秋もののお洋服、第1弾はまずこれなど如何でしょうか。ジェーンさんの別珍マエストロジャケットにチュール・スカートを合わせてみたものです。昨年のParty Style1 で同じような別珍とチュールのワンピースをご紹介しましたが、厚手の別珍と薄いチュールという組み合わせは案外にマッチングが良くて気に入っていたので、今回もこのようなコーディネートを考えてみました。これにお帽子も同素材、ブラウスは昨年のものなんですけど、ジャボと別珍リボンが付いたものを合わせています。厚手というとゴブランなんかも、こういう軽やかなチュールスカートと良く合いますね。

今年の秋は、随分いろいろなデザインのブラウスが出ていたんですが、こういった別珍リボンの付いたものはなく、昨年買ってあったこれの方が一番合う感じでした。今年はヴィクトリアン調のお洋服流行りということで、例年に比べてブラウスは多種類出ていたにも関わらず凄い争奪戦だったようです。私は秋はあれこれ買いまくっていたので、比較的頻繁にジェーンさんのお店にも通ってたんですけど、確かに「あ、あるな」と思っても数日後に取り置きをお願いしようと思って電話したらもうないとか、次に行った時にはまるで残ってないとか、ともかく飛ぶように売れていたみたい。後から探してもらっても、まず完売状態で手に入りませんでした。

考えてみると昨今、一般的な世の中の市場からは「ブラウス」というアイテムが消えて久しく、シンプルな比翼シャツなんかは90年代いくらでもありましたが、レースやフリルたっぷりのクラシックなブラウスなんて、よほどそういったスタイルを専門に扱っているお店、例えばジェーンさんとかメタモルさん系統のお店でしか見つかりさえしないようになってましたよね。たいていが様々なカラーのカットソーばかりで、考えてみるとそれも時代というものなのかとも思ったりいたします。

ともあれそんな街中のファッション・ビルなどでも今年はちょこちょこジェーンさんのコピーみたいなお洋服を見かけるようにはなりました。でもブラウスは、まずない。そういうこともあって、普段はジェーンでお買物しないようなお客さんまで殺到しちゃったなんて話もあったようです。そんなこんなで秋ものブラウスは殆ど完売状態ですが、冬ものもこれから出るようですし、お探しの方はそちらもチェックされると良いとかと思います。 

ブラウスというと他には Victorian Maiden あたりでも定番的なものが手に入るのではないでしょうか。ま、あちらはその名の通り、ヴィクトリア調がウリですからね。私がよく買っているメーカーさんのサイトはこちらでリンクしてますので、ご覧になってみて下さい。

さて、スカートの方ですが、↓のお写真を見ていただくと、どんな感じかよく分かるんじゃないかな。薄いチュールを重ねたスカートの下に、写真のようなアンダースカートが重ねられているんですが、このアンダースカートもウエスト部分がゴムではなく、ちゃんと一枚のスカート仕立てになってるので、これの下にペチコートを入れれば、違った雰囲気のギャザー・スカートとしても楽しめそうです。

 

 

 

ジャケットは上の写真、ちょっと分かりにくいかもしれませんが燕尾仕立てになってまして、クラシックなところが魅力です。このジャケットは今年、秋の装苑にも掲載されたこともあって、お店にも殆ど出ずに完売したようで、私も手に入れるのはけっこう苦労いたしました。あとクツは昨年も出してましたが、ギリー・ブーツですね。今年の秋のジェーンさんはこういったレースアップのブーツがなかったので、あやぼー的にはやはりコレを合わせたいと思います。もう一枚のお写真は胸元のアップですが、たっぷりついたジャボのレースが、いかにもな感じでしょ? 装苑では↓でお見せしている白雪姫のジャンパースカートに合わせたプリーツのブラウスがコーデされていましたが、たぶんこっちの方が更にマッチングは宜しいのではないかと思ったりします。ま、雑誌などですと今年モノでコーデしなければならないという制限がありますから、その範囲でってことにどうしてもなるんでしょうけど、クツ、ブラウスともに昨年のものでもピッタリ合ったりする。それがジェーンさんのお洋服の良いところのひとつだと思います。

