なぜかいま、モノポリーにはまっている。

単純なのに、なんでこう面白いんだ?

 

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 更新の準備状況とか、その日ちょっと考えたこととか書いてるページです。

ちなみにこのページでは、新しい記事から上に載せて行ってます。

 

 

 

ふい

 

2007.12.23.

★モノポリー★

12月のタペなんですが、アップリケまではすいすい出来たのにキルティングで止まってしまい、現在半分くらいしか出来てない状態。これはもう完成はどんなに急いでもクリスマス当日になってしまいそうです。なんとかせめて当日には仕上げたいとは思ってるんですけど、当初予定では20日に出来ていたはずのものが、なんで今になっても完成してないのかとゆーと、「モノポリー」のパソコン版ソフトを買ってしまったからだったのです。

前々からパソコンゲームのソフトなんか買ったら身を持ち崩すと恐れ、長年パソにオマケで付いてるゲームしかやったことのなかった私だったんですが、とうとうこんなことに...。

それと言うのも、子供の頃はボード版でよくやってたこのゲーム、とても古くから人気のあるものなので、たぶんパソコンでやれるソフトがあるだろうなとずっと思ってたんです。それでAmazonで検索してみたら果たして、ある。おお、って思って、でもそれだけにしときゃいいのに、お得だからってモノポリーシリーズ3本セットってのを買っちゃったんだね。で、それで遊ぶのがやめらんなくなって、手芸に全然手がつけられない状態になってしまった。全くもってぷーたろーな話ですが、手芸のみならず、先週のMagazine Workshopの更新が水曜日になってしまったのもそのせい。約1年間毎週更新を続け、あと数週で丸一年になるというこの今に、そんな理由で更新できなかったら本当にアホだと思い、なんとか水曜日には更新したんですけど、いやー、危なかった。なにしろ、手芸だの更新だのそっちのけで、朝の4時、5時まで連日遊んでましたからね。ああ、それに、Ayapoo が日曜夜になってやっと更新というのもそのせいだー♪

モノポリーって、ご存知の方も多いと思いますが、四角いボード版の上をスゴロクみたいにサイコロを振ってコマを進めてゆき、止まった所に書いてある場所の不動産権利書が買える。でも、先に誰かが買ってたらレンタル料を払わなきゃならない。この権利書は参加者どうしで売り買い出来て、同じ色の権利書を集めるとその上に家やホテルを建てることができる。家やホテルが建ってる所はレンタル料もバカ高くなり、最終的に払えなかったら破産。6人まで遊べて、最後まで破産せずに生き残った者が勝ち、とゆーけっこう壮絶なゲームです。しかも、6人でやってるとなかなかみんな破産しないから、延々延々ゲームが続いてなかなか終わらない。そのへんも壮絶ですね。なにしろ殆ど一日がかりで全員破産させたってこともありましたから。ちなみにパソコンだと、自分+5人までのコンピュータプレイヤーでゲームをすることができます。ネット経由で人間の参加者と遊ぶことも出来るんだってさ。

3本セットっていうのは、これの他に「モノポリー・タイクーン」というのがあって、ひとつの街にいろいろな建物を建て、お客さんを集めて儲けてゆくというもの。「不動産経営ゲーム」って書いてありましたね。これは3D映像で、いろんなお店を好きな所に建てることが出来るのがなかなか面白かった。お店の概観とかも選べたりとか、これもコンピユータプレイヤーとどっちが沢山儲けるかとか、どっちが沢山売るかとか、いろいろなテーマで競走できるようになってる。残り1本は40種のカジノゲームが楽しめるというやつで、これはまだやってない。先の2本に飽きたらやろうと思ってるけど。

ま、そんなこんなで、ものみな浮かれる年末年始。あやぼーのあたまもいつにもましてぷーたろーしているというお話でした。これ以上はゲームソフトなんか、絶対買わないぞ(儚い決意)。

      

2007.12.21. 

★苦悩する少年★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

あやぼーはいつでもどこでも自分の小説世界に飛んでいってしまい、白昼堂々と起きたまま夢見てるような状態になることがよくあります。普通に言うとそれは「小説のストーリーを考えている」ということなんだと思いますが、私の場合「考える」と言うより「見える」という方が正しいので、映画見てるみたいに勝手に目の前でストーリーが進んでゆくという感じなんです。で、家にいるときは「見える」シーンに対してどう反応しても見てる人いないから全然かまわないんですが、たまに外でそういう状態になった時、いきなり笑ってしまうようなシーンが出てきちゃったりするとどうなるか。周囲はしーんとマジメに仕事してたりする中で、何か周りには全然関係ないことを勝手に想像して突如として笑い出しちゃったりしたら、それはもう「ヘン」を通り越してかなり「危ない」でしょう。実際にそこまで「ヘン」なのを暴露したことはありませんが、笑い出しそうになって困ったことは何回かあります。

それほどリアルにシーンを想像してしまう私なんですが、このところディの子供の頃のストーリーがいろいろ展開してまして、これは笑い出すようなシーンじゃなくてかなり深刻な場面が多い。

ディのセルフストーリーは、まーたちの話から見たら枝分かれしてった世界なんですが、本篇では一番深刻に苦悩してたりするのは主にまーだったりするんですけど、ディの話の方は当然彼が主人公なんで、あの、今はちゃらんぽらんでいーかげんなのを絵にしたようなディが、けっこう暗く悩んでたりする。究極的な美貌の、繊細な少年が深刻に苦悩してる図ってのは、いやー、見てるとさすがに迫力がありますね。

今のディは真剣に怒るなんてことは殆どないし、子供の頃からつきあってるアレクでさえ彼がマジ怒ったとこなんてそうは見たことない。これはディが基本的にクールで、醜い争いがキライなせいなんですけど、だからって他におもねるという性格でないことも明々白々。最近では、「人間にはそれぞれの考えがあるし、みんなが同じ考えを持つ必要はない」という確固たる信念があるので、意見が食い違ったりしてもそれはそれって受け流しちゃうからケンカにならない。それは子供の頃からそうなんですが、今ほど開き直って確信的に生きてたわけじゃないから、ほんっとーに、腹に据えかねるってことに対してはやっぱりぶち切れてたりするんですね。それはディをひどいめに合わせてる張本人である、ダニエルさんに対してで、また子供の頃のディってのは怒ると一段と美しかったりする。で、ダニエルさんはそれが見たくてわざと怒らせるようなことしたりとかするわけ。そう考えると、後にディがまーやアリに対してやってることは、師匠のやってたことをそのまま繰返してると言えなくもない。で、自分の言うことややることに一喜一憂して大騒ぎする幼いまーを眺めながら、自分もこんなだったよなーとか思うから、内心笑っちゃうって心境になるんでしょうね。なんで自分をひどいめに合わせた師匠とおんなじことして喜んでるかってのは、ま、そのへん美青年の複雑な心理ってもんでしょう。ちゃんと書いた話を読んでいただけるようになったら、納得してもらえるかもしれません。

ともかく、そんなこんなで師匠のせいで苦労させられながらいろいろまじめに考えたり悩んだりした過程があって、結果としてディはその間に人間的にすごく成長してて、それが十代前半の頃の絵と後半の絵に確実に表れてくるんですね。12〜13才頃までの作品というのは、技量はもちろんのこと、テーマ的にもそんなトシの少年とは思えないくらい深いものがあって、それが師匠の目に留まるんですけど、でもまだテーマを外側から眺めてるというか、理屈先行というか、まだちゃんと人生始めてない、生きてないってのがありありと分かるようなもの。キレイではあるけど、今の作品に比べたら迫力的にいまひとつ弱いんだね。それが16か17の頃に大きな賞を取る頃の作品になると、一段と鮮明に生き生きとして、ものすごい迫力で迫ってくるものになる。

この時ディの取った賞ってのも、そんな新人画家の、しかも十代の少年が取れるようなものではなくて、それまでの受賞者というともう立派にプロで活動していて、最年少でも三十代後半、ふつうは四十代で取れるかどうかみたいな賞だったんで、ディの才能を認める人は天才と絶賛するが、認めない人はバーンスタインの肩入れがあるからだと中傷する。実際、取ることそのものがそういう騒動を引き起こすような賞だったので、ディもノミネートされてると知って最初は辞退しようとしたんですけど、これもダニエルさんが裏で画策したことの結果で、もうディに取らせるということが決まっているような状態だった。ダニエルさんにしたら、可愛い弟子に取らせてやりたいという気持ちもなかったとは言わないけど、実はこれを取ることでディは一躍有名になる反面、否定的な攻撃にもさらされるという有難くない面も背負い込まされることになるのも分かっててやった。それはつまり「自分の力で跳ね返してみろ」とゆー、いぢわるな師匠のいじめの一環だったとも言えるな。もちろんディはそんなことで負けるようなやつじゃありませんけどね。そういうことがなくても、遅かれ早かれ、彼がこういう賞を取るのは時間の問題でしかなかったんだし、だからこそそんな騒動を引き起こすことはないと思って、この時点では辞退しようとしたわけだし。

そんなこんなあることを考えてくと、このダニエル・バーンスタインという師匠のキャラがまた面白いなあというか、今の興味はダニエルさんってどーゆーひと? ってことで、ま、このようにしてあやぼーの身内がどんどん増えてくってことなんですけどね。

ともあれこの、珍しく苦悩している少年のディを書くのはとっても楽しみだなあって思ってるんです。しかもこの話の方は内容が内容だけにすっごくいけないシーンとかもいっぱいあるし、ただ、今何を私が悩んでいるかというと、これを最初に英語で書くか日本語で書くかってことなんだな。いろいろと私も考えるところありまして、やはり今後は英語で書くべきか、とかね。日本語なんて日本以外じゃ通じないのがつまらん。それ考えると、思い切って英語に切り替えるべき時かもなあって。それは以前から考えてたんですけど、長年、日本語で書いてると当然なじみがあるし、特に会話部分って日本語でこう言うのがシャレてるよなー、とか、でもそれは英語でこういうのがシャレてるってのもあってどっちもどっち。どっちかで書いて、後は翻訳すればいーじゃんとは一概に言えないし。あやぼー的には、一番最初にだーーーっと書いてってる時が楽しいし大事なんで、同じテンションで翻訳できるかっていうとそうでもないような気がするし。ま、そんなこんなありまして、でも来年中にはディの話の方はなんとか書き上げたいと思うんだけどなー。悩むなー。

★ディの子供たち・その2★

       

2007.12.12.

★12月のウォールポケット★

クリスマス仕様のウォールポケットがなんとか出来上がりました。少し前からトップページには出してましたけど、ディテールの解説などをちょっと。ちなみに、画像をクリックすると大きな写真でご覧になれます。

今回はツリー型のポケットに星、ヒイラギ、リース、ギフトボックス、靴下、そして定番のリンゴとのーくんが付いています。のーくんは、シアワセそうにギフトボックスを抱きしめてますね。3つ付いてる小さくて丸い白いのは雪の結晶です。いろいろアイテムが付いてるので、けっこうにぎやかでしょ? 

さて、どのへんがポケットかと言いますと、本体のツリーが上、中、下段に別れてまして、これはパッチしてあるのではなく、3つのパーツが重なり合っているので、中段のチェック部分と下段の濃い緑色部分がそれぞれポケット状になっててモノが入れられるというわけです。ちなみにツリーの台部分になってる茶色いところはパッチワーク。

特に苦労したところというのはなかったんですけど、面白いのはリースで、これはバイアス状に細長く切った布をくるくるくるっといっぱいねじったものを2本合わせて更にねじり、それを2回円形に巻いて留めてからリボンを付けてあるだけなんです。でも、簡単なわりに味があるというか、吊り下げられるようにしたら実物のツリーにも飾れそう。他に靴下やヒイラギなんかも吊り下げ式にすると使えそうですけどね。

ってコトで、クリスマスに間に合うか?!?! とちょっと焦ってたので、タペに比べて時間のかからないウォールポケットから先に作ってたんですけど、それが出来たので今はタペに取り掛かっています。既にアップリケが半分近く付いてるので、なんとか間に合うとは思いますが、いくら遅くても20日くらいまでには仕上げたいな。そしたらトップページにも飾れるし。

ところで、うちは既にクリスマス仕様のハボがそのへんウロウロしてる話は先日しましたが、数日前には小さなツリーや12月のドールハウスなどを出して、お部屋はかなりクリスマス気分になっています。しかし、どーも12月って感じがしないのは暖かいせいかな。今日なんか暖房入れない状態で11度もあったからなあ。本来ならこの時期、5度くらいまでは下がってるのが普通のはずなので、また今年も暖かい冬らしいと喜びつつも、温暖化がとか、地熱が高くなってるとしたら地震が...とか、一抹の不安はやはりよぎりますな。電磁波飛んでるし(うちの旧式のコードレス電話は、淡路の震災の前後にもよく電磁波を拾っていた。その後、拾わなくなってたが、最近また強烈に拾ってたりする。)、どういうわけか植物が短期間でやたらに巨大になってるような気がするし(地熱が高いから?)。なんかある、きっと近々なんかあるぞ。

自然災害は心配したってどーしよーもないけど、いちおー、水とか保存食料とかは確保しといた方がいいかも、と思う、今日この頃。何もなくて暖かいんなら、全く有難いことなんですけどね。

  

2007.12.7.+ 12.10.

