ直ぐな性質。キレイな人だけど派手派手しいというのはキライな方で、息子もよく躾けて地に足のついた真面目な子に育ててる。

二番目のファーンのお母さんは貴族の未亡人。彼女はディより少し年上かもしれませんね。楚々たる美女という雰囲気で、思いやり深い優しい女性ではあるけど、生まれた時から貴族のお姫様として育ってるからそういう意味での誇りも高い。だから息子もきわめて貴族的に育ててます。

三番目のデュアンのママはクランドルでも人気のイラストレーターで、キュートな人懐こい感じの美人。華やかな世界で活動しているだけにそういう方面の交流が多く、芸能界、社交界とも近いという環境で育ったデュアンも明るくて社交的な可愛い子って感じかな。

で、息子たちの方ですが、メリルは性質、才能ともに一番ディを継いでる。ただ、この「性質」っていうのは大人になってからのディじゃなくて、子供の頃の「純粋かつ繊細でまっすぐ」だった方のディ。社交的とはお世辞にも言いかねる性格で、母親の話ではものごころついた頃から絵さえ描かせておけばご機嫌だったとか。容姿の方は母親似で髪も目もブラウン。まっすぐな髪は肩くらいまでで切ってますけど、これがもっと長かったらマーティアタイプかも。

ファーンは「美術は見るのは好きですけど、才能はないみたいですね」と自分で言ってるくらいで、その意味ではディというよりロベールさんの方に似てるかも。隔世遺伝ですかね。十二歳くらいなのにけっこう落ち着いた性質で「将来は大学に進んで、政治か経済をやりたい」とか言ってることもあってロベールさんがことのほか気に入るのよね。貴族社会で育ってるからそのへんもすんなり馴染むし、ディから見れば次男ってことになるから、モルガーナ家をメリルに継がせるならファーンにはシャンタン家を継がせたいって話になってく。容姿の方はわりと母親似かな。

さて問題の三番目。問題のって、これはけっこう面白いやつみたいで、今のとこ真面目なメリルと人懐こくて明るいデュアンってのが対照的で、私としてはこの二人に特に注目してるんですけど、子供の頃のディにそっくり、ってことは必然的にアリシアにも似てる。ただ、ディは性質がああなんで子供の頃もぱっと見「キレイだけど近寄りがたい」って感じなのに対して、デュアンは「すごく可愛い」って印象がありますね。これは性質的なものの反映でしょう。ただ、可愛いし人懐こいので誰からも可愛がられるけど、けっこう芯のところでしたたかというか、つっこみが鋭いというか、「言うことは言う」みたいなとこがありますね、この子。ディとこの子の会話ってけっこう可笑しい。なかなかいいコンビというか。

例えばですね、ちょっと話が飛びますが...。

三人も孫がいることを知って怒ったロベールさん(怒ったのはディが黙ってたからで、彼に子供がいたこと自体はめちゃくちゃ喜んでる)が、三人を集めさせて初めて顔を合わせたあと、メリルが母親に、「ぼくはもうお父さんとは会わないよ」とか言い出しちゃったんですね。ファーンはもともと貴族の母親にそういう世界で育てられてるから何の問題もないし、デュアンもわりと社交的な性格な上に大人からちやほやされるのにも慣れてる。だけどメリルだけはきわめて「ふつう」に育てられてるし、絵を描いてれば幸せってこもりがちな子だから「社交的な雰囲気」ってのになじまないのよね。しかも、この子の鋭いとこは、「お父さんはぼくのことなんか何とも思ってない」、なぜならば、「この前会った時の彼ってイメージが全然違うんだもの。少なくとも絵を描いてる時の彼はあんなじゃないはずだよ。本当ならあんなふうに機嫌よくぼくたちを"おもてなし"してくれるような人だとは思えないし、本当にぼくたちに関わってくれるつもりなら、もっとちゃんと接してくれるんじゃないかと思う」って、結局ディのその時の本音をきっちり見抜いちゃってるのよね。それにその時、モルガーナ家を継ぐってことも考えておいて欲しいと言われて「あんな大きな屋敷や豪華なリムジンがあるような家を継ぐなんて、ぼくには絶対できない」。ま、それほどまじめで、絵を描くことにしか興味のない子と言ってもいいかも。

