ANNEX SWEETS SWEETS

Tart Variation Pre. 生地をから焼きする

 

クリームやフルーツなどのフィリングを、から焼きした台に乗せて食べるタルトには豊富な種類があります。そこでまず生地をから焼きするところから始めてみましょう。マスターしておくと、バリエーション豊かに楽しめるので重宝しますよ。

ここでは「パート・シュクレ」という砂糖入りのタルト生地を使っていますが、砂糖を使わない「パート・ブリゼ」でも、から焼きの仕方は同じです。生地の材料と作り方はそれぞれ「パート・シュクレ」「パート・ブリゼ」をご参照下さい。生地は前日に作って、一晩冷蔵庫で寝かせるようにすると、扱いやすくなります。

 

から焼きの仕方 : 

 

1.型の内側にバターを塗り、表面に小麦粉をまんべんなく振りかけてから、払い落とすようにして全体を均一に覆うようにしておく。

※溶かしバターをハケで塗ると、周囲のくぼみ部分にもキレイにぬれます。塗ったバターが乾いたら小麦粉を振って、30分ほど冷蔵庫で寝かせると効果的です。

 

 

2.生地をめん棒で2〜3mmくらいの厚さにのして、型より一回り大きい円形にする。

※冷蔵庫から出したばかりの冷えた生地はポロポロして扱いにくいですが、何回かたたんでのしている間に伸びやすくなってきます。出来れば使う少し前に冷蔵庫から出して、室温に戻しておくと良いでしょう。

※写真で使っているような大理石の麺台があると、生地を大きくのすのに便利です。

 

 

3.用意しておいた型に生地を敷きこむ。めん棒に生地の端をひっかけて持ち上げるようにして乗せると破れにくい。

※型に敷きこむ時は、端を切り落とす前に底と側面の角を指で軽く押さえて回って、型の内側に沿って馴染ませるようにしておきましょう。

 

 

4.キレイに敷きこめたら、周囲にめん棒を転がして余分を切り落とし、生地を軽く指で押さえて落ち着かせておく。

※生地が均一にならず、他の部分より薄くなっている所がある時は、延ばした生地をあてて補強しておきましょう。焼きあがった時に、崩れやすくなるのを防げます。

 

 

5.底全体にフォークを刺して細かな空気穴をあける。

※生地にフルーツなどの湿ったフィリングを乗せる場合、すぐに食べない時はこの時点でとき卵を塗ってから焼きすると、生地のサクサク感が長持ちします。ここでとき卵を塗らなくても、焼きあがって粗熱がとれた生地に、水を少量加えて煮詰めたジャムを塗っておくと、同じ効果が得られます。

 

 

6.オーブンシートを型より一回り大きい円形に切って敷く。

※正方形に切ったオーブンシートを四つ折りにして、更に三角にたたみ、周囲を丸く切り落とすと円形になります。

 

 

7.焼いたときに生地が底から浮き上がるのを防ぐため、円形に敷いたオーブンシートに米やあずきなどで重しをする。米はカップ1杯くらいでよい。

※米などの代わりに使う、アルミ合金製のタルトストーンも市販されています。お値段は様々ですが、300g入りで1000円くらいが目安でしょう。

※焼くときに使った米は、後でふつうに炊いて食べられますが、炊き上がりは若干柔らかくなるようです。

 

 

8.180度のオーブンで10分焼き、重しを取り除いて更に4分焼く。火を止めたらそのまま10分オーブン内に放置して乾燥焼きしてから取り出して冷ます。

※オーブンによって焼き時間は違うので、初めて焼く時は、様子を見ながらにしましょう。重しを乗せた状態で周囲がきつね色になって来たら重しをはずし、更に少し焼いてから乾燥焼きにして、最終的に全体がきつね色になればOKです。

 

 

9.これが焼き上がりの生地。熱い間はもろくて崩れやすいので、30分くらいそのまま放置して、冷めたら型からはずすとよい。

 

 

2007.3.3..+3.12.

photo : 2007.2.18.+3.1.

layout : 2007.3.1.

 

>> Tart Variation Vol1* いちごのタルト