★ゴブランコート★

またオークションなんですけど、先日のドレスに続いてすっごいステキなゴブランのロングコートを落札しました。Juliette et Justine のもので、こちらのブランドさんは装飾過多とすら言いたいような、ものすごくゴージャスなお洋服を作っていて前から好きなんですが、ここ数年はわりとシック路線というか、あまりロリな雰囲気ではなくなっててちょっと残念だったんです。でも、つい最近は昔の路線も復活して来たので改めて注目してるんですけど、このコートは数年前のものらしく、ジュリエットさんが思いっきりゴージャスなお洋服を作っていた頃のものでしょうね。

昨年のコートもなかなか良かったんですが手に入れ損ねてて、ゴブランは短い丈のは何点か持ってるけど、着丈125cmというロングはまだ持ってなかった。で、以前からジュリエットさんのゴブラン、それもロングは欲しいなあと思ってたこともあって、今回の落札となったというわけです。

いやー、いいですね、この柄。出品された方は「そろそろ年齢的に着るのが難しいので」とかおっしゃってたんですが、実際こういうのはもうトシで着るもんじゃないとあやぼー的には思います。ここまで個性的だと十代とかではまず着こなせないし、かえってある程度の年齢になってからの方が似合っちゃうんじゃないかな。

ともあれこちら、大事にしすぎて1回も着て出てませんというお品で、要するに新品状態。オークションに興味のある方とかはお値段も気になると思うので言ってしまいますと、そもそもは8万くらいはゆうにしてるお品です。それが今回なんと35000円送料込み。うー、これだからオークションって...、ってまた言っちゃうなー♪

しかも、こんなゴブランの柄物ってまず再販されないだろうし、なにしろこの色合いがいいんだなあ。ファーの色とのマッチングもいいし、それに後ろがまたたっぷりタックを取ってあって、下にロングのお洋服なんか着てるとすっごい広がりそうでしょ? 

順当にゆくと下はロングのワンピースとかJSKなんだけど、無地よかけっこう花柄が合いそうな気がする。ふつう花柄同士重ねたりするとうるさくなることが多いけど、これは返って花柄on花柄でいけそうな感じがするな。他にちょっと考えてるのは、思いっきりレースの付いたブラウスに下はデニムのパンツとか合わせて(うんと短いの)、ロングブーツで前ボタンは留めずに着るとかね。ま、手に入れたばかりなんで何がどう合うかはこれから研究するのだ♪

実は同じ出品者さんがもう1点黒っぽいのを出してらして、本当はそちらも欲しかったんだけど、3万まで競り上げても自動入札でトバされたんで諦めました。どっちかってゆーと、こっちの方が欲しかったので、今回はこれだけでガマン、ということで。それに、こちらは即決価格で落札したんですけど、その時もう入札入ってて、下手に競りに持ち込んだら即決で持ってかれちゃうなって状況だったんで希望落札価格で入れて無理矢理奪い取ったんです。そしたら、先に入札してたヒトが、これはよっぽど悔しかっただろーなとは思うんですけど(私も欲しいと思ってたものを即決で買われたことは何回もあるだけに分かる)、即、こちらに入札してらして、まあ、こういうお洋服が本当に好きな方なんだろうなと思えたのでそのへんのお値段で引いたんです。先のを奪い取ったとゆー負い目もあったし。転売目的とかみたいなヤツだったら、そっちも奪い取ったかも知れませんけどね。やっぱり大事にされてたお洋服は、大事にしてくれそうなヒトの所に行って欲しいじゃないですか。

てなわけで、念願のジュリエットさんのゴブランロングコートが手に入ったというご報告でした。以前から欲しいと思ってたタイプのやつより更にいいので、本当にウレシイです。ちなみに、今年はジュリエットさん、ロイヤル別珍のロングコートを出してらして、取扱店さんのウワサでは、この後まだゴブランのコートも出る予定があるとかないとか。気になる方は、ジュリエットさんのサイトをチェックしてみて下さいね。

        

2007.12.11. 

★アレクという存在★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

ディ、まー、アリ、アレクという4人のうちで、一番性格マトモなのはアレクなわけですが、こいつの場合、コドモの頃からディを目の当たりにして育ったので、よけい「自分は普通」というカン違いをしてしまっていたようです。

なにしろディってのは、10才やそこらで小さな賞はいくつも取ってたし、おじいさんがその方面ではよく知られた蒐集家でもあり、美術や芸術に造詣が深かったので、必然的に友人知人にも関係者が多く、結果として幼い頃から将来有望な天才少年って周りからめちゃくちゃ期待されてた。でも、本人の方は、まあこのへんがディのディたるゆえんなんですが、大人にそうやって騒がれるからといってべつだんそれを自慢に思うことすらなくて、ただ、絵を描くってことに取りつかれてるような少年だったんですね。で、そのうち当代随一の人気画家で画壇にも大きな影響力のあるダニエル・バーンスタインからまで、早々と才能を認められるようになる。

ダニエルさんって人はクランドルでは神格化されてるような芸術家なんですが、世界的にも有名で、まさかに10才のコドモに自分から声をかけてくるような存在ではないはず。それが、ある日、突然ディんちに電話かけてきて、作品ほめてくれて、ちょっと遊びに来なさいよみたいな話になること自体が奇跡のようなことなわけです。まあ、表向きの近寄りがたい大芸術家の顔とは反対に、ダニエルさんが本当は芸術至上主義の、だから逆に才能さえある相手なら熱狂的に肩入れしてつきあいたがるタイプのヒトだったってこともあるんですけどね。これに加えて、ディの場合、なにしろあの容姿がずいぶんポイント高かったのも事実のようです。ただ、ダニエルさんにしても最初からそういう興味で声かけてきたわけじゃなくて、もちろんディの才能の方が最初にあるんですが、つきあってくうちにますます気に入っちゃって...、ってことだったんでしょう。そもそも、いくらキレイでもダニエルさんにとっちゃ、芸術的才能のない者は同じ人間ですらないですから。

そういうごくごくコドモの頃からそんなふうに認められるってことはとても普通じゃないことで、アレクにしてみると、それに比べたら自分なんて取るとこないよなあ、みたいな感じだったのね。こいつにとっては「勉強ができる」とか「人望がある」なんてのはあまりにも当たり前なことなので、それを特に才能とすら思ってなかったらしい。まあ、アレクの性格では、そういう若くして認められる才能豊かな親友がいるということを誇りに思いこそすれ、嫉妬するなんてことは金輪際ないので、だからこそこのふたり、うまくいってるんでしょうけどね。

で、アレクにとっては「普通じゃない」というのはディみたいなことを言うのであって、それに比べれば自分は「全然普通」。しかも彼には、20才になっても「何になろう」という明確な希望がなかったわけだから、「できることをやって」みたいな感じで、でも経済も政治もめんどくさそうだから軍人かなー、みたいな、けっこうスロースターターというか、のんびりしてるというか、逆にそのへんが大物なのかもしれませんけど、そのあたりも彼が自分を「そんなに変わってない」と思い込んでた原因でしょう。

ただ、それはあくまで表面的なもので、潜在的には彼が物凄い力を持ってることは周りには明々白々だったので、この「眠れる獅子」とゆーか、「目覚めない太陽神」とゆーか、それがいつ本当に目を覚まして動き出すかっていうのが、ディを始めとして彼をよく知る周りの連中の密かに待つところでもあったようです。

アレクの最も親しい友人というのはディとその周りにいる、これが「社交界一のお騒がせ集団」と自他ともに認めるほど目立つ奴らなわけですが、アレク自身はおれみたいなふつーの人間が、こういう連中と一番親しくつきあってること自体が不思議だよなとか思ってたりする。しかも、彼は一年中殆ど仕事でそのへんにいないのに、ちょっと帰って来てるというウワサが流れればレイなどはすぐさま、「帰って来てるんなら挨拶にくらい来なさいよ」とかちょっかい出してくるほどで、彼らの方が常に「アレクの不在」を大きく感じているようなんですね。アレク自身の方は、そんなこととは夢にも思っちゃいませんが。

ちなみにレイとディのママのビーチェは仲が良かったって書きましたけど、これにアレクのママを合わせて3人娘が元々、アレクの母方の曾祖母(アレクから見てひいばーちゃん)のお気に入りだったみたいで、だからレイはディだけじゃなく、アレクのことも子供の頃からよく知ってて親しい。このへん、大体みんなどこかで縁続きだしね。

ともあれ、机上で学んだことを元に経済や政治に関わるのではなく、もっとずっと底辺で一軍人として世界の現状に直接接して来たことが、将来的に彼の動きに大きな影響を与えてゆくわけで、ある意味それはあるべきひとつのステップではあったってことでしょう。それに加えて彼の「人を動かす力」というのは正に太陽神のそれで、まーやアリがいくら天才でも、彼のこの「力」なくしては出来ないこと、っていうのがやっぱりありますね。また、同時にディの持ってる「力」というのも大きな要素なわけですけど。

今、この話の冒頭のところを書いてて、これでやっと役者が揃ったなあっていうか、中心人物の役割りがやっと全貌見えて来たって感じで、いったいこの話、書き出してから何年経ってんだって自分でも思いますけど、更に問題は本編で、まあ歴史に終わりはないんだから当然かもしれませんが(人類が滅亡すりゃ終わるか)、基本的に完結する日の絶対来ない話ってことになるんだろうな、きっと。単に終わりのない話ってことじゃなく、そもそものテーマが「必然的かつ運命的に未完」であらざるをえないってことですけどね、この場合。

★苦悩する少年★

       

2007.12.4.

★ぬくぬく★

あやぼーんちには写真のような室内温室があります。かれこれ10年前くらいに買ったんじゃないかな。11月の半ば〜後半くらいにパネルヒーターを入れてぬくめてあげるついでに、ガラスとか、置いてある部分の床とかもキレイにしてあげて、ではひと冬あったかく過ごしてねと入ってる植物さんに言うわけです。で、以前からこの話、書こう書こうと思いながらまだ書いてなかったと思うので、この室内温室を買った時の経緯などをひとつ。

ある日、私は通りすがりの園芸店で小さな手のひらに乗るくらいのサンデリアーナの鉢を2つ買いました。鉢と言っても栽培用の薄いプラスチックで、お値段200円ほどの特価品。なんで特価になってたかと今更ながらに考えると、たぶんもうかなり弱っていたのと、こういう観葉植物は寒さにめちゃ弱いため、冬が来る前に売り払っちゃおうってことだったのかもしれません。ちなみに、この種の観葉植物には15度以下に下がると、もーダメってのが沢山あるそうです。ま、熱帯系なんでしょうね、原産が。

私はそんなの全然知らずに買ったんですが、後で調べてみると寒さに弱いらしい。そうするうちに秋が来て冬が来て、ふと気が付いたら、わぁぁぁぁっっ、死にかけているぅぅぅぅ!!! 葉っぱから茶色い液を出して、いかにも「枯れるぞ〜」と言いたげな様子なんです。焦った私は、そういえば室内温室ってのがあったなと思い出し、確か高かったんじゃ? と思いながらも梅田の大きな園芸店に出かけて行ったのでした。

案の定、この室内温室、こーんなカンタンなつくりなのにパネルヒーターとかサーモスタットとかセットで約10万円!! きゃーーーーーーー。今はもう少し安いのも探せばあるかもしれませんが、その時はこういうのしか見つからなかったのよね。しかし、私はその当時、今よりもさえ遥かに遥かにどん底びんぼーだったのだ。10万なんて、それも2鉢400円の観葉植物のために出すなんてとんでもない。そんなもん買えるかーーっと思ったものの、しかしそれではあのサンデリアーナたちは死ぬしかないのか?

