待ちに待った暖かな春がやって来ましたが、今年の春のWeekend Styleはサクラを思わせる華やかなピンクのセットからお見せ致しましょう。

やはり何と言ってもこのコーデのメインはメアリ・マグダレンの超ヒット作で、2004年のものでありながら2005、2006年と再販されたほどの人気だったエグランティーヌ・シリーズから今回はエグランティーヌ・スカートをフューチャーしています。以前この同柄のJSKをご紹介したことがありますが、写真で見るより実際は更にシックな感じの深いピンクの花柄で、決してコドモっぽくならず、とてもエレガントな色合いです。ハイウエストでサテンリボンによる後ろ編み上げのためウエストがぐっと細く見えますし、メアリさん独特のコード使いと、切り替えからたっぷり寄せたギャザーが適度な重みになって、裾へ向けてふわっと広がる感じもなんともはる〜♪もちろんふっくらパニエを入れて、軽やかに歩いて頂きたい一着ですね。

ちなみに今回のお写真では生成りのお帽子を合わせていますが、このエグランティーヌ・シリーズにはドレスハットもありまして、そちらでトータル・コーデするというテもあります。

 

 

合わせているブラウスはジェーン・マープルのもので、秋のお洋服をご紹介した時に楽器柄のビスチェに合わせた大きなリボンが三つついているやつです。スカートがボリューム豊かなので、胸元もこれくらいの方がバランス取れていいかなと思うのですが如何でしょうか。ジャケットも2005年春のジェーンで、そもそもはチューリップ柄のシリーズに合わせるボレロタイプのもの。そちらと合わせてもいいんですが、お色がこのスカートにぴったりマッチするので、こんなコーデを考えてみたのでした。メアリさんではニットや綿素材の軽いボレロが主流で、まだこういったしっかりしたジャケットタイプのものは私の知る限り出ていません。ぜひ今後、スーツ的に着れるお洋服も作って頂きたいところですね。ともあれ、ジェーンのお洋服はけっこうフレキシブルで、こうしてメアリさんやメタモルさんのものと合わせても違った魅力が生まれると思います。

あと、これにクツは白のプレーン・パンプスか、ジェーンの4連ストラップシューズ(白もしくはピンク)などを合わせるのが宜しいのではないでしょうか。

 

 

 

華やかなピンクのあとは純白の清純派ドレスをお見せ致しましょう。秋から冬にかけてはどうしても濃い色味のものが中心になってしまいますので、春ともなれば思い切って白を着てみたいところです。

こちらメタモルさんの2005年夏に出ましたお洋服で、覚えておられる方もあるかと思いますが「白夜の夜会シリーズ」から、「白夜の夜会ドレス」。そのブロード素材のものをメインに、同じメタモルさんのラッセルレースブラウスを合わせています。元々この夜会ドレスは夏物でしたので、それ一枚でもノースリーブのドレスとして着れますが、生地もレースの柄も同じなブラウスを合わせるとこの通り、更に豪華な春物ドレスとしてお召しになることもできます。

写真では分かりづらいですが、デコルテ部分はコルセットスタイルになっていて、ウエストも編み上げでしっかりサポート出来て細く見えるうえ、スカート部分はたっぷり布を使った3段のティアード仕立てになっています。メタモルフォーゼならではの、これでもかというくらいゴージャスな一点でしょう。ちなみにこのブロード地の他にコード・ラッセル地を使った更に豪華なタイプもありました。ただ、コードラッセル地は弱冠オフホワイト気味の色味になりますので、ブロードのブラウスと合わせて長袖ワンピにするなら、やはりこちらのタイプでしょう。

このドレスは夏物ということもあって、総レースのコード・ラッセルものは殆ど店頭にも出ず完売したような状態で、私もお店で買うことは出来ませんでした。けれども私にはオークションという強い味方がある!! そこでその後もしつこくチェックを重ねておりましたら、一度だけラッセル地の白いドレスの出品が!! タグもついてる立派な新品な上に、同シリーズのパラソルまでつくというお買い得なセットでしたので、出品者さまの言い値で即落札。ということで、ちゃんとそちらも私のワードローヴには揃っているのでありました(しかもパラソルつき〜♪るんるん)。

コード・ラッセルタイプの方はやはり夏らしくサンドレスとして着て、同じ素材のボレロを羽織るというコーデを考えてあります。他にこのドレスには黒もあったんですけど、今更ながらそちらも欲しいなあと思っていて、黒のラッセル・タイプが出品されないか、現在もチェック中です。

 

後ろは定番的な大きなおリボンを結んで着ます。

 

ではコード・ラッセルという素材はどんなの? と思われる方もあるでしょう。それは↓こんなのです。こちらのドレスは2004年頃に出たもので、総レースのJSKになります。丁度その頃、ロングの白いケープコートを買ったので、その下に着れるロングのお洋服ということで手に入れてありました。

 

こちらもブロードのブラウスを合わせてますが、一枚でサンドレスとして来てもステキだと思います。レースの感じは↓の写真の方がよく分かるかな?

