vol.3.「テーブルウエアの研究」

テーブルウエアと言うとセーブルとかウエッジウッドとかの高級品を思い浮かべてしまうかもしれませんが、今回はそういったお客様用ではなしに日常使いの食器について考えてみたいと思います。

日ごろ何気なく使っている食器ですが、テーブルを彩る器を変えると気分もずいぶん変わるもの。最近ではロフトのような大きなお店ばかりではなく街の雑貨やさんでも気の利いたお皿やカップなどのセットをよく見かけることがあります。お値段もぐっとお手ごろで、お洒落なものがいっぱいありますよね。雑貨扱いの食器の場合、嬉しいのは1コからでも気軽に買えることで、私も色違いをいろいろ揃えて楽しんでいます。今はそれらを並べておくのに、こじんまりとしたカップボードが欲しいなあ...と思っているくらい数がたまりました。それを気分で選んで使い分けているわけです。

色違いがいろいろ出ている食器の場合、例えば一色だけで人数分揃えたりせずに、各色ひとつずつ買い集めて家族それぞれの色を決めておく、なんてのも楽しいかもしれません。家族で囲むテーブルやホーム・パーティもぐっとカラフルで楽しい雰囲気になりますよ。

また最近は80年代ブームの影響かカフェの人気も大したものですが、わざわざ外に出てゆかないで「マイ・ルーム・カフェ」などという発想も素敵。カフェの喧騒の中で飲むお茶もいいけれど、リラックスできるお部屋でお気に入りのティ・セットとBGMに囲まれて楽しむティ・タイムもまた格別です。自作のケーキなんかが添えてあれば最高ですよね。

では、あやぼーのコレクションの中から幾つかご披露してみましょう。どれも500円から2000円くらいで買えるわりには、お洒落で使い勝手もいいんですよ。

こちらはハーブの柄が描かれたボタニカル・シリーズのひとつです。この柄はローズマリーですが、他にカモミールやラベンダーなどのシリーズもありました。ブルーの好きなあやぼーは、やはりこのローズ・マリーを選んで揃えたのですが、奥の二つがハーブ・ティ・マグ、手前が香炉、お皿はケーキ皿で、その上に乗っかっているのがコースターです。お値段はよく覚えていませんが、マグと香炉が2千円〜3千円くらいで、ケーキ皿が1500円、コースターは800円くらいではなかったかと思います。

百貨店でもよく見かけるので、ご覧になったこともあるかと思いますが、ハーブティ・マグの中にはこんな風に陶器製の茶漉しがついています。ここにハーブや、もちろん紅茶でもいいんですが葉を入れてお湯を注ぐんですね。ちょっと1杯だけ飲みたいなんて時に重宝してます。

 

 

こちらはちょっと変わった形のティ・ポットでしょう?マグにフタがついたみたいな感じで、そのまま飲めちゃいそうですが、注ぎ口があるのでティ・ポットだと分かります。マグに3分の2くらい注いで2杯分くらいかな。

こういうタイプ、最近ずいぶん増えて来ましたが、中に茶漉し(ストレーナー)が内蔵されてるってヤツです。注ぐ時にカップに引っかけたりする手間がないのでいいですよね。日本茶の急須とかでもそうですが、よくティ・ポットの内側で注ぎ口に穴があいてて茶葉が流れてゆかないようにしてあるのがありますけど、 あれって考えてみるとお茶の通り道を洗えないのがちょっと困りませんか? 特に支障はないんでしょうけど、洗えればそれに越したことがないので、最近私はこのタイプかどうかを確かめてから買うようになりました。ちょっとしたことなんですが、なかなかうまい工夫だと思います。

ところでこのセットを買った時、そのお店にはフランス語で文字を書いた柄(写真手前)のしかなかったんですが、偶然他のお店で全く同じ色、大きさ、形なのに柄違い(写真奥)というのをみつけました。多分メーカーさんではシリーズとして作っているやつなのに、お店によって選ぶ物が違ってたんでしょうね。面白いので柄違いの分も買っておいてみました。この辺が集める楽しみでもあるんですが...。