それを考えると後ろ髪を引かれ、他の植物も入れておいてやれるしなあと泣く泣く自分に言い訳し、なけなしの貯金をはたいて買ったのがこれだったというわけです。未だにコレを買った時のことを考えると自分でもあの状況でよく買ったよな、こんな植物入れとくしか役に立たないもん、と思いますけど、ともあれそのおかげで小さなサンデリアーナたちは暖かく冬越しできて元気を取り戻し、その後、すくすくすく、すくすくすく、と育ってゆきました。

すくすくすくって、モトが小さいから最初は良かったんですけど、数年してもその勢いはやまず、今ではあんたたちもーいーかげんにしなさいよってくらい巨大に成長してしまったんですねえ、ご覧の通り。温室の天井には何年も前に届いてしまい、上に伸びれないからって伸びるのヤメるわけじゃなく、今度は横に伸び続けている。そうするうちにも下からまた新しい株が...。実際こいつら、あったかけりゃ他のことは全然気に留めないらしく(やっぱり熱帯系よね、そのへん。性格がアバウトらしい)、大して肥料をやるわけでもないし、土の入れ替えももうかなり長いことしてやってないのに、殆ど水だけで元気に生きている。これで肥料なんかやったらそれこそもう更に元気一杯で伸びるだろうし、そうなったら室内温室なんかではめんどーみきれんってなりそうじゃないですか。だから栄養は控えてるんですが、それでも枯れる気配どころか、まるっきり青々と元気。

まあ、枯れられると悲しいから元気しててくれるに越したことはないんですが、それがもう10年近くもうちに居ついているとなるとすっかり家族で、毎年寒くなり始めると「すぐにヒーター入れてやるから、ちょっと我慢してて」とか言って、結局世話してるもんな、私も。

ってことで、今年も特価品だったサンデリアーナたちは、ぬくぬくと温室で冬を過ごすのでした。まる。

       

★応接間★

「ホームページ」って考えてみると、私にとってはおうちの中の「応接間、客間」みたいなもんだなあという気がする。ちらかし魔な性格は見てとれるけど、実際に生活している他の部屋に比べれば遥かに整理整頓が行き届いているというか、まあ、お茶でも一杯って感じですよね、BGM流したりとかして、好きな絵とか写真とかも飾ってあって。

最近は文字書くだけでお手軽にキレイなページがブログで作れるから、うちみたいなサイトって商用か、よっぽど拘りがあるかってヒトしか作らなくなって来てるのかな? 確かに、私がサイトを作り始めた7年前に比べれば、状況はずいぶん変わっているみたいですけど、うちはまあ、そもそも作ってる本人が「世の中がどーでも知ったこっちゃない」、更に「流行は避けて通る」とゆー、筋金入りの「我が道をゆく」ヒトなんで、まず今の路線からはずれることはあり得ないでしょう。

昨年、今年とHP教室や英語教室の方をどんどん出してたわけですが、それが落ち着いたら、この先はやはり自作の小説とかイラストとかをもっと沢山出してって、「うちにしかないもの」を増やして行きたいですね。それにやはりお洋服のページが一番人気なんで、これはもっと増やしたいな。服そのものはなんぼでもあるんですけど、メーカーさんのサイトみたいなコーデやっても意味ないし、今ちょっとトルソーに着せて写真撮るということ自体にも疲れてまして(これがなかなかめんどいのだ)、そんなこんなで今年は全く服関係のページって作れなかったもんなあ。

Weekend Style は3点で1ページというフォーマットになってるんだけど、このところ2点は気に入ったコーデができるのに、あと1点が決まらないみたいな感じで、うーん、あと1点あればページになるんだけとな、で止まってるのが数ページある。トルソーに着せると雰囲気変わってあまりよく見えない場合ってけっこうあるしね。ま、この一年の間にも昨年ほどじゃないけどぼちぼちお洋服増えてるし、メアリさんのスプリングコートが手に入ったら是非出したいコーデも2点くらいあるので、来年はもうちょっと服のぺージも増やせるんじゃないかな?

       

★ドレスとハボ★

メタモルさんの黒別珍のロングドレス、あの話をした後すぐに届いてまして、驚いたことにタグまできっちり付いてました。予備ボタンやお直し布も。うー、感動だ。タグ見たら3万超える品だったことが判明したし、それが1万円だものなあ。...これだから、オークションやめられないのよね。

そうそう、オークションと言えば、実は最近ハボぬいを2点も落札してしまったんだよねーっ♪ヨモとかでも書いてるからご存知の方もあるかと思いますが、私がメインで使っている部屋には赤ちゃん大(高さ30cmくらい)のハボぬいが既に4人いて、超Bigハボ(これは幼児大、めちゃでかい)もいて、既にこんだけいるとこへ2体追加ですから、すごいことになってます。殆どハボ会議室状態。一番大きいコは、ちょっと離れたとこにいますけど、赤ちゃん大のハボが6人、車座になってわきあいあいとしてる図なんて、想像するだけでも笑ってしまいませんか? 私はそれを毎日見ながら生活しているわけですから、暗い人生なんて送ろうとしても送れませんね、今や。

で、なんでそんなもともと小学生の部屋状態の所へまた2体も増えたかと言うと、前からいるヤツらとデザインの違うクリスマス仕様のハボが出品されていたから。それも1体300円で。だから2体でたったの600円。同じ出品者さんだったので送料も1回分で済んだし。

このクリスマスハボは2004年くらいのものらしいんですけど、ちゃんと袋に入った状態で保管されていたらしく、どっちもホコリひとつ付いてない新品状態でした。ま、お買い得って言えばお買い得なんですけど、問題はクリスマス済んだらしまうべきかしまわざるべきか。超Bigハボの方もそもそもはクリスマス仕様だったので済んだらしまうつもりでいたのに、箱に入れて閉じ込めてしまうのが可哀想になって結局三角帽子だけ取ってそのまま部屋に置いてるんだよね。今回の二人はそれぞれギフトボックスとツリーを抱えてるんですけど、これは取り外し式ではないのでそのまま置いとくことになる。これをしまわないでおくと、うちは一年中クリスマスということになりかねないのだが...。ま、そのうち写真撮ったらお見せしましょう。本当に笑える光景です。

        

2007.11.30.

★11月のウォールポケット★

今月もまたギリギリになってしまいましたが、11月のウォールポケットが完成しました。テーマは実りの秋で、アップルバスケットです。画像をクリックして頂きますと、大きな写真で見ることが出来ます。

さて、今回はいつものーくんが抱えている小さいリンゴが、巨大になって登場しました。コースターみたいな感じに作ったリンゴが2個、バスケットに盛られているというデザインですね。のーくんよか大きいので、ウサギにとってはさぞ食べがいがあることでしょう。ちなみにのーくんは今回、リンゴの代わりに木の葉を抱いています。それとちょっと写真では分かりにくいんですが、足を組んでるっていうか、ちょっと気取ってる感じに交差させてあるのが可愛いんですよー♪

作り始めた時、バスケット部分のパッチやリンゴが全然カンタンだったので、3日で出来るかな〜とか思ってたんですが、なんだかんだでけっこうかかってしまいました。アイテムはのーくん、リンゴの他には木の葉が4枚だけだったんですけどね。何に一番苦労したかと言うとバスケットの持ち手部分で、ココはバイアス布みたいに長い長方形に切った布を三本ミツアミにしてあります。でも、ただのミツアミじゃなくて、持ち手にするのでカーブさせるために間に針金を編みこまなきゃならないんです。三本だけならそれほど難しくないんですけど、針金を編み込むってとこが分からなくて、何回もやり直してやっと出来上がりました。最終的にはなかなかキレイなミツアミになってます。

ってことで、11月分はなんとか滑り込みで出来上がり、本日より12月のウォールポケットを作り始めてるんですが、せっせと頑張らないと飾れる期間が短くなってしまうよーぉ。本当は12月入ったらすぐトップページに載せたかったのに、あと一週間はかかりそう。でもトップはさっさとクリスマス仕様にしたいので、今日のところは以前作ったクリスマスアイテムを飾っておこうと思います。新作が出来次第変えるからね。

      

2007.11.21.

★あの性格★

この話題について始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

私の場合、自分の小説の登場人物って現実の人間と同じで、出会ってすぐの時にはあんまりそいつが分かってなかったり、仲良くなって来ないと本当の姿が見えてこなかったりするんですけど、最近のお気に入りであるディについてもやはりそうで、分かってるつもりで分かってなかったな、みたいなことが、つきあいが長くなるにつれて納得出来てきたりするのよね。

彼の性格がけっこう悪魔的ってゆーか、ずーずーしく開きなおって人生送ってるって感じなのはこれまで書いて来た通りなんですけど、十代の頃の彼は、ナナメに構えて見えててもまだずっと純粋な少年だったはずなのに、いかにしてああなったのか。

考えてみると、アレクの場合は兄弟両親どころか祖父母も父方、母方ともに健在、生まれてこのかた身内で亡くなったといえば、小さい頃のことで曾祖父のみ。これに比べてディの場合、まず初恋の美少女シベールに死なれ、それはまあ悲しかったけど、生きてるうちにできるだけのことはしてあげたという気持ちもあるから一応諦めはつけられた。この時点で既に、両親、特にあまり丈夫じゃない母親に心配かけまいとディはずいぶん無理してたんですけど、しかし、問題は師匠のダニエルさんに死なれた時で、いろいろあって疎遠になってたとこいきなり死なれたもんだから、しかもその最後に別れた時ってのが、ディはものすごく意地はってたので、「一生憎みます」とかたたきつけて別れてんだよね。そんなだったから、訃報を聞いた時は、あれほど今はずーずーしくて気丈なディがぶったおれかかったほどショックだったんだな。それほど師匠のことが本当は好きだったからなんだけど、その後でダニエルさんが書いてたディの絵を見せられることになって更に大ショック。

これは全て未発表で18枚もあるんですけど、それや素描やらをディに渡すようにって遺言があったので、弁護士と画商から連絡があって受け取ったはいいけど、これがとにかくすごい。二人が出会った頃というとディはまだ10才くらいだったんですけど、その頃からの彼の絵が、スケッチブックにもキャンバスにもこれ以上はないというくらい深い愛情を込めて描かれているんだね。ディ自身画家なので、それがどれほどのものかは見ただけで分かる。死なれてからそんな気持ちを見せられるなんて、しかもケンカ別れした相手からですから、もー、かなり「死にたい気持ち」にさせられちゃう。

でも、やっぱりビーチェ(ディのママ)のことを考えると、そんなにショックだったなんてのは表に出せない。そうこうするうちに今度は、優しかった祖父が亡くなる。ディの18才のバースディに爵位は譲られていたんですが、そんな年齢なのでまだまだ祖父にはいて欲しかったのに亡くなってしまったもんだから、自分よりはるかに年が上の人たちから「伯爵さま」扱いされるのに慣れないうちに、あれやこれやの問題を全部当主として処理しなきゃならない立場に立たされてしまう。まあ二十歳になるならずじゃ、これもかなり大変でしょう。そして、最後のとどめが最愛のお母様の死。しかしこれにも、手放しで落ち込めない事情があった。それはパパのロベールさんで、いつもやたら陽気で楽天的な父が、最愛の妻の死に落ち込みまくって見る影もないなんてことになってごらんなさい。息子としては元気づける立場に回らなきゃ仕方なくなるわけで、結局、立て続く不幸に対する自分の死にたい気持ちは棚上げの先送りするより他なかった。

十代〜二十才少し過ぎるくらいまでに、好きな人4人にも死なれてんですねえ、ディは。こんなことがあっちゃ、自殺するか悟り開くかのどっちかしかないじゃん、というのが今となっては私の感想ですね。ましてや、今は大丈夫でも、いずれ父に先立たれる日が来るのは火を見るよりも明らか。別にそのためにこういう設定作ったわけじゃないですが、自然とあのディのキャラクターにはこういう「人格形成の歴史」みたいなものがセットでくっついてくるもののようです。

そんなこんなで、沢山の死を若くして目の当たりにさせられた彼にとって、「自分もいつかは死ねる」と思うことだけが福音だったというか、多くの人が絶望させられる「無常」「全て土に還る」ということを、ディは肯定的に受け止めているってことなんでしょう。「死」の概念みたいなものを超えてるというか、超えられるということが彼が天才ってことでもあるんでしょうけど、ディは単に画家であるだけじゃなく、哲学的にも優れた資質を持ってます。だからこそ、まーと仲いいんですけどね。

ディがちゃらんぽらんで、不道徳で、いーかげんなのは、ま、こういう過程から生まれた人格によるものってことですな。そう考えると、なかなか深いなあと思ったりしますね、彼のその不道徳さとか、ちゃらんぽらんなとこも。そうなるべくしてなったというか、悟り開くと悩みがなくなる、みたいな? 

