VOL.1.  ミニチュア・ローズを育てましょう *** その 1. 春から秋へのお手入れ ***

 

このコーナーでは、主にあやぼーが育てている植物を中心にして、お手入れの仕方などをご紹介してゆきたいと思っています。

第1回の今回は、ミニチュア・ローズについてお話しましょう。一般にミニバラと呼ばれて、春先など花屋さんの店先をにぎわす小さいバラがミニチュア・ローズです。

寒さにも強く、毎年、春先からクリスマス頃にかけて可愛いお花が咲き続けるので人気があるみたいですね。花の色や大きさも様々です。

まず購入する時のコツですが、ちょっと高級なお花屋さんでは、たまに2000円とか3000円とかしているのを見かけます。でも、これは鉢やラッピングのせいで高くなっているだけで、苗だけなら400〜500円のものからあります。運良くセールなどに出くわすと200円なんてことも...。

贈り物にするとかなら高くてもキレイに飾ってある方がいいかもしれませんが、自分で育てるなら何もそんなに高いのを買うことはありません。というのは、けっこう成長が早いので、もともとの鉢なんてすぐに小さくなって植え替えなきゃならなくなるからです。写真の黄色いミニバラはウチの唯ちゃんですが、これを買ったときなど、色は気に入ったんですが一鉢しかなく、仕方がないのでラッピングとか全部取り払ってもらって正味で苗だけ購入しました。ずいぶん安くしてもらえた覚えがあります。まあ一番手軽なのは、街場の花屋さんの店先で、日光を浴びてズラっと並んでるような安い苗の中から、ツボミが沢山ついてて元気そうなのを選んで買ってくる、これじゃないでしょうか。

植え替え

でも安い苗は、ふつう黒いビニールのやプラスティックの鉢に入って売られているので、早めにひとまわり大きい鉢に植え替えてあげるのがいいと思います。この場合も高くてあまりゴテゴテした鉢よりも、シンプルな素焼きの鉢の方が植物の健康には良いようなのでオススメです。いろいろ植物を育ててきて、あやぼーとしての結論は、シンプルな素焼き鉢に勝るものなし、ということ。それも最近増えてきた背の高い鉢なら根もよく伸びるのでベストです。根も呼吸しているし、内部の土の状態も鉢のしめり具合で、よくわかります。

植え替える時にもう一つ大事なのが土の状態です。バラつくりのマニアなんかになると、いろいろな土を自分でブレンドしたりするようになるそうなんですが、初心者には、これはちょっと大変。そこで園芸店などで売っている花もの用の土を使うのがお手軽です。ですが、ここで絶対、気をつけないといけないのが、決して決して、有機土を使ってはならないこと。あやぼーは何も知らなかった頃に、たまたまコレを使ってえらい目に合いました。バラに有機土はご法度です。必ず、花もの用にブレンドされた、さらっとしたキレイな土を使いましょう。よくわからない時は、古くからある大きな園芸店などで、お店の人に相談するのが良いでしょう。

植え替える時は、前の鉢から土ごとはずして、根の先の3分の1くらいの土と細かい根をはらいます。それから一回り大きい鉢に植え替えて、たっぷり水をやって下さい。サラっとした新品の土は、始め保水性がなく、上から下に水を通してしまいますが、しばらくするとたっぷり水を含むようになって来ますので、植え替えたあと1〜2週間程度は直射日光をさけて、明るい窓辺などに置いてあげて下さい。その後は日光の良く当たる、風通しの良いところに置くと、すくすく育って来るようになります。ものの本によりますと、バラは一日3時間日光が当たれば一応よく育ちますが、一日5時間以上日の当たるところなら、病気にもなりにくく、虫もつきにくい健康体を維持できるそうです。同時に大切なのが風通しで、バラは吸い上げた水分を葉から蒸散しているので、風通しが良いほど水、またそれに含まれる養分の吸い上げも良くなるというメカニズムがあるからです。そういうわけでウチでは、朝になると日当たりのいいベランダや玄関先に鉢植えを出してやることにしています。出しっ放しでも季節によっては大丈夫かもしれませんが、外に置いておくと夜の間にクモが巣を張ったり、虫につかれたりするとかあるし、それに最近は酸性雨も心配なので、通常夜は家の中に入れてやるようにしているのです。

