About " Talking with a German" 

 

このインタヴューはドイツのジャーナリストによるもので、1999年7月に行われたものです。

グリーンが言葉(英語)の意味を細かく説明しているのは、そういう背景からくるのでしょう。またおそらくテープから起こした原稿が雑誌用に加工される前のものなためか、グリーンが考え考え話している様子がそのまま伝わって来ます。訳もそのあたりは、忠実に再現しましたので彼の意図がつかみづらい部分もあると思いますが、そのへんは読者側で類推してみて下さい。

インタヴュアーが、芸術に造詣の深い人であるように思えるので、グリーンも結構、熱心に答えていて、いつもにくらべると、ずっと深遠な内容が聞けるインタヴューです。

さて、冒頭で彼らはスクリッティの作品の中にある”愛”について語っています。念のために付け加えますが、彼らのような人たちがこういう場合に論じる”愛”という言葉は、あくまで概念的なものであって、歌謡曲に歌われているような空想上の恋愛とはわけが違います。

つまり、スクリッティの作品の中にある”love”という言葉そのものが、概念的なものであるということです。

恋愛を否定するつもりはありませんが、グリーンの書く歌詞を単なる歌謡曲的ラヴソングと解釈するのは、その点から言っても全く妥当とは言えないでしょう。

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