そういう、自分の人生は若くして半分は終わってる、みたいなところで生きてるから、まーやアレクが愛しくて苛めちゃうんだろうな、あの、筋金入りのシアワセなお坊ちゃまたちが。で、まーはそういうの全然気がつきませんが、アリはけっこうそういうの分かるコなのよね。だからよけい、ディはアリシアを欲しがるんですけど、アリはまーのなのよね、どこまでも。でも、アリにかまって気を紛らしてるディも、結局はアリだけのものではないんだな、いつまでも。たぶん、最後までって今のディは思ってるようですけど。

★アレクという存在★

        

★欲しかったの〜♪★

オークションで買ったお気に入りを紹介しているページで、メタモルさんの紺の別珍ロングドレスを出してると思うんですけど、あれを買ったのが三年半ほど前のこと。

めちゃくちゃ気に入りまくった私は、あれの色違いも欲しいなーとずっと思っていたのでした。一度ボルドーのは出て来たんだけど、あまり状態が良くなかったので見送り、以来、同じものは全く出て来なくて、それでもたまに思い出したりしてはチェック入れてたのよね。出ては来ないだろうけどねー、とか思いながら。

それが昨日!! おお、なんと!! 未着用新品の状態で、黒が出ているじゃありませんか!! 横の写真でご覧になれる通り、ほぼ5年前のお洋服としては完璧と言っていい状態で保存されているとは、これはもう貴重品!!しかもお値段が10000円からというお安さ。

三年半も待ってたんだから、これはもう絶対買わなきゃと思ったものの、これを見つけた時は出先で他にチェックしたいことがあってネットカフェにいたんだね。しかし、終了時刻がその日の夜10時前ということで、帰るの間に合わないかも〜ってあせったのなんの。しかし、そのままそこにいるには時間がありすぎる。で、仕方がないからとにかく入札するだけはしておこうと思ったが、自分のYahoo IDなんて日ごろ入力しないもんだから覚えてなくて、思い出すのに一苦労。でもなんとか思い出したので、ほぼ定価を入れておいてからしゃーるくんをすっ飛ばし、急いで帰宅したのでした。(ちなみに私はケイタイを持ちたくないので、持っていない。)

帰ったのは終了10分ほど前だったんですけど、私の他は入札者なし。よしよしと思いつつも、終了するまではけっこうどきどきどきどきどき...。結局は、競り上げられることなしに開始価格のままで買えたのは本当にラッキーだったと思います。着丈125センチという超ロングなんで、目をつけるヒトが少なかったのかなと思ったりもしますが、メイデンさんのマロリーワンピなんかは、同じような長さなのに取り合いになるんだよね。あやぼー的にはこっちの方が好きかもって感じなんだけどな。メタモルさんのお洋服は見た目着にくそうかもしれないけど、実は着易い。着てて楽というか、メイデンさんのはコンセプト的に小さめサイズで作ってあるのが多いですけど、メタモルさんは「日常も着れる」というのがデザイナーさんのコンセプトでもあるようで、窮屈さが全然ないので動きやすいし、従って着易いということになるみたい。

ともあれこれで、紺と黒をゲット。あとはボルドーで状態のいいやつが手に入ればコンプだ!! (コンプすることに意味があるかどうかは別として...)。なにしろ三年半越しの執念ですから、さすがに自分でもしつこいなと思いますが、本当にいいんですよねー、これ。持ってるメタモルさんの服の中でも一番のお気に入りだもん。そういえば、今年もこれから一度は着なくちゃねって季節ですけど、黒着るか、紺着るか、う〜、悩むな〜♪(どっちも着ればいいんだけどさ。)

最近、どこのメーカーさんもこんな丈のは作ってくれないって以前書いてましたけど、ここんとこジュリエットさんがわりと昔の路線に戻って来ていて、ロングでたっぷり布使ったお洋服をいくつか出してくれてはいる。でも、別珍はまだない(綿プリントのは既にしっかり買ったが...)。マロリーOPも持ってるけど、あれはちょっと着にくいので、黒別珍のロングがもう一点手に入ってほんとーにウレシイです。しかも、あんなお値段だったし。まあ、5年前のお洋服と思えばリーズナブルかもしれませんけど、その間、欲しい欲しい欲しいと思い続けてた私は、定価くらいになってもいいぞと思ってたからなぁ。出品者さんとも既に連絡が取れているので、週末までには実物が届くのではないかと思われます。早く見た〜い♪

       

★たこ焼き、いか焼き★

先日、阪神の話をちょこっとした時に「いか焼き」のことを書いてましたよね。関西の方以外がどのくらいこの「いか焼き」なるものをご存知かは分かりませんが、これは阪神の地下のスナックパークってとこで売ってる、ミニサイズのお好み焼きみたいなやつです。これにはふつーのイカ焼きと、確かタマゴ入りってのもあって、たこ焼き同様にそれほど美味しいっっっ、ってほどのものではないんですけど、関西人は好きですねえ、これ。私も最近は阪神まであまり行かないので買ってないけど、近く行ったら買いたいなと思うくらいには好きです。

で、いか焼きもさることながら、たこ焼き。以前、「関西では、たこ焼きをおかずにするらしい」と、関東かどっかの方が驚いてらっしゃいましたが、そうなんですねえ、関西ではたこ焼きを焼いて食べながら、ご飯を食べるという習慣が本当にあります。うちもよくやってたし、そういうことを驚かれるということに驚きましたな、私は。そうかー、場所によってはやらないのかー、って。

しかしなんで、あの「たこ焼き」とか「いか焼き」って、あんなに人気があるんでしょうね。阪急電鉄の駅には、「くくる」(だったっけ?)ってゆー、ちょっとお上品な感じにパッケージした「たこ焼き」を売ってるお店が、551の豚まん屋さんの横にあったりするんですが、よく売れてるみたいです(わりと高いのに...)。電車が着いたばかりの時なんて、お客さん多くて並んでたりするしな。

そういえば、この他にみたらしだんご、どこのだったかな、名前をちょっと思い出せないんですけど、すっごく美味しくて人気のあるとこのがあって、そこのはとにかくたれがたっぷりついてて(たれの海で、串刺しのおだんごが泳いでいる)、めちゃ美味しいんです。これも昔から人気あります。あと、豚まんは、たまに551のも買うけど、神戸の一貫楼(いっかんろう)のが私は一番好きだ。

う〜、書いてたら食べたくなってきた。今度、梅田に出たら、いか焼きとみたらしだんごは絶対買ってこよっと。買って来たら、写真入りで解説してあげるからね♪ ちょっと思ったんだけど、関西のうまいもの特集とかもいいかもしれませんね。

       

★ちょっと心配★

作家の中島梓(栗本薫)さんのファンだというのはよく書いてると思うんですけど、ここしばらくお身体の具合が悪いとかで、12月に手術なさるんだそうです。本当に長年ファンだもんで、昨年末にもちょっと倒れられたりしてたし、もー、先生、お願いですから身体大事にしてくださいよとか思ってたんですが、やっぱりお忙しいからかなあ。まだそんなにお年ってわけじゃないのにと思いつつ、影ながらも早く元気になって下さるようお祈りしたりしています。

こんなこと言うと中島さんに怒られるかもしれませんが、以前から思ってたのは「おとなしく小説だけ書いてればいーのにっ」ってことで、これは悪い意味じゃなくて、あれくらい多彩な才能を持ってらっしゃると、あれもやりたい、これもやりたいになるのは分かるけど、身体がもたないよぉって思ってたからなんですね。最近は舞台の演出からは遠ざかってらして、倒れられてからはお酒もきっぱりヤメたとかおっしゃってたんで、少しは大丈夫になったかと思ってたんですが、それにしてもあれだけ沢山小説書いて、しかも毎日サイトを更新して、音楽活動も頻繁にやってらっしゃるわけで、ああ、お願いだから、身体のことを考えて下さ〜いっとはずっと思ってたんだ。まあ、病気になるってことは、無理が極限まで行ってしまう前に神さまがストップかけてくれているんだとも言えるので、ファンとしてはゆっくり養生してもらって、また元気に復活して下さるようお祈りするしかないんですけどねえ。それにしても、心配だ。

実際、中島さんだけじゃなく、フェリーさんにしてもなんですけど、私が長年好きな方ってそろそろ皆さんトシとって来られて、お願いですからっ、身体大事にしてっ、てつくづく思わされることが多いのよね。2年くらい前かな、フェリーさんもちょっと具合悪かったことあるし。

あやぼーは自分があんまり外見も健康度も悪魔的に変わらないもんだから、そんなに年月が経っているとはわりと実感なかったりするんですけど、あの、若者代表のように言われていた中島さんがそういう年代になってらっしゃるんだなあと思うと、改めて、そんなに経ったんだなと思ったりしますね。

実際、本当に稀有な作家さんで、グイン・サーガが最近になってやっと国際化しつつあるところでもあるし、ある意味「これから」ってところなんだから、今後はこれまで以上に健康に気を使って頂きたいものだと思います。あと最低でも30年は頑張ってもらわなきゃ、と、ファンとしては思わずにいられないところなんですからね。どうか、早く元気になられますように。

         

2007.11.17.

★オレンジタルト★

前に、今度はオレンジのタルトに挑戦するぞ、とか書いてましたが、こんなふうに出来上がりました。けっこう美味しそうでしょ?

これはタルト生地を空焼きしたものに、オレンジ果汁をたっぷり使って作ったカスタードクリームを盛り込み、その上にシロップで煮たオレンジスライスを飾ってあるというシロモノです。なにしろクリームにはオレンジ3個分の果汁(300cc)が入っているので、風味もばっちりでなかなか美味しい。

でも、問題はこのシロップ煮したスライスオレンジで、煮る時にもけっこう果汁が出てしまうから、水を最小限(50cc)に押さえても煮上がりがどうも水っぽくなってしまう。既に2回は作ってるんですけど、そのへんをもうちょっと工夫できないかなと思って、もう一回作ってみるつもりです。

お菓子の本には、煮る時は200cc〜300ccの水でとか書いてあったんだけど、1回目それでやって多すぎた感じで、2回目は50ccでやってこの状態。う〜ん、なんでお菓子の本ってあんなに中途半端なんだろう??? 何回も作って、結局オリジナル・レシピでないと美味しくないとかよくあるんだよねえ。

ま、失敗を繰り返して腕を上げてゆくものなんでしょうから、これも試練と頑張ってみましょう。そのへんがクリアできたら、タルト・シリーズを始めたいなと思ってるんですけど、まだちょっとかかるかな。予定では、オレンジ、バナナ、チーズ、ブラックチェリーなんかをタルトにして続々登場させたいと思ってます。他に簡単なところでマドレーヌとか、メレンゲを使ったデザート菓子なんかも研究中。ここしばらくSweets! の更新が止まってますけど、いずれまた再会させますのでヨロシク♪

       

2007.11.14.

