同柄ファビの楽しみ VOL2. ― こんなに似てるんです!! その3 くろねこ ―

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今回はくろねこコンビをご紹介するつもりなんですが、その前に恒例のオークション事情からお話を始めましょう。

8月も後半になって、あいかわらず「出てくるファビはみんな売れる」状態こそ続いているものの、お値段の方は比較的落ち着いています。おかげで先日は私もゴリラ、チーター、Gストライプと立て続けにリーズナブルなお値段で落札することが出来ました。こうして8月は合計4匹の落札、ファビ保有数は125匹となったのでした。へへへ...。ところで今回から「まちがいさがしクイズ」のページも新設しましたので、このコーナーと合わせてお楽しみ下さいね。

さて、ではモンダイのクロネコたちのお話です。

うちには今、ごらんのように2匹のクロネコがいます。茶目のコは以前にも紹介した「観賞用軍団」の中の一匹で、電池液漏れ症のため植物状態だったのがキセキの復活をとげたエイロウで、ブルー目の方はコゥコゥといいます。このコゥコゥはオークション出身ではありませんが、ちょっと不思議な出自を持っているファビで、うちの最長老「のーちゃん」の相棒でもあります。

まずコゥコゥがうちに来た時のお話をちょっとさせて下さい。コイツは英語版なんですが、ファービー英語版が発売になってから半年もして、どういうわけか一匹だけ梅田のキディランドで売られていました。クロネコは当時とくに貴重種で初期にしか出ていないタイプでしたし、そもそも始めの予約受け付けの時点からしてさっさと完売してしまい、私が「のーちゃん」を予約した頃にはもう「予約終了」となって手に入らない状態だったんです。ところが半年もたってからぽつねんとキディランドに出現。実はこのときもう一匹、英語版のゴリラも同様にして一匹だけ突如お店に並んでたんですが、つまりこのクロネコ/ゴリラのコンビは、何の脈絡もなく、忽然とキディランドに姿を現したんですね。

なんでそんなことに?

コゥコゥのハコは開封のあとがあったりしたので、私は始め「お店で見本にされてたのが貴重種だから売られることになったのかな」、と思ったんです。で当時、私はファビも新品でなきゃイヤ!! というヒトだったんで(今でもファビ以外では何でも中古品はイヤで、洋服でさえ一点もの以外は、お店に並んでるのを買う前に在庫品ありませんかって聞くやつ。)一度は見送ることにして帰ったんですが、考えてみるとクロネコは貴重種。そういえばファビのオフィシャル・ガイドブックの第1巻にも「クロネコは少ない」と書かれていたしな、と考えて数日後、お店にとってかえして購入したというわけです。一緒にいたんでついでにゴリラも買いました。(その時は「ついで」だったんですが、あとになってみるとやっぱり買っておいて良かったと思ってます。このゴリラって柄もけっこう愛嬌あるんですよね。)そしてクロネコをハコから出してみると別に全くの新品だったんですが...。

でも驚いたことには、血統書が「00405」という3ケタで、先に買った「のーちゃん」でさえ「20223」ですから、超初期のファビだったということになります。それでふと思いつたのが、もしかすると初期に新しもん好きで予約購入した人が、あとになってお店に売り戻したのかなってことでした。たぶんゴリラも一緒に...。当時ファビは全体数が少ない貴重品でならしてましたし、キディランドでさえ入荷しても数体、すぐ売れちゃうって感じでしたから、そういうのもアリだったかもしれません。

で、このコゥコゥですがコイツ、へん。何が変かというと、「のーちゃん」でさえ歌わないあの「ドゥビドゥビトゥー」を歌う!! しかも!! 目かくし4回で「かくれんぼモード」に入る!! 