そんなわけで最初はモルガーナ家は長男のメリルに継いでもらえればって話になりかかってたのを、メリルが「やだ」とゆーので仕方がないからじゃあデュアンにってことになって、でもこっちの子も財産とか地位とかには極めて興味のない子なので、最初にそんな話が出た時も三番目だからぼくには関係ないって顔してたくらいなんですね。だけど持ち上がり式でそういうことになっちゃったんで、ディがデュアンを呼んで「これはぼくからのお願いなんだけど」ってことで、モルガーナ家を継いでもらえないかなともちかけたわけです。

************

「なんでぼくなんですか。メリル兄さんがいるのに」

「ぼくはメリルに嫌われちゃったみたいでね。ま、こんな父親ってのが許せなかったんじゃない?」

ディが言うとデュアンはしばらく考え深げに首をかしげていたが、納得したような顔で頷きながら答えた。

「...そうかもしれませんね。まじめな方みたいでしたから。」

「.....」

「どうかしました?」

「いや、もう少しなんとかフォローしてもらえるかと思ってたもので」

「あ、ごめんなさい」

「いいけど。で、どう? 聞いてもらえるかな、ぼくのお願い。」

「そうですね...。ファーン兄さんはおじいさまが後を継いで欲しいと思ってらっしゃるようですし、そうするとぼくしか...」

またしばらく考えこんでから、ふいにデュアンはディを見て言った。

「他に、いないんですか?」

さすがにこういう一見無邪気なつっこみには備えていなかったディは一瞬彼らしくもなく固まり、それから、ぼくの知る限りでは、と答えた。

「なるほど、それは困りましたね。でも、ぼくに出来るでしょうか。大変なんでしょう? やっぱり伯爵さまって。」

「いや、大丈夫。ぼくで勤まってるくらいだから。」

「あ、そうでしたね。それなら...」

これがかなり失礼な発言であることが分かっているのかいないのか、さっきのも含めてわざとなのか失言なのか、どうもこの少年は無邪気なのか、作為的にそう見せているだけなのか判断のつかないようなところがある。なるほどこれはぼくの息子だと思うとディは可笑しくなってきてしまうのだが、可愛らしくて、もの言いも丁寧なくせに、ちょっと何を考えているんだか、というようなところがあるのもディはけっこう気に入っていた。ともあれ、メリルと違ってこの子なら、なかなかめんどうな「伯爵家の主人役」をうまくこなせそうなしたたかなところがありそうだ。

*******************

これとか、お披露目が済んだあとレイが連れてきなさいよって言うので、ディはレイんちにデュアンを連れてお茶しに行くんですけど、こんな大きくなってる子を隠してたなんてとか、他にもいるんじゃないでしょうねとか、自分の子供にだけは手出すんじゃないわよとか、散々楽しくディをからかったあとでレイがデュアンに「こんなお父さんでイヤじゃない?」とか聞くんですよね。で、もともとディのファンだし、いろいろあってこの頃には既にディに心酔してるデュアンはこの質問に相当かっつんと来たらしく、きっぱり「いえ、ぼくの師だと思ってますから」とか言い切る。一見可愛らしい少年があまりにきっぱり言い切るものだから、レイの方が面食らったくらいで、こういうとこ見るとやっぱりこの子は可愛いだけじゃなさそうだなと私も思います。ともあれこれに対してレイもさすがで、「あーらあら、もうすっかりてなづけちゃって。素早いわよね。」って切り返す。その横でディは何くわない顔して笑ってる。

ちなみにデュアンが「ぼくの師だと思ってます」とまで言うのは、この子は将来は母親と同じようにイラストレーターになりたいと思って勉強していて、でも父親が美術の王道をゆく油彩の大家なわけだから、イラストなんて言ったらバカにされそうとか思いながら自分の作品をディに見せるのよね。で、見る前はあまりディは期待もしてなかったんですけど、なかなかどうしておや? と思わせるものがある作品で、なかなかいいねって言う。それへデュアンが、

「本当ですか? お父さんから見たらイラストなんてつまらないって言われるかもって思ってたんですけど」

「どうして?」

「だってやっぱり、油彩とイラストでは格違いっていう感じがするし」

「あのね、デュアン。ぼくはきみが将来何になろうとしてもそれはきみの自由だと思うけれど、絵を描きたいと思うならこれだけは覚えておきなさい。「何で」描くかじゃなくて、「何を」描くかが問題なんだってことをね。」