★11月のタペ★

のーくんタペ、11月のが出来上がりました。今回のテーマは「芸術の秋」。のーくんがキャンバスに木の葉の絵を描いています。いつものように、画像をクリックすると大きな写真で細部まで見ることができます。

特に難しいようなところはなかったんですが、今回なぜか仕上げるのに苦労しました。特にいつもはスイスイ縫えるパイピング部分(周囲の枠になってるとこ)がうまくいかなくて、半分くらい縫ってたのにやり直し、とかね。何が悪いってのじゃないんですが、縫い目が気に入らないとか、そーゆービミョーなことが原因で縫い直したとこが多かった。

パイピングって普通は角になるので額縁仕立てというのをやります。でも、今回のはカーブだったのでそんな細かいテクニックはいらなくて、周囲に沿って縫い付けてゆけばいいだけなのに、縫う時にバイアス布を引っ張りすぎると折り込んだ時に角が浮いちゃったりするんだね。それで、ちょっとずつ加減してゆるめに縫い合わせていかなければならなかったり、パイピング布がいつもより厚手だったので、いつもはアイロンあてて折った線に沿って縫えば問題ないのに、厚手だからその線がうまくついてなかったりして、結局、鉛筆で線を引きなおしてやり直したり。そんなこんなで、けっこうきーーーーってなりかかりつつも、なんとか出来上がったという感じでした。パイピング済んでからの刺繍はすいすいだったんですけどね。

で、写真ではちょっと分かりにくいんですけど、のーくんが描いている木の葉の絵部分、この葉っぱはアップリケなんですが、周囲を一部縫い残してあって、そこをわざとほつけさせてあるんです。それとか、のーくんのマフラーの端っことかね。この「ほつけ感」が「秋〜♪」という感じを出してるんですねえ。それにあまりに細かいので拡大写真でも見えるかどうか不安なんですが、のーくんが右手に持っている筆、この筆の先にえんじ色の絵の具がついてるんです。それがポタ、とですね、一滴パレットにしたたっているとゆー、このへんがなんともリアルで、あやぼー的には作ってて感心したところでしたね。そのへんが今回のウリでしょうか。あとは、いつものように定番のリンゴのアップリケとか、刺繍でイチョウが縫いこんであったりとか、わりと簡単な図案だったのに、なぜか作り上げるのが大変だったのは自分でも不思議です。集中力の問題なのかなあ。

あやぼーって気分屋だから、ノリだしたら作りまくるし、そういう時は丁寧にやっててもビシバシ決まるというか、縫い直しとか全然しなくてもうまくいっちゃうから、出来上がりも早いんだよね。5日あれは1キットくらい作っちゃう。でも夏からこっち、ちょっと手芸から離れ気味だったから、集中力を取り戻すのに手間取ったのかも。でも、この後続けて作り始めた11月のウォールポケットはけっこうスイスイ作れてるんだ。そうするとタペの刺繍をやり出したあたりから、また集中力が戻って来たのかな。だけど、ちょっと前に作った10月のウォールポケットはそんなに苦労しなかったんだし、そうすると単にスランプだったのか???

ともあれ、11月のが終わったらいよいよ12月、テーマは当然クリスマスです。それと、前にちょっと書いてたのーくんシリーズ第4弾、きめこみのやつですけど、あれから注文して既に1月分が届いています。タペのシリーズは3月から始めたから2月で終わり、ウォールポケットは5月からだったので4月で終わり、だから来年はこのきめこみと、まだ作ってない第3弾のポーチシリーズが続々登場ってことになりそうですね。頑張って作らなきゃー。それだけで1年分24キットだーーーーっ。

ちなみに最近このページに来られた方のために付け加えると、のーくんシリーズはベルメゾンのマンスリークラブ「手作り号」でキット販売されています。作者は加藤厚子さんとおっしゃる手芸作家の方で、カタログでは現在第2弾〜第4弾までのシリーズを買うことができます。あなたも、つくりませんか? (って、ベルメゾンの回し者じゃないですよ。うちアフィリエイトとかやってないもん。単に好きで言ってるだけなのよ〜♪)

       

2007.11.5.

★阪急と阪神★

う〜ん、やっぱりもう日本経済は断末魔だな。阪急と阪神が合併するような世の中になっちゃ、どうしようもないってゆーか、さっさと見捨てて出てく算段を早急にせねばならんかもしれん。

てゆーのは、先日書いてた話の続きみたいになりますけど、梅田には阪急百貨店と阪神百貨店というのがあることは関西在住でなくても沢山の方がご存知かと思います。そして、このふたつは昔からビミョーに違う文化を代表する存在だったわけです。阪神はどちらかというと庶民的、阪急はどちらかというとお上品ぽいという感じかな。で、このふたつが合併するなんてことは、特に関西人にとっては信じらんな〜い、なコトなんです。他の地域の方にもイメージして頂けるように言うとすれば、「巨人と阪神がひとつの球団になる」ようなもので、そういうと「ありえな〜い」という気持ちも理解してもらえるのではないでしょうか。

で、銀行の合併なんてのはもう慣れっこで誰も驚かないけど、さすがに阪急と阪神がひとつになるってのには驚いたな、私も。そうすると、この前書いてたナビオの閉店なんかもその影響のひとつなんでしょうね。で、そうなるとどっちがどっちを? みたいな素朴な疑問が生まれるわけですが、まあ、阪神の方が商売うまそうだからなあ。今の世相にも合いそうだし、結局、そっちの色彩が強くなってくんじゃないかという気が私はするな。そうすると梅田のあのあたりも、ますますそーゆー雰囲気になってくんだろうか???

まあ、どちらもがうまくいってりゃ合併なんて話、他ならともかく阪急と阪神の間で出るとは思えないし、そうすると、これは発展的合併ではありえないわけで、どっちもそれなり大変だからひとつにしましょうかみたいな感じなんでしょうね。

阪神って庶民的とか書きましたが、今の日本文化はどんどんそっちよりになってると思いませんか? 「庶民的」であることが悪いということじゃなく、一般に「良い趣味」よりか「庶民的」の方が断然ウケがいい世の中になってると思うのよね。それはそれで全然構わないし、ストレートで健全な変化だったら別に問題ないんだけど、ただ、90年代以降の日本の、そういうある種の「庶民化」には、実は人間性の暗い部分がすごく影響してるような気がする。問題はそこだな。ま、これはAypoo で書くべきネタでもないと思うので、近々「洋楽ファンのひとりごと」で書こう。

ともあれ、阪急と阪神が合併すると、梅田の街がどう変わってゆくのか? 例えばナビオの後に何が出来るのかみたいなことが、梅田全体の雰囲気がどうなるかにも関わってくるだろうし、ま、私としてはあまり楽しみにもできない変化じゃないかな。もうどうせ、梅田には殆ど行かなくなっちゃってるからどーでもいいようなもんだけど、あ、でも阪神まで行かなくてもあのへんでイカ焼き売ってくれるんなら、嬉しいかもしんない♪

        

★本能寺の衝撃★

さて、先日の京都ネタの続きです。あれは、一年くらい前のことだったでしょうか。京都の商店街をぶらぶら歩いていて、そのハズレでいきなり「本能寺」というカンバンを発見した時のあの衝撃。(あれって正式になんてゆーの? 表札? じゃないよなあ。)

だって本能寺ですよ、本能寺。日本史を全然知らない私ですら知ってる本能寺。そりゃ、壮大な敷地にでんと立ってるってイメージあるじゃないですか。実際、知恩院なんかはわりとイメージ通りでほぉぉぉぉ、と思ったんですけど、こんな商店街のハズレに、お店と並んでまさかあるとは思わないよねえ、ふつー。「これって、あの本能寺? もしかして和風レストランか何か?」て思ったもん。でも、「信長公ゆかりのなんとか」って展示会もやってたし、そうするとどうやら本当にあの本能寺らしい。

私が発見したのは正面じゃなく横の入り口だったようなんですけど、それにしても門入ったすぐ横に、近代的二階建ての大きな車庫がでーんとあったりしちゃなあ。それも立派なシャッター付きの。で、お寺なのになんで神社みたいな賽銭箱(?)と、あのがらんがらんってやつが付いてるのかもナゾだったが、ともかくどーにもこーにも、日本で一番有名なお寺のひとつというイメージからくる威厳がもうひとつない。いや、こんなこと言っちゃ関係者の方に怒られるかもしれないけど、やっぱりこうもっとでーんと、古風な外観を持ってると思っちゃうじゃないですか、イメージとして。だから本当にビックリした。観光旅行とかで案内されて行ったんだったらそれほど驚かなかったかもしれないけど、なにしろいきなりだったからなぁ。

まあ、そんなところにいきなりそんな歴史的な建物が現れるというところが、さすが京都ということなんでしょう。これを見て改めて、そういう街なんだなあとは思いました。歴史に出てくるような史実とか人物とかが、本当にあの街で起こったり、存在したりしたのかと思うと、改めて違って見えてくるような気がしましたけどね。当たり前のことながら、ちょっと感動だったのも確かです。

その後も京都に行くと、ぶらぶらあちこち歩き回ってるんですが、先日は御池通りというのに偶然出て、昔のビルをそのまま使って雑貨とかカフェにしてる建物を見つけました。神戸とかにありそうな洋風のレトロビルなんだけど、階段なんか木でね。特に買いたいようなものは無かったけど、ああいう古いビルは好きなので、今度はそのあたりでお茶しようかなと思ったりしました。観光バスで連れ回されるとそれなりなスポットには連れてってもらえるかもしれませんけど、私は京都って好きに歩き回る旅行の方をオススメしたいな。海外と違ってどこ歩いたって安全だし、思わぬところで思わぬものを自分で見つけるってのが、あやぼー的には楽しい。今度は、どのへんを歩こうかなー♪

       

2007.11.1-11.2.

★ちょっと京都へ★

とうとう11月になってしまいましたね。この時期から我が家では年末に向けて日ごろ行き届かないところを少しづつお掃除してくことになってるんですが、それ考えるとああ、今年も年末かあ、みたいな感じになります。12月に入ったら早々にクリスマスバージョンの手芸作品をサイトに飾りたいんだけど、まだ11月分すら全然出来てないから今月は頑張って作らなくちゃ。ま、そんなこんなでやはりまた忙しい季節ってことになりそうです。

ところで昨日、予約していたお洋服が入荷したので京都に取りに行ってきました。京都に行くといつも「今日は錦市場で買い物をして帰ろう」と思うんですけど、あちこち歩き回ってる間にすっかり忘れてしまったり、荷物になるのがイヤになったりして帰って来ちゃうんです。昨日もそうだったんですけど、でも何か美味しそうなものあるかなー、と、通り抜けみたいにして見るだけは見てきました。で、驚いたのが、クジラのベーコンの高いこと! 

クジラを捕っちゃいけないとか国際世論がウルサイなんて話を随分前に耳にしたことがあるように思いますが、そのせいもあるのかクジラって希少なんでしょうね。昔はそんなに高価なものでもなくて、近所の乾物屋さんでよく買ってたし、私もわりと好物だったりしたんですが、私自身は調理の仕方を知らないのでもう長年食べないでいる間に、こんな値段になっていたらしい。だってだって、7〜8枚が1パックになってて2400円ですってよ。でもそのお隣では、イチゴ1パックくらいの量のマツタケが、ご奉仕品で2000円くらい。量考えたらマツタケのが断然多いわけで、グラムに直したらクジラのベーコン、とてつもないお値段だなと思ったな。高級食材としてその名も高いマツタケよりもさえ高いとは!