小さい写真だと分かりにくいかもしれないと思ったのでクリックすると拡大写真が見れるようにしてあります。良かったらご覧になってみて下さい。ちなみにこのセットのお値段ですが、ティ・ポットは1580円、カップがどれも580円でした。

 

 

イエローってなんか明るくていいですね。私にしては珍しい色ですが気に入っています。ティ・ポットとカップの他にクリーマーやコーヒー・カップなどもあるシリーズなのですが、今のところティ・セットだけ。色はこの他に濃いブラウン系統のものもありました。欲しいけどまだ買ってないんだよね〜。セットにすると結構お値段もまとまっちゃうしね。で、お皿はシリーズものじゃなくて、たまたま同じお店で出ていたものがぴったりなので買ってきたんですが、なかなかいいでしょ? イエローの食器は、よく晴れた日なんかに窓辺でお茶を飲む時に使います。

さて、お値段の方ですが、ポットが2200円、カップが600円でカップ皿が500円、それにお皿が1800円のところを、お安くなっていて、1260円で買えました。こういうのを掘り出すのも食器買いの楽しみの一つかな。

 

 

気に入ったスタイルのものに色違いがあると見過ごしに出来ない」、というあやぼーの性格がきっと如実に表れているのがこのセットでしょう。な〜んと、5色全部揃えてしまったんですねえ。なんかB型にはこのテのヒトが多いんだそうですが、洋服なんかでも大抵そうなります。以前キャサリン・ハムネットでめちゃくちゃ気に入ったフェイク・ファーのハーフコートがあって、これも4色全部揃えるというオソロシイことをやってしまった前科もあります。大散財でした。それに比べればティ・セットなんかカワイイもんですが、しまっておくところに苦労します。

 

 

 

でも、このセット本当に気に入ってるんですよ。なんか丸いティ・ポットがすごく可愛いし、それぞれの色もいいんです。これはレナウンの雑貨ブランドでスコレーというのがあったんですが、そのシリーズもの。始めはベージュ、ピンク、ブルーの3色が出ていて、半年ほどあとのシーズンでグリンとオレンジに入れ替わりました。ティ・ポットは全く同じですが、カップが違っていて、最初のがスタック出来る形のマグだったのに対して、後のタイプではカップ型になりました。「マグで紅茶」というコンセプトからか、カップ・タイプのセットにもお皿はついていません。ちなみにお値段はティ・ポットがひとつ2000円、マグやカップは各600円でした。

 

このセットも先ほど話に出たストレーナー内蔵タイプなんですが、私がこういうタイプを見たのはこのセットが最初で、使ってみると凄く使い勝手が良いので気に入ってしまったんです。ティ・セットをいろいろ買い始めたのもこのセットからでしたね。これも始めに買ったのはブルーです。ともあれこの5色揃ったティ・セットは、あやぼーの一番のお気に入りで宝物。高級品もそれなりにいいと思うんですけど、こういうカラフルでお値段の張らないものこそ日常使いにもってこいだと今では結論しています。それは値段が安いから粗略に扱ってもいいというわけじゃなくて、値段の安いものにもいいものがあるという意味なんですが、これは80年代ご多分にもれず高級ブランド品を買いまくった挙句ビンボーになったあやぼーの、悟りにも似た結論なのであります。日常の贅沢、それは何よりも気に入ったものと暮らすこと、そしてそれが人間にとって一番の贅沢なのかもしれません。早くカップボードを見つけて飾りたいなあ...。

次回は「My窓辺のカフェ」をお届けする予定です。お楽しみにね!! それからポットさんたちのお写真、友情出演は我が家のハイドロ・カルチャーズ、アスパラガス・プルモーサスナナスとテーブルやしさんでした。

 

2001.9.3+10.7.

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