で、その装苑に出ていたコーデというのは、こちらのように同素材のクロップド・パンツを合わせたものだったんですけど、ジャケットとブラウスは全く同じでも、こうしてパンツに変えるとまるっきり雰囲気が変わるのも楽しいですね。この場合、足元はギリー・ブーツでもいいんですが、今年は丁度ウィングチップのマニッシュなクツが出ていたので、装苑でもそのブラウンを合わせてありました。あやぼー的にはやはり同色で黒を合わせたいところですけど、更にこれにシンプルな白に別珍リボンの付いたハイソックスなどを合わせますと、もう完璧に王子さまではないかと思います。きゃはは。そんなのもたまにはいーかも。

最後にバッグ、上の女の子らしいコーデだと昨年のハート型バックなどが良いかと思いますが、王子さま風ではそれは全然合わないので、こんなのを購入してみました。これはノーブランドのものですが、ちょっと堅い感じの方が、ピッタリくるんじゃないかなと思ったんですよね。ともあれどちらのコーデもクラシックな雰囲気で気に入ってるので、これからの季節ちょくちょく着ちゃおうかなと思ってます。

 

 

今年モノのコーデの次は、昨年のシーズンにページ作りが間に合わなくて出せなかったブック柄をお見せしたいと思います。

実は私、昨年秋に始めお店でこのブック柄のスカートを見せてもらった時、柄部分の素材が別珍ではないので気に入らなくて没にしたんです。もちろんその後、あっと言う間にお店からは消えてなくなりましたが、同じ柄のコートの方は別珍素材だったので黒、ボルドー、ブルーと全色揃えました。それと上に着せてるジャケット、これもブック柄のスカートのウエスト部分と素材が同じでシリーズのひとつだったんですけど、この素材だったからかこちらは気に入ったらしく(自分でも動機は覚えていないが)、ともかくこれも全3色そろえてありました。

しかしその後、このジャケットがあることもあってどんどんスカートを没にしたことを後悔し始め、11月から翌年3月に渡ってオークションをチェックしまくった結果、やっとスカートも3色全てコンプ出来る運びとなったのです。このブック柄は人気で、どれも定価近い金額まで競り上がりましたけどね、根性で勝ち取りました。おかげでお見せしているこのスーツもセットで3色そろっています。このスカートは巻きスカートになっていて、↓の写真を見るとお分かり頂けると思いますが、サイドを止めているボタンもアンティックな金属製で、とてもマッチングが良いです。こういうボタン使いもジェーンさんのお洋服の特徴のひとつで、中にはオリジナルで作られているボタンも数多くあるみたいです。

ブック柄は以前にもゴブラン素材などであった図柄なんですが、あやぼー的にはこちらの方が更に気に入っていて、一年経った今、やっぱり頑張ってコンプしておいて良かったとつくづく思うのでした。ジェーンさんの柄物はこういうふうに何年かに一度、意匠を変えて登場するものがあるようで、今年の音符柄もそうでしたし、楽器柄、これはこのコーナーの秋もの第2弾でちょっとお見せしますけど、そちらのようなゴブラン素材の柄シリーズも秋の定番のひとつになっていたりします。以前買い逃したとかで、今年の音符柄なんかは発売前から、とても人気が高かったようですよ。

このページでお見せしているお洋服は、もうお店にないものが多いですが、毎年何かしら意匠を変えてリバイバルするものもあるようなので、チェックしてると似た雰囲気のが手に入る時もあるかもしれません。ジェーンさんのお店では、お願いすればそのシーズンの作品カタログを見せて下さるところもあります。予約は取っていないお店もありますが、入荷連絡はお願いしておけばしてもらえると思いますので、絶対こんなのが欲しい!! と思われる方は、発売前の事前チェックをなさると良いかもしれませんね。