 

お手入れ

さて、次は水やりと肥料ですが、季節によってやり方が違います。今回は春から秋にかけてお話しましょう。

購入した時に鉢の状態によっては先にも書いたようにコンディションのいい素焼き鉢に移した方が賢明です。その後は風通しと日当たりのいい場所に置いてやります。可能なら午前中の日当たりがいい場所がベストですが、これは特にバラの活動が午前中活発になるためです。事情が許さなければ、午後の日当たりでも構いません。しかし水やりはやはり朝にするのが一番良いでしょう。水やりはタイミングが結構むずかしくて、「水やり三年」とか言われるほど経験から学ぶ所の多い部分です。基本的に土は湿った状態と適度に乾いた状態が交互に訪れるようにしてやるのが正しい水のやり方なので、やる時はたっぷりと鉢皿に水が流れ出すくらいやり、乾く状態を見て次の水やりをするのが良いでしょう。あまり乾き過ぎても、もちろんいけませんが、温度、湿度などの気候に合わせて鉢の状態を見てやることが大切です。それでは、月ごとに大体の目安をお教えしましょう。

4月は週2〜3回程度水をやります。肥料もウチでは7〜10日に一回程度やっていますが、ものの本によると、庭にじかに植えてある場合は月1回と書いてあるので、鉢植えの場合はそれより多めにやるくらいでいいんじゃないかと思います。また月に2回程度、消毒薬を予防散布するとハダニなどの繁殖を抑制出来ます。(市販の植物用スプレー殺菌剤でもOK。マニアになると、こんなのも調合するそうです。でもあまり撒きすぎると植物まで弱ってしまうので、状態を見ながら撒くようにした方がいいですね。葉がまだらになるとか白くなるとかの兆候がない場合、特に消毒しなくても支障はありませんが、撒く場合はツボミや新芽に極力薬品をかけないよう注意して下さい。またハダニなどのクモの巣状の巣は見えにくいので、薬剤を使わないなら時々葉や茎に霧吹きで水をかけるようにしておくと、抑制にもなり発見もしやすくなります。)

5月はそろそろバラが花盛りになり、気候もカラっと乾いて湿度も低いので、水やりは毎日してあげて下さい。但し肥料はやってはだめです。これは、栄養を取りすぎると、もともとの花の形が崩れてしまうため。また暖かくなるにつれて雑菌の繁殖も活発になるので、葉の状態が気になる場合は週1回くらいの軽い消毒薬散布をお奨めします。ハダニなどは必ず葉の裏面につくので、主に裏側に向けて散布するのが効果的です。あと、花は咲き終わって枯れてくるとバラに余計な体力を消耗させてしまうので、5枚葉(バラの葉には、よく見ると小さな葉が3枚ついているのと、5枚ついているのがあります。)の下当たりで花ガラをカットするようにして下さい。

6月に入ると梅雨どきで湿度も上がるので、水やりは4月頃と同じくらいでいいと思いますが、基本的に鉢の状態と相談してやるように心がけて下さい。また5月に咲きまくっていた花も一段落する時期なので、肥料も4月と同じくらいの目安でやると良いでしょう。これは「お礼肥」と言って、春の間、花を楽しませてくれたバラの木にお礼をして体力を回復させる意味合いがあります。また5月から11月頃までは、葉の状態を見ながら週1回程度の軽い消毒薬散布をしておくと、安心です。それから、この時期には根元からベーサルシュートと言って、新しい茎が伸びてくる場合があります。これはその後何年かに渡って花を咲かせる茎になりますので、そのまま伸ばしてあげて下さい。

7月〜9月は猛暑になりますので、水やりも毎日してあげましょう。7月中は気温と相談して、一日おきくらいでいい場合もあります。肥料と消毒薬の予防散布も6月と同様に続けて下さい。一般的なミニチュアローズの場合、花が咲き終わったら花ガラを取り除くようにしておくと、クリスマス時期まで花が咲き続けて楽しめます。しかし、この時期は茎もよく伸びますので、9月の後半に一度軽い剪定を行っておくと効果的です。全体の上部3分の1くらいの茎を切るわけですが、この時の切り方が問題で、必ず新芽や葉が伸びてゆく方向と平行になるように、葉や芽のすぐ上1センチ弱くらいのところで斜めに切り落とします。同時に細かい枝なども整理しておくと良いでしょう。