 

裾は三段ティアード仕立てで後ろ編み上げ、ロングということもあって、こちらもとってもゴージャスなドレスです。メタモルさんでは夜会ドレス以降も時々このコードラッセル地のお洋服を出しておられますので、デザインは変わりますがチェックしていると手に入ると思いますよ。それともうひとつのご自慢は何と言ってもこのウサギのポシェット!! うー、かっわい〜い♪ こちらも2005年夏の夜会シリーズとして出たもので、ナマイキにもコードラッセルのドレスをお召しになったウサちゃんです。足元にはハート・ビーズの飾りも♪ お色は黒もありまして、私は両方予約でゲットしましたが、こちらも店頭には殆ど並ばなかったんじゃないかな? コレは以前別のタイプがオークションに出ていて、いいなーっと思いつつ買い逃したものだったので、今回見つけてすぐに予約したのでした。わりとリバイバルするものでもあるようなので、こちらも持ってない方は要チェックですね。

 

 

では春物最後の一点は、これも2005年の春のメアリさんのものになるんですが、バーバリー素材のアルベルティーヌOPです。メアリさんらしくシックなムードで、ちょっと堅い春の集まりでもエレガントな一着として注目を浴びそうなお洋服。

2006年の春の新作ではこの衿部分が丸襟になった感じのアンジェリカOPというのが出ていましたね。こちらのアルベルティーヌは前面のおとなしそうなムードに反して、後ろ編み上げ&バッスルスタイルのスカートがボリュームを出していてクラシックな魅力なんですけど、アンジェリカの方は同素材別売りのボレロ丈ブラウスを下に合わせることによって、長袖OPとして着ることも出来るというアイデアがなかなかでした。そちらはスカート部分がバッスルではなくふっくらした普通の落ち方をしてましたので、ぐっと清楚な雰囲気。でもドット柄になるとちょっとポップなのが可愛かったです。

このアルベルティーヌOPは例によって一目惚れで、シックな色味のローズを手に入れてあったんですが、その後他の色も欲しくなり、ほぼ一年待ってオークションで新品を手にすることが出来たのでした。今は、ミスティ・グレーが出て来ないかなあと、待つともなく待ってたりします。

こういうお洋服は本当に飽きがこないというか、着れば着るほどいいなあと思えるものが多くて、ついつい同じデザインでも色違いを買ったりしてしまうんですが、それは私ばかりのことではないらしく、そのへんの需要ともあいまって再販というシステムが出て来てるんでしょうね。流行の移り変わりが激しいファッション業界では信じられないような珍しい現象です。流行に関係のない、長く愛されてきたエレガントなスタイルならではの需要ということでしょうか。

 

 

 

 

さて、春先はやはりノースリーブというわけにゆきませんので、ボレロを羽織りましょう。今回合わせてみたのはヴィクトリアン・メイデンの軽やかな綿素材のもので、素材感もバーバリーと近いのでバッチリ決まりました。OP胸元のリボン・ブローチは取り外しが出来ますからボレロの袖に付けてあります。足元はストラップシューズでもいいですが、シンプルなパンプスを合わせると華やかな中にも清楚でフォーマルなムードが出ますね。出来ればバッグはルイ・ヴィトンのエピなどを合わせたいところです。デザインはかっちりした感じのものがいいんじゃないかな?

 

 

春もの特集、如何でしたでしょうか。秋冬の別珍やウールも良いですが、これからのサクラ咲く陽気な季節には、軽やかな素材が楽しめますね。Weekend Style Spring1と共に、春のオシャレの参考にして頂けると嬉しいです。

 

DATA 1.Blouse : \16,590 & Jkt : \24,990 (Jane Marple) / Skirt : \14,490 (Mary Magdalene) / Hat : \6,180 ( Betty's Blue)

2. Dress : \34,440 / Blouse : \14,490 / JSK \29,925 / Pochette : \8,400 (All Metamorphose)

3. OP : \24,990 (Mary Magdalene) / Bolero approx. : \15,000 (Victorian Maiden)/ 

Shoes : approx.\20,000 (Nina Ricci) / Necklace : Handmaid

Vol2.Weekend Style - Spring1 - <<

 

photo :2005.11.25.+.2005.12.10. + 2006.3.12.

text : 2006.3.16.