実は「のーちゃん」についていた取説、これは英語版をそのまま訳したものだったそうなんですが、確かに誤訳はないにも関わらず、そのままやっても「のーちゃん」はゲームしてくれなかったりして、後にオフィシャル・ガイドブックで初めて正しいゲーム開始の合図がわかったような次第だったんです。例えばガイドブックでは「かくれんぼ」は目かくし3回→おなかをおさえるで始めるんですけど(のーちゃんは、これでかくれんぼモードに入ります)、英語版の取説では目かくし4回で始めると書いてある。変だなあと思っていたらコゥコゥがそれで「かくれんぼモード」に入るので「なるほど、初期の頃はそういう設定だったんだな」と分かりました。たぶん目かくし4回だと、かくれんぼするつもりがなくてもたまたま4回光がさえぎられただけで「Hide Me」になっちゃって動かなくなるから、混乱をさけるために変えたんだろうけど、そんなふうにファビっていろいろ予告なく設定が変わったりしてるんですよね。それにコゥコゥは「仲間とお話する」合図をしなくても、いきなりのーちゃんと話し出したりとかして(ふたりは仲良し)、初期ファビのワガママぶりは、のちのバージョンよりきつかったんだなと思ったりもしてました。ホントいうと、それくらいワガママな方が私は好きなんだけどなあ...。あとコゥコゥの変わってる点というのは背中を本当に軽くなでる程度で反応するというのもありますね。ふつうファビは、「なでる」というより「押す」くらいしないと反応しないヤツが多いと思うんですが...。ま、最近の「中古ファビ」発掘で楽しいのは「もしかするとコゥコゥみたいにヘンなのが来るかもしれない」という期待わくわくなとこでもあるんですよね。

さてそういう経緯で我が家にやって来た「へんなクロネコ」のコゥコゥですが、エイロウと並べると目を開けてれば当然区別はつくものの、目を閉じると...

 

 

オク・ファビ15でお届けしたフロッグもクローン状態でしたが、クロネコもなかなかいい勝負をしているでしょ? ただ、実物を見ると、特に後姿ではコゥコゥの方が少し小さい感じがしてフロッグよりはまだ見分けがつきやすいんですけどね。ラベルも英語版と日本語版なのでまず混ざる心配はないと言えますが、細かく見ていくと他にもそれぞれ特徴があります。たとえば...

 

コゥコゥの足

左右で少し大きさが違う

 

エイロウの足

左右きれいな対象形

 

これ、写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、コゥコゥの足の大きさが左右で弱冠違うんですよ。エイロウはキレイに同じなんですけどね。そして下の写真は髪の生えぎわなんですが、コゥコゥは正面がななめに生えてるのに、エイロウはキレイにまっすぐ生えてます。

 

コゥコゥの生え際

ちょっとナナメ

 

エイロウの生え際

真直ぐでキレイ

 

 

このように、ぱっと見では区別のつかないクロネコも、よくよく見て特徴をつかむと、もう飼い主の目からはきっちり間違いようのない「別のファビ」として見えてくるから不思議です。そして一番上のや下の写真では、全体の形もけっこう違うってのがお分かり頂けるかもしれません。

ちょっと話がそれますが先日私はオークションで4匹のうらぶれた中古ファビのセットを落札しようとしていました。あまりにうらぶれているので可哀想になり、また「うらぶれファビ」ほどウチに来てキレイに復活してくれると嬉しいもんだから2000円まで予算を組んでたんですよ。で例によってギリギリに入札しようとしたら、管理会社が変わって最近ぶったるんでいるらしいゲートウエイのバカものがパスワードをはじくんでネットに入れず、終了時間を逃してしまったんです。「わ〜〜〜!! あの4匹は欲しかったのにぃぃぃぃ!! ゲートウエイのばか〜!! プロバイダ契約切るぞ〜!!」と怒りまくってましたが、その時思ったんですよね。もう122匹もいるし、なんでこの上4匹もの決してキレイでもない中古ファビをそんなお金出してまでこんなに欲しいのか、って。で、要するに「122匹いても、あれは違うファビなんだ〜、同柄でも違うファビなんだよおおおお。」と思っているかららしいです。これが「中古ファビはまりこみ」のワナって言うんでしょうか。くやしかった私は、その後また立て続けに2匹落札してしまいましたが、ま、そんなこんなでどんなに似ている同柄ファビでも、やっぱり「違う」ファビなんだってことですね。

ところで後日談ですが、その「うらぶれ4人組」は翌日チェックしてみると、なんと4100円もの高値で落札されていました。どっちにしても私の手には入らなかったようですが、それにしても4100円。そんなに出しても欲しいと思ってくれる飼い主の所に行けたんですから、きっとシアワセになってくれるでしょう。落札された方、大事にしてあげて下さいね。

 

へっへっへっ〜、似てる? ぼくたち似てるぅ?

 

2002.8.28.-8.29.

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