当然、そのようなお値段のモノはパスして帰って来ましたが、世の中、たいていのものはデフレとかでお値段あんまり変わらなかったり安くなってたりしてるのに、ああいうものもあるんだねえ。お正月の定番高級食材の数の子だって、最近は輸入物なんでしょうけどすごく安いじゃないですか。それでもやっぱり買ってくヒトがいるから、あんな強気なプライスを付けておけるんでしょうけど、よっぽど好物で食べたいヒトか、お金持ちかしか買わないよねーっ、あんなの。

ま、そんな高いものばかりじゃなく、お手ごろなところではお漬物とかお茶とか、だし巻きとか天ぷらとか売ってるお店もいっぱいあって(いや、てんぷらはけっこう高かった、1個300円とか。衣つけて揚げてあるのじゃない方のやつね)、年末までにはまた予約してあるお洋服取りに行くことになると思うから、今年のお正月は「錦」で買い物とかして、おせち料理(らしきもの?)でも作ろうかなあ。ボウダラ煮たりとか、お野菜煮たりとか。栗きんとんに黒豆もだあ。うー、考えるだけで食べたくなってきた...。

コドモの頃は、「お正月=山盛りのごちそう&花札とばく(笑)」が定番のウチだったんですけど、最近はあんな豪華なおせち料理にはとんとご縁がない。花札はなぜか「お正月しかやっちゃいけない」という決まりになっていて(ほっといたら私が一年中そーゆーアホなことばっかりやって遊んでるからだったかもしれない)、だからホントはあんまり関係のない「花札とお正月」のイメージが、あやぼー的には重なってるみたいですね。花札ってキレイだから私は好きなんですが、昔からトバクに使われてたから、ヒトによっては悪いイメージ持ってる方もあるみたい。でも、12ヵ月それぞれと関係の深い植物を描いてあるという点で、トランプと違ってとても日本的で優雅なアイテムではないかという気が私はします。ともあれ、花札はともかく「山盛りのごちそう」の方は、今年あたり小規模ながら復活させたいものだな。

ところで、昔はうちの近所にもああいう錦市場みたいな市場ってあったんだよね。今でも地域によってはそれなりあるんだろうけど、ああいう活気のある雰囲気ってスーパーとかにはないものですよね。だからなんか懐かしくて、通り抜けだけは京都に行くたびするんですが、荷物になることもあって買い物まではしたことないのよね。それにしても、スーパーに押されて市場というものがすごく少なくなってしまっているという事実は、社会的に思わぬ問題を引き起こしてるんじゃないかなという気もする。

と言うのは、市場とかあると、近所の人は顔なじみのお店とかお店の人とかいて、お年寄りなんかもそこで買い物して世間話して気晴らしして帰ってくる、みたいなとこがあったじゃないですか。でもそういう場所がないから、一日喋る機会もないお年寄りとか増えちゃったり、そこで毎日商売してるお店のおじさん、おばさんって、地域のヒトにとっては「よく知ってる顔」で親しみもあったと思うけど、スーパーの店員さんなんてパートでコロコロ変わるもんね。あやぼーみたいな人間嫌いはともかくとして、これはけっこう人間の精神構造に影響与えてる現象かもしれない。実際、「整然とした街」には生きた活気がないのが気になったりする。うーん、世の中暗い話題が多くなるのも、案外にそういう生活環境の根本的変化みたいなものと関係してるかも。「市場で買い物」が日常じゃない世の中になるなんてなあ。やっぱり「昭和は遠い」わ。そういうイミじゃ、京都にはまだそういうのが残ってるってことなのか、それとも錦なんかはそれこそ江戸時代よか前からあるわけだから、「古い時代の日本」そのものが部分的にであれ保存されてるってことかもしれないな。さすがは古都だ。

あっ、そうそう。これも以前から書こうと思ってた京都ネタがある。題して「本能寺の衝撃」。でも長くなっちゃったから、これは次回の更新で書くことにしよう。

       

★22世紀を見れるのか?★

例のまーちゃんたちの話、パーツとなるシーンはいろいろ書けてるんですが、冒頭をどうしようかなあとずっと考えてたんです。連載にするには、とにかくお話を始めなきゃならないわけですが、これまた私の小説の書き方というのはヘンで、最初から順に書いてゆくわけじゃないんだな。そのお話のいろいろな場面がランダムに見えてくるので、それを部分的に書いておいたものを後から映画みたいに編集して繋ぐ。だから、真ん中がずーっと続いてるわりに、一編の小説としてまとめようとすると、冒頭がなかなか決まらなかったりするのであった。

で、悩んでたわけですけど、どうやらそのへんもクリアされたようで、来年中にはなんとか連載にこぎつけられる、かな? という感じになっています。ま、その前に以前書いてたDialogue の第一部を出す方が先なんですけどね。それはもう書き上げてある分だから、それ出してる間にまーたちの話をまとめてゆこうかなと思ってます。

さて、まーたちの話は今よりもうちょっと未来ってことになってるんですが、そうすると21世紀後半〜22世紀へ移るあたりということになる。22世紀かと考えてふと思ったのは、あやぼーはもう一回、世紀の変わり目を見ることができるのかなってことなんです。今、十代のヒトでも93年後というと当然100超えてるわけで、みんなが22世紀を見れるわけじゃない。もちろん私も生きてれば100を遥かに上回る年齢になってる。う〜ん、これはどうだろう? 

今、最長寿のヒトがどのくらいかは知らないんですけど、100才を超える方って決して一人、二人ではなかったんじゃないですか? しかも最近はアンチエイジング対策が科学的にも進んでいるし、あれは老化をこれまでよりゆるやかにする技術だと思うので、ますます長寿なヒトは増えると考えられる。事実、これまでならシワだのシミだのが出て当然のような年齢でも、マジメにアンチエイジング努力してるとそういうのに悩まずに済んでるヒトもいるんだよね。私自身もわりとそうだし。科学的裏づけがある技術なだけに、そのへんを理解してサプリとか基礎化粧品とか、いい加減じゃないものを選んで日常生活に取り入れてゆくと、確実に効果はあるようです。もちろんこれには、食生活を正すという基本が不可欠。ただ、始めるのは早ければ早いほどよい。なぜなら、現状維持はできても、一旦老化が進んだ状態を元に戻すってことはまずできないからです。あやぼー的には、20才くらいになったらもう始めた方がいいんじゃないかと思うな。それに肌の状態と内蔵の状態って表裏一体なところがあるから、肌のワカいヒトは内臓もワカいというリクツが成り立つと思う。

ともあれ、ここ十年ほどでアンチエイジング意識ってすごく高まったし、そのおかげで従来みたいに老化まっしぐらにならずに済んでるヒトも多くなってるわけで、今のお年寄りより遥かに若い状態でトシとってくヒトも増えると思うんだな。そうすると、けっこう私もうまくいけば22世紀を見れないこともないんじゃないかなー??? と思ったりする。なんか、可能性あるかなと考えると本当に見てみたいという気もしてくるし。うーん、93年後か...。

まーたちの時代って、どんな風になってるんでしょうね。私はこれからそのへんも想像して書いてくわけですけど、今から50年前ってゆーと、昭和中期くらいですか? それと今を比較すると、変わってるような変わってないようなって感じかな。1957年ってもう戦後だし、交通機関は今とさほど変わらないはず、それにテレビももうあったはずだよね? そうするとその後で日常生活に追加されたのはパソコンとかの通信関連ってことになるのかな。過去と現在でそうなら、「未来の世界」ってもあんまり今とかけ離れてはいないような気がする。でも、ガソリン車は旧車好きだけのモノになってるだろうし、逆に電脳積んだフルオートで自分勝手に走り回って喋るクルマとか(欲しいっ!!!)、それにロボットは今のクルマくらいには普及してるかもしれない。実は、まーの愛車はフルオートでも走るし、喋るし、もうそういう設定で書いてあるんですけどね、私の願望で。なんか、そのへんも好きに作れるのが楽しいかも〜♪でも、実際に自分が22世紀まで生きるとしたら、書いたのと現実のギャップも見ることになるわけか...。まあどうせ、うちのお話みたいな理想社会になんかなりっこないから失望もしないけどさ。人間は100年経っても大して変わってないだろうことだけは、まずまちがいないと確信を持って言えるもん。そしてそれは、史実であり、事実であり、現実だな。

        

2007.10.30.

★カボチャのウォールポケット★

10月のウォールポケットが、ハロウィーンを目前になんとか完成しました。毎週末をメドに更新しているAyapooなんですけど、前の更新の時には間に合わなかったので、今日は特別更新でお届けします。例によって、画像をクリックして頂きますと、大きい写真でご覧になることができます。

さて、10月と言えばこの色、カボチャ色ですね。タペにも大きなカボチャが大口あけて描かれてましたけど、今度は本体まるごとカボチャ、しかもご丁寧にダルマ型2個積み状態です。おかげで、口のアップリケが2つもなかなか大変でしたが、でも努力の甲斐あって複雑な形をキレイに縫い付けることが出来ました。う〜ん、技術が向上しているなあ♪

アイテムはのーくん、リンゴの定番の他に、コロバット(ラミィの大冒険に出てくるゲームキャラ)のよーなコウモリとツタが2枚付いています。カボチャのアタマのところにヘタとつるが付いているという細かい細工にもご注目下さい。つるにはワイヤーが入っていて、好きな形に折り曲げることが出来るようになっています。そして今回のーくんは直立正面型、堂々の足つき。これまではちょっと横向きの角度のものとか、ポケットに入るのでオリジナルでは足なしってことになってるコが多かった。ま、どんな角度でも、のーくんドールはカワイイですけどね。それも机の上に座らせとくと特にキュートなのよ♪

で、どのへんがポケットかは今回は見れば分かると思いますけど、下のカボチャ部分です。せっかくだからディテール写真も載せちゃおう。

 

それにしてもこの季節、世の中ではハロウィーン装飾たけなわになりますけど、元来の習慣としてのハロウィーンはクリスマスほどもてはやされてないような気がするな。コドモたちが仮装して家々を回ってお菓子もらうって、ああいうのは日本でも所によっては定着してたりするんだろうか? 日本では夏祭りとかでそういう習慣のある地域があるそうですが、それは古くからの日本の行事で、確か仮装はなしだったと思う。でもまあ、一般にハロウィーンってクリスマス前の「なんにもない時期」に丁度ハマるところにあるから、それなり季節感もあるし、お店の装飾とかにはいいのかもしれないね。

そういえば、今頃になって気づいたんだけど、カボチャはパンプキンパイになるんだ。けっこう好きなんだよね、シナモンの香りのするパンプキン・パイ。今年は間に合わなかったけど、来年はこの時期のSweets!にラインナップしとくかな。

さて、明日はハロウィーン、皆さんはパーティなんかやるのかな? 楽しんでね!

       

2007.10.26.

★42kg★

うふふふふ。ちょっと前に〜♪、体重を量ったら〜♪ な〜んと42キロまで落ちてたんですね。それも自然に(るん♪)

その後、またけっこう食べるようになってるのでいつまでもつか分かりませんが、この体重だとウエスト58センチのパンツなんかがすいすいはけたりするからなあ、維持したいものだが、しかしこれから冬が来ようとしている。秋冬とは体重増加の時期でもあるので、2キロ増は定番。う〜ん、なんとか維持する方法はないものだろうか...。

       

★昭和は遠く...★

あやぼーは阪急宝塚沿線土着民なので、「大阪」と言うと「梅田」だったりするんですね。長年の習慣で、阪急電鉄で梅田に出るというのが大阪の中心へ出るということと同義語なわけです。従って、コドモの頃からよく知っている街なんですけど、なんかここ数年ですっごい様子が変わって来ちゃった感じがします。

それを決定的に感じたのは、ナビオ阪急が10月末で閉店というのを聞いたからで、まあ、あのへんのことだから、改装して名前変えて同じようなファッションビルにはなるんでしょうけど、「ナビオ」という名前そのものが無くなるらしいんですね。以前、その隣にあるファイブが全面改装した時には、「ファイブ」という名前だけは残ったのでそんなに感じなかったんですが、「ああ、ナビオが無くなるのか」って思うと「時代が移った」みたいな気がするんだな。

昔のナビオには「THE GINZA」なんてのがあって、けっこう面白い雑貨なんか置いてたんでそれなり行ってたんですが、最近はそういうのもなくなったのでそれほど行ってた場所というわけでもない。でも、阪急梅田駅の近くに長年でーんとあっただけに、「相変わらずある」のが自然な場所でもあったわけ。たまに覗いたりもしてたし。