10月〜11月は気温も下がってきますので、水も控えめにします。10月は週に2〜3回程度、11月はもっと減らしても大丈夫なようですが、これはあくまで目安で、何度も言いますが必ず土の湿り具合と相談してあげるように心がけで下さい。肥料と消毒薬の予防散布も、それまで同様続けましょう。

以上が秋ごろまでの、お手入れ篇です。

 

 

おまけ **ハダニはこわい、というお話***

ところで、バラにつく虫の中で、あやぼーが経験してまいったのがハダニです。

これは極小のクモ類なんだそうですが、「あれ、なんだか葉が白っぽくなってるな」と思ったら要注意です。放っておくと一週間もしないうちに巣を張って、バラがクモの巣だらけになってしまいます。

このハダニは特に葉の裏側にくっついて樹液を吸うので、結果的には葉が一気にボロボロになって茎まで枯れて来てしまうのです。また巣は光線の加減によって見えにくい場合があり、気がつかないうちに繁殖していることもあります。

でも、見た目クモの巣だらけでボロクソになってても(そうなるまで気がつかないというのは、よっぽど手入れをなまけてる証拠ですが、)茎が緑色ならまだまだ救えます。バラというのは一枚も葉がなくなってしまっても、結構頑強に生きていて、もお、これはダメだな、という所から私も何回かウチのバラたちを甦らせました。殆ど荒ワザなんで、こんなになる前に気付いて薬剤を散布するに越したことはないんですが、万一なってしまった時のために私が取った方法をご紹介しておきましょう。

こういう場合、まず細かい枝ごとダメになっている葉を切り落として下さい。もちろん巣は全部拭き取るなどして、取り除いてしまいます。そして風通しと日当たりの良い場所に置いて、通常の水やりの他に、日に1〜2回くらい茎や葉に水を霧吹きで散布します。この場合、茎を水が流れるくらいかけて構いません。葉が残っている場合は、ハダニの繁殖を抑えるために、特に霧吹きの口を近づけて、勢い良く撒くようにします。これを続けていると、大体2〜3週間くらいで葉が再生して来ますので、生え揃って葉の色が安定して来たら、薬剤散布に切り替えます。

ともあれハダニを防ぐためには頻繁に葉の状態をチェックするのが一番です。色が変わったりしている葉がある場合、葉の裏を良く見て細かいハダニがついているようなら、葉ごと茎から外してしまいます。局部的に繁殖するもののようなので、こうしておくと広がるのを防ぐことが出来ます。ミニバラの葉というのは茎に沿うように生えているので、生えている方向に軽く引っ張れば簡単に外れ、ハサミはいりません。

まあ、実はこのハダニ被害の発端はウチの場合、有機土を使ってしまうという超おまぬけをやった結果なので、そういうドジを踏まない限り、ミニバラというのは一般に丈夫でよく育つ植物です。寒さにも強く、冬越しも難しくありません。ここには更にミニバラを知りたい方のために細かいお手入れ方なども紹介しましたが、基本的には「日当たりと風通しの良いところに置いて、土が乾き過ぎない程度に水をやり、月1〜2回市販の肥料をやっておく」だけで、十分に育ちます。あとは、愛情ですね。毎日声をかけてやると、機嫌を良くして、花を咲かせまくります。

植物にも感情があるというのは、科学的にも言われていることなので、鉢ものを手にいれることがあったら、皆さん可愛がってあげて下さいね。

もしご質問など、ありましたら、あやぼーにメール下さい。私も園芸にそれほど詳しいわけではありませんが、ミニバラは5年くらい育ててますので、経験からお答え出来ることもあるかもしれません。

次回は秋から冬、初春にかけてのお手入れについてご紹介しましょう。またね!!

2001.7.1.-7.5.

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