Vol3. スゲティ・ミートソース

   

第3弾は、スタの定番、スゲティ・ミートソースです。ミートソースに使うトマトソースは自作することも出来ますが、市販のものを使っても手軽に美味しく作れますよ。

いろいろな本を研究してみると、使う材料は基本的に同じでも決定的に違うのはこのトマトソースで、本によってはピューレなど別形態のものを使っていることもあります。つまり、お味はトマトソースやピューレの味付けで決まるとも言えますね。これを自作するのはなかなか面倒なので、市販されいてるものの中から好みに合うものを選ばれると良いと思います。

       

★材料★ <<4〜5人分>>

● タマネギ 400g

セロリ 40g

● にんにく 25g(4〜5片)

● ひき肉 200g

 ※合挽きでも構いませんが、牛ミンチだと弱冠さっぱりした仕上がりになって更に美味しいように思います。お好みでお選び下さい。

● トマトソース 295g 

 ※うちでは「カゴメ・基本のトマトソース」を使って作ります。これが1缶295g。トマトソースにはいろいろな種類のものがあり、使うものによって味が変わりますので、試しに使ってみて口に合うものを定番にすれば良いでしょう。分量は300g前後が適当です。

赤ワイン 大さじ4杯

コンソメ 顆粒小さじ4杯(もしくは固形2個)

● 砂糖 小さじ1杯

● オレガノ 小さじ1/2杯 / ナツメグ 小さじ1/2杯 / ローリエ 1枚

● コショウ 少々

オリーブオイル 適量(大さじ2〜3杯が目安)

● スパゲティ 1人分・約90g

パセリ(飾り用) 少々

タバスコ 少々

     

作り方 : 

   

1.タマネギ、セロリ、にんにくを、みじん切りにする。

※特にタマネギは透明感が出るくらいに細かくみじん切りにすると、旨みが出てトマトソースとも馴染みやすくなるので美味しいです。

※お好みでマッシュルーム2〜3個をみじん切りにして加えても良いでしょう。

   

     

2.オリーブオイルを敷いたフライパンにの材料を入れ、茶色みがかってしんなりするくらいに炒める。

   

    

3.ひき肉を加えて更に炒める。

   

   

4.ひき肉の色が変わるくらいまでよく炒めたら、トマトソースと赤ワインを加えてよく混ぜる。

※ここで使うトマトソースが味の決め手となります。ちなみにうちでは"基本のトマトソース"に大さじ4杯のピューレをブレンドして作ることもあります。

   

  

5.これがトマトソース、赤ワインのよく混ざった状態。

     

   

6.コンソメ、オレガノ、ナツメグ、ローリエ、砂糖、コショウを加えて火を少し弱め、15分くらいクツクツと煮込む。

   

   

7.これが出来上がりのミートソース。なかなか良い色に仕上がっています。

※すぐに食べない場合はよく冷ましてから、保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。

     

    

    

8.ソースの出来上がり後、すぐに食べる場合はそのままかければ良いですが、冷蔵庫に入れてあると固まっているので、フライパンでたっぷりのオリーブオイルと馴染ませながら温めれば、スタとからみやすくなります。

     

   

沸騰した湯に塩ひとつまみを入れてスタをゆで、ゆで上がったら水を切って皿に盛り、ソースをかける。最後にセリのみじん切りを乗せると彩りがよくなり、辛いのが苦手でなければタバスコを振るとソースの味が一段と引き立ちます。

※ゆで時間はッケージの指示に従って下さい。書いていない場合は7〜8分が適当なようです。6〜7分経ったところで1本引き上げてみて、ごくわずか芯が残っているくらいならOK。このくらいのゆであがりタイミングが「アル・デンテ」と呼ばれる状態です。

※ゆでている間、時々軽く混ぜるようにすると熱が均質に行き渡ります。湯に放り込んだままにしておくと熱の行き渡り方にムラが出たり、束で固まってしまうことがあるので注意して下さい。

    

 

とゆーことで、定番ながらやっぱり美味しいミートソースの出来上がり。

自分で作り始めた当初はスタにソースがうまく馴染まず、それぞれ完全に分離しちゃったような状態になって美味しくなかったんですが、そのうちミートソースをたっぷりのオリーブオイルでとろっとさせるとパスタによく馴染んで美味しいということを発見しました。

それでふと思ったのは、イタリアなどオリーブオイルをよく使う国々の人にとってはこれは"油"ではなく、日本人にとってのソースとか、みりんとか、ドレッシングとかの感覚ではないかということです。そう考えると、アチラの料理が日本人だと辟易するくらい景気よくオリーブオイル漬けになってたりするのも頷ける気がしませんか? 日本のサラダオイルに比べると確かにオリーブオイルはさっぱりしているように感じるので、これを惜しみなく使うことを覚えると本格的イタリアンにぐっと近づけるのではないでしょうか。

あと、コツは最初にタマネギをどれくらい細かくみじん切りにするかにもあるように思います。最近はフードプロセッサがあるのでそれを使えば手軽ですが、私としては包丁で細かく刻む方が旨みが出るんじゃないかなあという気もして、作るたび、せっせと刻んでおります。フードプロセッサをお持ちの方は、一度作り比べてみてはいかがでしょう。ま、同じ味ならラクな方がいいに決まってるんですけどね。

では、最後に仕上げのタバスコについてです。私はグラタンとか、スタでもカルボナーラとかにはタバスコかけてもそれほど美味しいとは思わないんですけど、ミートソースだけは決定的に味が一段上がるように感じました。かけたことがない方は、騙されたと思ってぜひ試してみて下さいませ。

    

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