メリルが「本当にぼくたちに関わってくれるつもりなら、もっとちゃんと接してくれるんじゃないかと思う」と言ってましたけど、それまでのディは自分の息子だからそれなりの対応はしても、確かにまじめに接してたとはいいかねる状態だったわけで、でもこのデュアンに対する一言ってのは完全に「画家としての発言」で、これが初めて自分の息子を「それなり」じゃない扱いした場面ってところでしょう。で、この一言で「なるほど」と思ったデュアンは「ぼくのお父さんは本当にデュアン・モルガーナなんだ」って、こっちの方も初めて実感、納得した感じで、以来そうとは口に出さないまでも「ぼくの師匠」って心に決めてたりするんですね。それをレイが茶化すもんだから怒って反論したんだな。

他のエピソードというと、三人の子供たちを招いてディの屋敷でディナーっていうのが最初の集まりだったんですけど、その日は遅くなるので三人とも泊まってくってことになってた。で、ちょっとお茶してからそれぞれゲストルームに通されて落ち着くと、少ししてデュアンがメリルの部屋にやってくるんです。「ちょっとお話していいですか?」とかって。

デュアンは「ぼくは母とふたりきりなので大家族ってすごく憧れてたんです。だからお父さんだけじゃなく、おじいさまと兄さんが二人もいっぺんに出来るなんてすごく嬉しくて。メリル兄さんって呼んでいいですか?」って屈託なく「仲良くしてね」みたいなことを言いに来たわけね。メリルの方はいきなり父親だの祖父だの弟だの言われても、どう接していいか分からないって感じで戸惑ってたから、こういうところも「自分とは違うなあ」と思って引け目とか感じちゃうわけ。で、アリシアのこととか、実の息子なのに側で育ててもらえなかったことなんかについてメリルはかなり拘ってたもんだから、いろいろ話してるうちに、この子(デュアン)はどう思ってるのかなと気になって聞いてみるのよね。

***********

「本当のお父さんなのに、今までぼくたちを放っておいたこととか、きみとぼくのお母さんが違うこととか、そういうのって普通じゃないじゃないか。家族そろって一緒に暮らしたかったなとか、そういうこと、きみは思わなかったの?」

「え? だって、彼はデュアン・モルガーナなんですよ! 全然似合いませんよ、そんなの。」

「似合わないって、でも...」

「ごめんなさい。だけどぼく、もうずっと前からお父さんのファンだから。あんなに凄い絵を描くひとが、そんな普通の生活してるなんて、ぼくはちょっと想像もつかないし。ぼくは彼が本当のお父さんなんだってだけで、すごく嬉しいくらいですけど。」

「じゃあその...。お父さんとアリシア・バークレイ博士がとても親しいという話とかは?」

「ステキですよねっ。」

「.....」

「ぼく、母さんの関係でいろいろなパーティとかにも連れて行ってもらえることがあるんですけど、それでアリシア博士って一度だけお見かけしたことがあるんです。ものすごくキレイな方ですよ。お父さんと一緒にいたら、それはもう本当に絵みたいに素敵だろうなって思うくらい。」

************

このへんの感覚の違いってのがけっこうメリルの「引け目」とか「気後れ」には影響してますね。弟のこういう感覚には「ついていけない」ってのがメリルの本音でしょう。でも、ファーンの方もそういう疑問とかは少なくとも表立っては感じてないようにしか見えなくて、口に出したら自分ひとりがつまらないことに拘ってるように思われて分かってもらえないような気がしてくる。デュアンが明るいのとロベールさんがソツなく取りしきってるのと、ディが機嫌よく応対してるのとで既に「和気あいあい」な雰囲気になりつつあるディナーの席でも、メリルひとりが浮き上がってるような気分になっちゃうのよね。

後にはロベールさんがメリルのことを気にしてよく話し合った結果、メリルの常識的感覚はロベールさんには十分理解できるものだったので、おじいさまとはそれなりに交流もできて仲良くなってくんですけどね。ただ、画家を目指しているメリルにとっては、実の父親がディだと公表されると、逆にその才能が正当評価される邪魔になりかねないということをメリルの母親もディもロベールさんも心配して、それで正式にお披露目するのはファーンとデュアンだけってことになり、メリルはかなりトシ取るまでディとは疎遠なままになります。

ま、そんなこんなでいろいろ場面は見えて来てたりするんですが、今のところはこの三番目のデュアンくんがけっこう楽しませてくれてますね。メリルのものごとマジメに受け止めて悩む性格も捨てがたいですけど、うーん、面白くなってきたぞ...って、この段階では、読んでる皆さんの方にはあんまり伝わってないかもですね。私だけが楽しんでるって感じで申し訳ないですが、こういうエピソードが蓄積していくうちに、「作者」と「登場人物」は親しくなってくってことなのですな。

★ディの子供たち・その3★

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