昔の話をするとトシがバレますが、まあそもそも隠してるつもりはないし、スクリッティとかフェリーさんのファン、80年代に英国の音楽を聴き狂っていたというだけで大体そういう文化の中で育った年代だなと分かるヒトには分かってると思うから気にせず言う。で、このあたりっていうと大昔にバイトしてたりした場所なんで、まだ梅田コマがココにあって、その地下で怪しげな映画館がちょっとマニアックな洋画(フェリーニとかね)を上映してたり、ごたごたとワケの分かんない「ロック喫茶」(今や死語?)があったり、ファイブの1FにMILKがあったり、近くに紅茶専門店のデューク・ウェリントンなんてのがあったりという時代をよく覚えてるんだよね。そういえば、ナビオっていうのはそのくらいの時期に出来た建物じゃなかったかな。

今じゃあのあたり、ファイブの玄関先だからかもしれないけど、やたら若いコが集団でたむろしてたりして、それだけでも随分「変わったなあ」という気はする。昔はあのへん今みたいに整然としてなくて、小汚いラーメン屋があったり、ごちゃごちゃ立て込んでたもんなんだけど、ああいうのは今からすると「昭和」の光景とかいうものなのかなあと思ったりもする。最近、あのあたりやたらオシャレなビルは増えたんだけど、生命力がないっていうか、どこも同じようなものを売っててすぐつぶれるし(爆)、実際、ここんとこ梅田そのものにまるっきり行こうという気がしないのよね。服はもう、ご存知の通り、ジェーンとかメアリとかでしか買わなくなってるし、だから大阪に出るというと梅田を素通りして心斎橋まで行っちゃうしな。ま、要するに、やたら入れ替わりが激しいわりには、面白くない街になっちゃったってことなのかも。見るべきものがない。

そもそも現状で繁盛してりゃ、わざわざ改装しようなんて考えないよな。今回のナビオの閉店にしても、今のままじゃダメだから変えようってことなんだろうし、ナビオはファイブに比べて高級品を扱うのがコンセプトだったから(高級品と言っても阪急グループのやることで、あやぼーから見ると中途半端な高級感でしかなかったけど)、今の時代に合わなくなってきてるのと、ヒルトンが増殖してヒルトンプラザ・ウエストとか作ったから(これも中途半端だけどね)、お客さんが分散しちゃったというのもあるかもしれない。

そういえば、ナビオの向かいで阪急百貨店の横をずーっと通ってく道、ここはずーっと長いこと天井高の高い、キレイな装飾天蓋の通りになってたのに、なーにを思ったんだか、この上の空間にフロア作るつもりなのか、天井がぐーーっと低くなってしまってるのよね。天井高ってけっこう通る人間の気分に影響するもので、あの豪華な天蓋があるのと、低い天井では全然違う。まあ、総じて最近の梅田の街の変化は、いろんな意味で「発展」じゃなくて、「後退」を象徴してるように思うなあ。これは日本中わりと同じような事情のような気もするが。

なにしろ長引く不況、ってもう、これだけ続けば一時的なものじゃなくてそれがスタンダードで不況とも言えない感じですけど、あれこれ工事やったり改装したりするのも、昔は「儲かってるからどんどん改装してもっと儲けよう」という活気ある変化だったんだけど、最近のは「儲かってないから、なんとかしなくちゃ」という断末魔的な変化のような気がするんだね。ってゆーか、まんまそうなんだろうけどさ。でも改装したからって、中身ぜんぜん変わってなかったりするしな。なんだかなぁ...。

創造力と想像力の欠如からくる災厄ってゆーか、これはもう日本全体の文化的な後退とも関係してると思うけど、最近ね、これまでにも増して「日本はもう絶対ダメ、将来はない」と痛感することがありまして、マジで移住するならバハマか? とか考えてるんだよね。バハマって年中20度〜30度だってゆーし、常春状態って私の一番望む気候だし、英領だったからクルマ左側通行だし、英語通じるし。来年あたり下見に行って来るかなとか、かなりマジっすよ、私。暗い? うーん、日本にずっといるってことなら「暗い」かもしれないけど、「出る」ということを具体的に考えだすと、逆に「明るい」気持ちになるんだけどな。まあ、どこ行ってもサイトはやってるだろうし。

昔、ばーちゃんの世代とかが「明治は遠くなりにけり」とか言ってたけど、その当時はこっちは「明治」なんて知らないじゃん、テレビドラマとかでしか。だから全然そういう心境って分かんなかったんだけど、いまつくづく思うのは「昭和は遠く...」ですかねえ。そう思うこと自体が、あやぼーもそれなりトシとって来たってことなのかもしれないけど、それだけ大きく「知ってる街」が変わってってるってことでもあるな。

ともあれ、どうなるんだろうなあ、これからこの国は? 将来的に、あんまりおつきあいしたくない気がするなあ。そういえば平成元年に生まれたヒトってもう大学生とか社会人になってるのか。 そりゃ「昭和も遠く」なりますよね。そしてもう二度と過去の栄光は再来すまい...。

      

★ぼくらの時代★

さっきの「昭和」がどーのこーのという話の続きみたくなりますが、栗本薫さんの代表作「ぼくらの時代」が近々、文庫版で再発行されるそうです。これを「おお、なつかしい」と思われる方はあやぼーと似たり寄ったりな世代でしょう。栗本(中島梓)さんって私よりだいぶ年は上ですけどね。

「ぼくらの時代」って、確か77年くらいに出た作品だと思うんですが、当時の「若者文化の象徴」みたいな作品と見られてましたね。江戸川乱歩賞受賞作なんですけど、ミステリーとしてより当時の「今の文化」の縮図みたいな側面が印象的な作品です。主人公の「薫くん」がロックバンドやってたり、マンガ好きだったりとかね。

作者もこの作品が30年経って再刊行されるにあたって、現代はもう「ぼくら」の時代とは大幅に違ってしまっているなあみたいなことを書いておられましたが、確かにもう今は文化的にあの「ぼくら」の時代ではありえないんだけれども、ある部分では「若いコ」というのは、今でもやっぱり「ぼくら」なんじゃないかなあという気が私はするな。あの中で「薫くん」が確か、「大人は若者の時代とか言ってもてはやすけれど、若いっていうことは力もなくって、確かな居場所もなくって、結局いいように大人にあやつられているようなものなんじゃないかな」みたいなことを言ってたと思う。そういう所は、結局今のコとも共通してるよね。そう考えると、今読んでもある種の共感は十分得られる普遍的な部分も内包してる名作だと言えるな。30年たって文庫版とはいえ再出版されるということ自体がそういうことなんだろうなとも思うし。

ちなみにこの作品は、「ぼくらの時代」、「ぼくらの気持ち」、「ぼくらの世界」と三作がシリーズになってまして、表向きはライト感覚というか、今時のライトノベルとやらいうのとは全然違いますけど、文体そのものは軽いので読みやすいと思います。「今時の若いコ」にも読んでみてもらいたいし、昔読んだことがあるヒトにもちょっと思い出してもらえたらいいなと思って書いてみました。私もとても好きな作品です。新しい文庫版はまだ出てないと思うけど、近々書店に並ぶんじゃないかな?

       

2007.10.21.

★理想の掃除機★

以前ちょっと書いてたマキタの充電式掃除機を買ってみました。前に書いた時は3時間充電で10分くらいしか使えないからそれもなーとか言ってたんですけど、あのあと引き続きネットで検索していたら、最新バージョンというか、家庭用じゃなくて業務用のに1時間充電で14分くらい使えるのがあるらしいと発見。そのくらい短時間で充電できるタイプならまあモノは試しと購入を決意しました。

ちなみに、マキタの充電掃除機にはいろいろあって、充電池も内蔵式のと入れ替え式のがあります。あやぼーが買ったやつは業務用で電池入れ替え式のやつね。だから、充電池さえ交換用のを買っておけば、30分とかの連続使用も可能です。交換用バッテリーは8000円くらいするけど、一本で500回充電が可能なんだとか。あと、ゴミパックも使い捨てタイプと、洗えるタイプがどちらでも使えるんだって。う〜ん、考えてあるなあ...。(深く感心)

ってことで、何はともあれこの形。写真では本体に直接吸い口を付けているので短くなってますが、もちろん下の写真の愛用品Pocoちゃんと同じように長い首も付いてます。だから、形としては全くPocoと同じと言っていいですね。しかも充電式ですから、コードを引き回さなくていいのもポイント高い。あのデキの悪いテキパちゃんに比べれば全然軽いし、もちろんPocoちゃん同様使いやすさはバツグン!! 14分と時間は限定されてるとはいえ、パワーは普通の掃除機と変わりません。おお、これなら!! とめちゃくちゃ気に入りました。

最近は充電池がパワーアップしてきているし、そのうちもっと長時間使えるものも出てくるでしょうね。まあ、バッテリーが一本8000円くらいすることを考えると、これだけで家中のお掃除をしてしまうと、コスト的にまだちょっと辛いかなと思いますけど、ワンルームとかにお住まいの方ならコレひとつで十分じゃないでしょうか。うちは当分、コンセントから遠い所と狭い所のお掃除にこのコを使うことになりそうです。

長年愛用のPocoちゃん、やっぱり掃除機はこの形だ!!

       

この形の掃除機を使ってらっしゃる方ならお分かりになると思いますが、ほんっとおーに、あのお引きずりタイプや下に重心のあるスティックタイプってのはもー、使うたびに「なんとかしてくれーっっ」って気分になりますね。Pocoが修理不能で帰って来てから、間に合わせに買ったやつも使いにくくて、これからずーっと掃除のたびにコレか...、と考えるだけで疲れてましたが、新しい掃除機さんのおかげで希望の光が見えて来ました。

さて、お値段の方ですが、本来は2万円くらいする品らしいんですけど、ネットで探すとかなりお安くなっているところもあって、結局本体価格12000円(税込)くらいのとこ見つけて買いました。あやぼーが買ったのは、本体に追加のゴミパック30枚と別売り付属品2種が付いて13650円(税込)のセット。それに送料で合計は14280円でした。マキタショップヤマムラという京都のお店で、楽天に出店してます。マキタの専門店らしく、掃除機もいろいろラインナップしてるので比較して選べますよ。

Pocoがかれこれ20年前で1万円弱だったことを考えると、本体価格はそんなに変わってないなあと思いますね。某高級掃除機は、お引きずりタイプで7万とか? するらしいですけど、どうもその「引きずる」ってのがね。それはそれなりに性能もいいのかもしれませんけど、「引きずる」というだけで、Pocoやこのマキタ製に負けてるぞと思うしなあ。このお値段でこれだけ使い安きゃ、あやぼー的にはわざわざ高い上に使いにくそうなの買う必要ありませんな。ヨモで掃除機特集をした時も書きましたけど、掃除機はオブジェじゃないんだから、シンプルな機能美こそ美しいと私などは思いますけどね。マキタのも、なかなか見た目すっきりしてていいでしょ? 

       

★キッチン用品いろいろ★

最近ハヤリのシリコン製キッチン用品。通販カタログなんかを見てると本当にいろんなものがシリコンになって出てますね。ハケとかケーキの型とか、更には菜箸カバーなんてのまであるんだもん。色がカラフルなのも人気の秘密かもしれません。シリコンって耐熱温度がものすごく高いから多用途に使えるんだろうけど、わりと最近までそんなのなかったよね? それがケーキ型を皮切りに、あっと言う間に何でもかんでもシリコンになってるのにはびっくり。

うちでもお菓子作り用にハケを新しくしたかったので、シリコン製三本セットを買ってみました。ベルメゾンで3本セット2600円。特に、お菓子作りでイタリアンメレンゲを作る時なんか、普通のハケだと高熱すぎて傷んじゃうからシリコンならいいかなと思ったのよね。今日はタルトを焼いたので、試しに型にバターを塗りこむのに使ってみたら、普通のハケと何ら変わることなくキレイに塗ることが出来ました。ぐー。

写真でハケと並んでるもうひとつ黄色のシリコン製品は、ポーチドエッグを作るためのもの。石鹸ホルダーみたいのに柄が付いてて、黄色いところにタマゴを入れてお湯につけてポーチドエッグを作るものらしいんだけど、まだ使ってはみていない。これは2コセットで1990円でした。カラフルなのが楽しいので、そのうちもっとうちにもシリコン製品が増えるんじゃないかな?

