ANNEX SWEETS SWEETS

Vol12. モモと白ワインのコンポート

 

 

初夏から夏にかけて出回るキュートなモモたちを、白ワインで煮てしまおうという豪華なデザートです。香りづけのコアントローもたっぷり使いましょう。単に煮るだけなので特に手間もかからず、でも白ワインを使ってあるので、缶詰めの白桃とは一味も二味も違います。

煮るのに使った白ワインはシロップとして使いますが、余ったらそれだけ冷やすと白ワインにピーチの風味が効いたカクテルになって、とても美味しいです。飲む時にほんの少しワインを足すと、甘みが抑えられてお酒らしくなりますし、そのままならそれほどアルコール分は感じさせません。山積みで売ってる手ごろな価格のワインで十分だと思いますが、特別な日のデザートにするなら、ちょっと良いワインを使って作ると贅沢な一品になりますね。

 

 

★材料★ 標準的なアイスクリームグラス3個分

もも 3個、白ワイン 300cc、水 300cc、グラニュー糖 100g、レモンスライス 2枚、

コアントロー 大さじ3杯

 

※白ワイン400cc、水 200ccで作ると、ワインの風味が増します。お好みで加減してみて下さい。

※飾り用にミントの葉もしくはアンゼリカがあると盛り付けが引き立ちます。

 

 

作り方 : 

 

1. モモの産毛をこすり落として、よく洗う。

※産毛はナイフの背で軽く擦るようにすると、簡単に落ちます。キレイにこすり落として洗うと写真のようにリンゴみたいになります。

※よく熟したモモは産毛が取りにくく、軽くこすっても皮がむけてしまうことがあります。こういう場合は、皮をむいて煮ましょう。

※皮がついたまま煮るので、よく洗っておいて下さい。シロップはモモにかけて食べますから、気になるようでしたら皮をむいて煮ても構いません。

 

 

2.なべに白ワイン、水、グラニュー糖、レモンスライスを入れて中火にかけ、グラニュー糖がすっかり溶けるまでスプーンなどで静かにかきまわす。

 

 

3.グラニュー糖が溶けたらモモを入れ、5分ほど中火にかける。煮立って来たら弱火にし、ふたをして30分ほど煮る。

※途中で2〜3回モモをひっくり返して、ワインにつかる面を変えると効果的です。

※30分という時間は一応の目安です。煮る時間によって仕上がりの固さが変わり、従って口あたりも変わりますので、お好みで調整してみて下さい。

 

 

4.竹ぐしを刺してみて、すっと通るようになったら火を止めて、コアントローをモモにかけるようにしながら混ぜ込む。

※モモから天然の色が出るので、よく色がついているモモほどシロップはキレイなピンク色になります。

 

5. 数時間そのまま置き、自然に冷めるのを待つ。冷めたら容器に移し替えて、冷蔵庫で最低一晩寝かせる。

※できれば、2日くらいそのまま置くと、よくつかって美味しくなります。

 

 

6.モモの皮をむき、食べやすい大きさに切って器に盛る。漬け込んだシロップをかけて、ミントの葉かアンゼリカを飾って出来上がり。、

 

モモはそのまま食べても美味しいですが、けっこうスジがありますよね。白ワインのシロップで煮るとそれも柔らかくなって食べやすくなりますし、甘みも増すので、フルーツとして食べるのとまた違った味わいが楽しめます。特に、まだあまり熟していない固いモモは、煮るのに適してるんじゃないかな?

ワインは栓を抜くと出来るだけすぐに飲みきってしまわないとダメになってしまいますから、食事の時のワインが残ったら、翌日にでもフルーツを煮るのに使ってしまうというのは良いテかもしれません。モモの代わりにリンゴや洋ナシを使うこともできます。リンゴの場合は赤ワインがオススメですね。

余りワインの使い方としては、ゼリーにするという方法もあります。モモのコンポートと白ワインのゼリーを合わせてシロップをかけて食べるというのもなかなかいけます。お試し下さいませ。

(※ワインゼリーの作り方は、Sweets! Vol10. いちごと洋酒のジュレを参考にして下さい。)

 

2007.7.24.

photo : 2007.7.18.+7.24.

layout : 2007.7.24.

 

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