ANNEX SWEETS SWEETS

SPECIAL CAKE Vol5. いちごのショートケーキ

 

このページでは、ケーキの定番いちごショートにトライしてみます。スポンジにイチゴと生クリームをサンドした比較的簡単な造りのお菓子ですが、広く親しまれているだけあって、飽きの来ない美味しさがありますね。ご家庭で作ると、クリームの甘さや量を好みに応じて加減できるので、より美味しくなると思いますよ。

なお、今回は製菓用の回転台、7"のパレットナイフ、新製品のちょっと変わった泡立て器を使ってみました。ガトー・オペラを作った時はかなり大きなパレットナイフを使ったんですが、今度はちょっと小さめのケーキなので、パレットナイフも小さめの方が扱いやすかったです。回転台はクリームをまんべんなく塗るのに大変お役立ちのアイテムで、泡立て器も最近は写真のように中に丸いボールやスプリングが入って泡立てやすくなっているものが出回っています。今回使ったのは大きい方ですが、大小用意しておくと、いろいろ重宝しそう。どれも1000円〜1500円くらいのアイテムです。最近よくお菓子を作るので、けっこうこういう道具にも興味があって、いろいろ見たりしてるんですよね。では、これらの便利モノを使って、いちごショートを作ってみましょう。

 

★材料★

●スポンジ(ジェノワーズ) : 直径15cmの丸型1個

卵 3個、グラニュー糖 100g、小麦粉 90g、無塩バター 30g、バニラエッセンス

 (作り方はこちらを参照して下さい。)

 

●シャンティイクリーム:

生クリーム 300cc、粉砂糖 30g、

※甘さ控えめのクリームになります。もっと甘くしたい場合は、粉砂糖を増やしてみて下さい。

 

●キルシュ風味のシロップ:

いちごジャム 大さじ1杯、キルシュ酒 10cc、水 5cc

 

●いちご 1/2パック、飾り用アンゼリカ

 

 

 

作り方 : 

 

1.スポンジを三等分にスライスする。

※きつね色に焼けている底の面は、薄く切り取って小さく切り、オーブンやオーブントースターで乾燥させて飾り用のケーキクラム(茶色のケーキくず)にします。乾燥させる際は焦がさないように様子を見ながらにしましょう。ある程度乾いてきたら手でもみほぐすようにすれば簡単に崩れます。これはケーキ側面の飾りつけに使います。

※本体に使うのは三等分したうちの2枚のみなので、スポンジの焼き上がりの高さによっては、薄く切り取った残りを二等分にしても良いでしょう。

 ← これが、ケーキクラム

 

 

2.氷を入れたボールに、生クリームと粉砂糖を入れた別のボールを乗せ、堅く泡立ててシャンティイクリームを作る。

※ボールや生クリームは冷たい方が泡立てやすいので、ボールは使う前に冷蔵庫で冷やし、生クリームも使う直前に冷蔵庫から出すようにしましょう。こうすると10〜15分くらいで泡立てることが出来ます。

※あまり激しく掻き立てないで、軽くホイップするようにします。特に、しぼり出しで模様を描くような場合は、激しく掻き立てたクリームだと空気が入りすぎてキレイに模様が出ません。このため、ハンドミキサーより泡立て器で丁寧に泡立てるのが美味しく作るコツです。

 

 

 

3.キルシュ風味のシロップを作る。

※鍋にイチゴジャムとキルシュ酒、水を入れてよく混ぜ、火にかけて静かに混ぜながら、軽く沸騰するくらいまで温める。写真のような液状になったらOK。

 

 

4.一枚目のスポンジの表面に、3をまんべんなく塗る。

 

5.4に、1cm厚さくらいにクリームを乗せる。

 

 

 

6.軽く洗って水気をよく拭き取り、縦半分に切ったイチゴを5の上に並べる。

※写真のようになるべく隙間が空かないように並べましょう。

 

 

 

7.6で並べたイチゴを覆うようにクリームを塗る。

※3〜4cm厚さくらいにたっぷりと塗りましょう。

 

 

8.6に、もう一枚のスポンジを乗せて軽く押さえる。

 

 

9.クリームで全体を覆い、パレットナイフで平らに伸ばす。

※回転台があるとキレイに表面を均すことができます。特に側面は、パレットナイフを当てて回転台をゆっくり回すと自然に平らになります。なお、最終的に表面を均す時は、パレットナイフの平たい面をケーキに当てて伸ばすようにすると、クリームが削られずにキレイに仕上がります。

 

 

10.八等分した位置に、星型口金か1.2cmの丸口金を使ってクリームを搾り出す。

※八等分した位置に、先にパレットナイフで小さくしるしを付けておくとバランスよく絞り出せます。

 

 

11.搾り出したクリームの上に、縦半分に切ったイチゴを乗せる。

 

 

12.2mm角くらいに細かく切ったアンゼリカを中央とイチゴのヘタ部分に乗せて飾る。

 

 

 

13.1で作っておいたケーキクラムで側面の底側を飾る。

※ケーキクラムはケーキの周囲にぐるりと撒いてから、パレットナイフで押付けてゆくようにするとキレイに飾れます。

 

出来上がったケーキを冷蔵庫に入れていたんですけど、さすがに一個まるごと入ってると迫力がありますね。冷蔵庫を開けるたびにキレイなケーキが目に入るので、無くなってしまうまでとってもシアワセな気分でした。切り分けると新鮮なイチゴがいい香り、しかも私はクリームが大好きなので、お店で買うより思い切りクリームたっぷりに出来るのも嬉しかったです。このへんが手作りケーキの醍醐味というものでしょう。

丁度、春の「特選・いちごフェア」第4弾のために作っていたパルフェもあったので、切り分けたいちごショートに添えてお茶してみましたが、こうやるとすっかりカフェ気分が味わえます。しかも、紅茶やハーブティも家で入れる方が俄然おいしい。おかげで昨今、ケーキ屋さんともカフェとも縁がなくなりつつあったりする、あやぼーなのでした。

 

2007.3.13..+ 3.27.

photo : 2007.3.8.+3.9.+3.26.

layout : 2007.3.9.

 

sweets special vol4*Part1. アーモンド入りスポンジを作る <<

>> sweets special vol6. いちごのボムグラッセ