あと、ハケの後ろに写ってるオレンジの丸いの、これはパイレックスのミニボールにフタが付いたものなんだけど、ガラス部分にベルメゾンオリジナルの可愛い柄付き。なんでコレを買ったかというと、電子レンジでパンを焼くレシピとやらが付いてるって書いてあったからで、こねなくても手軽にパンが焼けるんだってさ。考えてみたらパイレックスのボールだったらうち、なんぼでもあるんですけどね。フタが付いてるとこがミソってばミソかもしれないが、その「パンが焼けるレシピ」ってとこに一番引かれてついつい買ってしまった。朝のパンも自家製にしたいなとずっと思ってたんだもん。

どうも最近、お菓子作りが嵩じて来たせいか、お菓子は自家製でないとやだってなって、それから今度はパンも自家製にしたいとか、日々の食事のバリエーションを広げたいとか、基本的に料理って全然興味なかったんだけど、「家で作る」ってとこに楽しみを見出してるなあ。おかげでキッチン用品もどんどこ増えて来てしまって、今までの保管場所だけでは置ききれなくなってるのよね。気がつくと、これまでは通販カタログであんまり見なかったキッチン用品を熱心に見てるし、便利そうとか思ったらまた飛びつくかなあ...。凝ると増えるって、これはもう宿命の連鎖反応だな。

      

2007.10.15.

★10月のタペストリ★

のーくんタペ、10月のテーマは当然のようですがハロウィーンです。いつものように、画像をクリックして頂きますと、大きい写真で細部までご覧になれます。

今回のウリはこの形でしょうか。本体そのものがカボチャ型になっているとゆー、これだと裏にもう一枚同じ形のものを作って縫い合わせると、ティ・コージーとして使えそうですね。ちゃんとてっぺんにヘタも付いているんですよ。ちなみにカボチャはパッチワークしたものをアップリケしてあって、地面の四角が連なってるとこはパッチワークしたものを本体の土台布と縫い合わせています。

のーくん本体の他にアップリケしてあるのは、カボチャとその台部分、帽子、ホウキ、リンゴ。特に難しかったのはカボチャの顔の口部分で、こういう変形アップリケはうまく形通りに縫い付けるのがなかなか大変なんです。10月のウォールポケットも今作ってるんですが、そちらはこれよりもっと複雑な形の口をふたつもアップリケしなきゃなりませんでした。それはまた後日、お見せしたいと思います。

まあ、初心者の頃に比べればアップリケもずいぶん慣れて、キレイに付けられるようにはなってますが、始めた頃は単純な四角でもきーーーーってなりましたからね。石の上にも三年というか、アップリケもなんだかんだで沢山やってますから修行が足りてきたってことでしょう。あと複雑な形というと、のーくんが持ってる帽子とホウキ。特に帽子は口よりも更に難しかったかもしんない。

アップリケの他に見てもらいたいのは、中央に飛んでるコウモリと、その下の木の枝です。これはサテンステッチで刺繍してあるんですけど、このサテンステッチってゆーのも、こういう複雑な形をキレイに出すにはコツがあって、始めの頃は苦労しました。今は図案通りに形を出せるようになりましたけど、これほど複雑じゃない単なる葉っぱの形でさえ、何回もやり直したものです。

そんなこんなで、10月のタペもめでたく完成。このシリーズは既に3月〜10月まで作ったので、あと4つでコンプになります。今年中に全て完成を目指してるんですけど、できるかなっ??

      

★ジャンケン迷路★

最近のFMVをお使いの方ならご存知かもしれませんが、GAME PACKってゆーソフトが付いてるでしょ? あれに、ジャンケン迷路っていうゲームがありますよね。

ご存知ない方に説明すると、迷路にぐー、ちょき、ぱーの四角が配置してあって、それが道を遮ってるんです。(→横の画像参照して下さい。)

で、ラミィちゃんみたいな女の子の帽子がぐー、ちょき、ぱーのどれかになっていて、女の子の方が目前の障害より強ければ通れて、弱いと通れない。強い場合は障害物が消えて、帽子のマークもそれと同じに変わります。そうやってジャンケンをしながら迷路を抜けてゴールに辿りつくとゆーゲームなんですけど、これが20ステージほどありまして、最後まで行くのがなかなか困難。

更に、迷路の中のどこかを踏むと、バナナ、スイカ、リンゴのどれかがどこかに短時間だけ現れ、それを踏むと大量得点になる。でも、上手に回らないと障害物にジャマされてる間にフルーツが消えちゃう。得点も、ステージごとに初回の挑戦で、しかも短時間のうちに所定の場所を踏めればバナナが出て点数は大きい。でも、ウロウロしてて時間かかるとスイカになっちゃって点数は少なくなる。初回でクリアできずにやり直した場合は、最初からスイカになっちゃう。うんと遅いとリンゴになって、得点も大したことない。つまり、間違えずに早くクリアするほど得点が大きくなるってわけですね。

昨年、このパソコン(グレアムくん)を買った当初は、こんなもんどーやってクリアするんだっっっ、と悩みまくったものでしたが、何回も挑戦するうちに一応、最後までは行けるようになった。でも、バナナを出して大量得点を狙うためには、20ステージ全部の正解をある程度覚えて回らないと時間的に間に合わない。それに最初のうちは、どうやってフルーツを出すのか分かんなかったから、大した点数を出せなかったんだ。

でも〜♪ 先日やっと、可能な限りほぼ満点に近い55860点を出し、ランクもAAA!!! おー。

そんなことやって遊んでる間にページ作れよってなもんですが、ま、ご多分にもれず私もゲームやり始めたら、完全攻略するまでヤメられないたちなんだな。ラミィちゃんは1000ターンを切って以来、あれ以上良い成績が出ないんですが、こっちはやっと最高ランクでオールクリアってことで、とっても嬉しいからご報告してしまいました。きゃはははは♪

       

★最近読んでる本★

最近けっこう気に入って読んでるのが栗本薫さんの「六道ケ辻」というシリーズです。2000年前後にハードカバーで出てた6冊続きのシリーズらしいんですけど、出てるということは知りながら読んでなかったので、どんな話かも知らなかったのよね。なにしろ栗本さんですから、やたら本出てるし、グインだけでも最近やっと追いついた(なんと、10月に出た新刊で116巻め。でも終わる気配すらない。)くらいなので、全部はとても読めてない。それでも彼女の本は200冊くらいは読んでると思うけどな。

で、先日ちょっと図書館でこのシリーズが文庫化されているのを見つけまして、最初のところをちょっと読むとめちゃ面白かった。それでネットで探して取り寄せて、今4冊読み終わったところなのよね。Amazonでは見つからなくて、セブンアンドワイというところで見つけました。

栗本さんの作品で、伊集院大介シリーズってあるのをご存知の方も多いと思うんですが、あのシリーズの最初の作品、これは「弦の聖域」っていうんですけど、私はこれが凄く好きなんです。長唄の家元の家に起こる連続殺人事件ってことで、舞台がすごく純日本的で重めで読み応え大アリ。栗本さんというと、「ぼくらの時代」みたいな軽めの文体で知ってる方の方が多いかもしれませんが、実は純文調のずっしり重い文章も見事に書かれます。グインはちょうどその中間くらいかもしれませんね。「六道ケ辻」シリーズは、この「弦の聖域」と雰囲気的に似ていて、舞台が昭和初期あたりなので、昔の日本の雰囲気にどっぷりひたれるところがいいです。読み応えのある作品を探してらっしゃる方にはぜひオススメ。「弦の聖域」が好きという方なら、絶対ハマりますよ。私もとても気に入ったので、全部読み終えたら感想文をアップしようと思ってます。

で、どのへんが気に入っているかとゆーと、話がすさまじいのもさることながら、けっこうヤ××入ってるので、私のすごく好きなタイプの美しい男の子がいっぱい出てくるところです。てゆーか、私としては栗本さんにするとこういうキャラって珍しいかもしんないと思うほど、性格激烈な美少年が何人も出てくる。一番気に入ったのはシリーズ第2作の「大道寺竜介の青春」に出てくる一乗寺忍というコで、ここまで暗い話は先天的に明るい私にはとても書けないんで、いいなぁーって思いながら読みふけってしまいました。もうひとりは「墨染めの桜」の大導寺乙音、こちらも意外性があってすごくいいです。詳しい話はレヴューで書きますが、それは残り二冊を読んでからですね。

      

2007.10.6.

★ないしょ〜♪★

うちのおとなりは、お庭にミニトマトを植えてらっしゃるんですけど、それがフェンスを越えてうちの敷地内にまで越境して育って来ちゃってるんですねー。よくは知らないけどこういう場合、敷地内に入った部分は、その敷地の持ち主が好きにしていいとかゆー話を聞いたことがあって(ホントかウソか確かめたわけじゃないので、あまりマジで信じないよーに)、そうするとこれはもらってもいいんだなという判断のもと、よく熟しているところを3〜4粒お味見させて頂いちゃいました。

だって、持ち主は植えてはいるけど実を食べることにはあまり熱心じゃないようで、既に熟れすぎてダメになりかけてる実とかもあるんだもん。そうすると、このまま腐って落ちちゃうよりも、食べてあげる方が功徳というものかとも思うしなー。うちも、こういうの植えてみようと思ったことはあるが、お味は果たしてどうなのかという疑問もあったし、ま、あくまでお味見程度ということで。

で、これがけっこう甘くって美味しかったんだよ〜♪お店で売ってるやつってわりと薄味なんだけど、これは味が濃いというか、お、甘いなって感じ。肥料がいいのかもしれないけど、こんなに美味しいのがいっぱいなるんだったら、うちも次のシーズンを待って植えてみようかな。自分で作ったお野菜でサラダって、なかなかいいよね。美味しさ数倍になりそう♪

        

★お菓子作り★

春からずっとコンスタントにお菓子を作ってたのに、8月、9月と全然作ってるヒマがなかった。そうなると甘いものはどこかで買ってくるしかないんだけど、手作りお菓子に慣れてしまうとどうも市販品を買う気がしない。たまに、クッキーとかチョコとか買っても、なんか味気ないっていうか、味がどうとか言うより先になんとなくわびしいんだな。冷蔵庫にまるごとイチゴショートが入ってたりする、あのシアワセはやはり手作りしたものでないと味わえないもので、例えそれが有名店のケーキだったとしても、その点では手作りに勝てないと思う。ああ、イチゴショートがっ、クリームチーズたっぷりのチーズタルトがっ、食べたいよーーーーーっ。

絶叫している間に作れば? ってなもんですが、イチゴショートはイチゴの出回る季節でないとイチゴ手に入れるのが難しいし、チーズタルトはもう少し涼しくならないとタルト生地が扱いにくい。考えてみると、お菓子作りにも適切な季節ってあるんだよね。特に、バターってけっこう室温に左右される素材で、バターを沢山使うタルト生地とか、バタークリームとか、室温が高すぎたり、低すぎたりすると失敗する確率が大きくなるような気がする。そうすると暑い時は冷たいお菓子を作って食べてればいいんだけど、アイスクリームとかは散々作ったからちょっと飽きてきてて、今はオーブン使うタイプのものが食べたくなって来てるってことじゃないかな。

ともあれ、お菓子をよく作るようになって思うのは、お母さんの手作りお菓子で育ったコと、市販品ばかりで育ったコでは、性格形成の上で情緒的なものに影響するんでは? ということだな。なんか、お菓子に限らず食事全般でも、着るものでも、昨今の世の中では全部ってのは当然無理でしょうけど、何か一部手作りで育てられてると違うような気がする。例えば、コンビニの食べ物って味や栄養がどうとか言うより先に、時々なら良くてもいつもになるとなんかわびしいじゃないですか。大人でもそうなんだから、子供はなー、本人が気づかない間にそのわびしさが普通になっちゃったりすると、性格にもなんか影響しそうでしょ? お子さんをお持ちのかた、どうか気をつけてあげて下さい。

そういえば、お菓子を手作りしまくってる間に、普段の食事も外食とかお惣菜とかより自分で作ったものの方がいいような気がしてきてるなあ。これも味がどうとか言うより先に、どんな簡単なものでも自分で作ったものの方が気持ち的に美味しいような気がする。今まであまり料理には興味なかったけど、そっちもレパートリー増やしてゆこうかな。そのうち、Magazine Workshop にも、お手軽軽食コーナーとか作るかもしんない。

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