さてこれにブラウスですが、昨年、これも大人気だったジャボ付きの生成りを合わせてあります。この春のParty Style 6 では、ダイヤ柄のジャンパースカートに合わせたやつですが、このタイプは定番的なスタイルなので、わりと何にでも合わせられて重宝します。ジャンスカやスカートが増えると当然ブラウスなくしては着れないわけで、↑でも書いたような事情もあってそちらの確保も毎回大変なんですが、こういうのは気に入ったら何枚か予備を買っておくのも良い手だと思いますよ。ともかくこういうお洋服ならどんなものにも、たいてい合いますから。あとこのジャケットのウリは、何といっても後ろに大きなベロア・リボンが結べるところでしょう。これがとっても可愛いんです。

 

 

ジャケットを脱ぐと、↑の写真のようになります。これにカーデなんかを羽織ると、春先はカジュアルに着れそうですね。それと小さくて分からないと思いますが、ネックレスはブック型のものを合わせてあって、これも昨年のものです。お洋服の柄がそのままモチーフになったアクセサリというのも、ジェーンさんではよくあって、やっぱりそちらも揃えたくなってしまうのが困ってしまうとろこですが、今年も楽器柄にはアコーディオン、音符柄にはト音記号と、そういうのを作られるとついつい買ってしまう自分が悲しい...。でも買わないでおくと、結局後悔しちゃうんですよね。困るわ...。

あとこれにクツはやっぱり昨年のダブルリボンストラップのエナメル・シューズでしょう。これもけっこうメタモルさんのお洋服とかにも合って、黒、ボルドー、ブルーと揃えてありますが重宝して使ってます。これはもうお店に全くと言っていいくらい出ないで予約完売しちゃったんで、黒はとてもじゃないけど手に入らず、結局オークションで待ちに待って出て来たところをぱっくん、と、頂いたような次第でした。ジェーンさんのクツとしては、こういう見るからにロリなデザインはわりと珍しいこともあって、すっごい人気だったんですね。ボルドーや黒はそれでもぼちぼちオークションに出ましたが、色そのものがめったにないブルーはつい最近まで一度もオークションに出ず(私は殆どまいにちヤフオクをチェックしてるので、ほぼ間違いなく出て来ていない)、実は新品を一足持ってはいるんですがコレクションとして温存したかったこともあって、そのやっと出て来たのを激烈な競りの果てに奪取いたしました。オークションで買う場合、クツは新品でないと絶対イヤなんですが、この場合に限って2−3回は使ってますという中古品を競り落としたくらいです。ともかく出て来ないんだから仕方ない。どんな色かは昨年の Party Style 3 でメタモルのお洋服に合わせたのがありますので、良かったらご覧下さいませ。

 

 

そして3つめ、これもねー、実は一年越しでやっとそろえた白雪姫柄のお洋服なのよー。

と言いますのは、これも昨年秋冬のコレクションの中にあったものなんですが、その頃はまだ柄ものの値打ちがよく分かってなくて、もともとあんまり興味のあるタイプでもなかったの。だからお店にある間はぜーんぜん知らーんふりしてて、あるとも思ってなかった。バッグの方はその大きさがけっこう気になっていいなとは思ってたんですが、買おうってとこまでは踏み切れなかった。

しかしある日、お店で別のお客さまが試着してらっしゃるのを見て、お、なんだ、これはいいぞ、みたいに思ったんだね。実際、前にも書きましたが、ジェーンさんのお洋服は着てみないと本当の良さは分からないというか、ハンガーにかかってたり、トルソーが着てたりという段階では、そんなにいいと思わないものもあるんです。でもやっぱり人間が着ると一番その良さが出るようで、でも、あ、いいなー、と思ったときには売れちゃってた。もうそうなると諦めるしかないし、昨年もいーかげんあれこれ買ってたので、仕方ないな、来年の柄物を狙おうって感じになってたわけ。ところが、なにしろ毎日のようにヤフオクをチェックしてますと、出て来るんですねえ、なぜだか。まず出て来たのはバッグの方で、これもこの一年で出たのは一回きりだと思いますが、やっぱり欲しい!! ってなっちゃって、結局、落札。なぜだか白雪ちゃんのブローチはセールで買って持ってたりしたので、Ayapooでこんなのがあったみたいな話をして写真を出してたのを憶えておられる方もあるかもしれません。

でもなかなかジャンスカの新品は出てこなくて、それで今年は秋ものが発表になった瞬間から柄物を絶対に手に入れるぞ!! ということで楽器柄を予約してありました。それがあったので、やっと出て来たジャンスカも一度は見送り。競りそうだったしね。ま、楽器柄があるから諦めよう、みたいになってましたが、しかしバッグがあるだけにやっぱり揃えたいという気持ちは残ってたようで、次に出て来たとき、これは即決価格が付いていて、その金額なら競らずに買えたこともあって諦めきれずに落札。こうしてめでたく一年越しでオソロになったのでありました。やっぱり洋服に関しては、しつこいですね、私。

この白雪姫柄にもジャンスカの他にスカートも何パターンか出てたんですが、中でも柄チュールを3枚重ねて立体感を出した3Dスカート、これまたすごい人気で、一回オークションに出て来たのを高かったので見送ったのが失敗でした。後になってこれまた買っときゃ良かったと後悔の嵐。未だに探してますよ。ちなみにこういったタイプの柄ものは、↑のブック柄にしてもそうですが、布自体がジェーンさんのオリジナルで決してヨソにはありません。

ともあれやっとジャンスカを手に入れた感想は、やはり「ウレシイ...(感涙)」の一語につきますね。一年前のものとはいえ、形がここまでオーソドックスだと既に古いとか新しいとか超えてて関係ないし、逆にもうお店では買えないこともあって、オークションではたまに去年モノ、一昨年モノが信じられないくらいの高値になるのも、ジェーンさんファンの執念を感じさせます。そういえば、何年か前の「長靴を履いたネコ」柄のお洋服は、これまた今も人気のようで、実はこの白雪姫を出品されてた方がそれも出してらしたんですが、翌日には即決で買ってゆかれた方があったようです。

 

 

こちらの場合、クツはギリーか、さっきも話に出てました黒のダブルリボン・ストラップあたりがピッタリくるのではと思います。ブラウスは今年のものでプリーツの付け衿とカフスがついていて、サテンリボンがジャンスカの素材感と合うのでコーデしてみました。

ということでジェーンさんのお洋服、着てみたいけど、お値段するなと思って足踏みしてらっしゃる方があったら、まずはお試しでオークションをチェックされるのも良いかもしれませんね。お店で買うのが当然一番安心には違いありませんが、これでけっこう「もったいなくて着れなかった」、「買いすぎちゃって」とかで新品の出品があります。中には雑誌に載ったりとかいう理由で信じられないほどの高値になるものもありますけど、定価よりかなりお安く買えたりすることもあります。それにいろいろなお洋服が見れるので、目が肥えるというメリットもありますよ。ただ、オークションのお取引はけっこう気を使うので、慣れないと難しいかもしれません。

ところで秋もの第2弾は、いよいよ今年モノのお洋服ばかり集めてお見せしたいと思います。今年の秋も私、昨年以上に買いまくりましたので、探してらっしゃる方が多いであろうタイプのジェーンさんのお洋服も殆どうちにはあります。中でも一番人気だったもの3点集めてお届けしますので、ぜひチェックして下さいませ。

 

 

DATA 1.Jacket : \38,640 / Skirt : \22,890 / Blouse : \16,590 / Hat : \17,640 / Pants : \20,790 / 

Bag : \17,640 / Boots : \41,790 / Shoes : \38,640 (All Jane Marple) / Bag : \7,245 (No Bland)

2. Jacket : \36,540 / Skirt : \19,740 / Blouse : \14,490 / Shoes : \39,690 / Necklace : \8,190 (All Jane Marple) 

3. JSK : approx.\30,000 / Blouse : \17,640 / Bag : \23,940 / Shoes : \39,690 / Brooch : \8,190(All Jane Marple)

 

 

>> Vol2.Weekend Style - Autumn 2 -

text : 2005.10.31.

photo : 2004.12.13.+ 2005.10.19. + 10.31-11.1.