noelle's salon talk

1.My Favorite Albums Best10

わたしにとって、曲単位で好きなものは無数にありますが、アルバム単位で好きなものというと意外に候補が絞られてきます。普段は気がつくと好きな曲だけ飛ばして聴いたりすることが多いからです。以下に紹介するアルバムはそんなわたしが最初から最後まで通して聞ける数少ないアルバムです。ジャンルはめちゃくちゃです。以前わたしのHPで「わたしの洋楽史」なるものを紹介したらいろんな人からことごとく「あなたは一体何者なのですか」と苦笑されたことがあるぐらいです。
ここではスクリッティはあえて外しました(入れると全作品入れそうな気がして恐い)。わたしが聞いた順ではなくて、リリース順で紹介したほうが混乱がないと思います(多分)。

 

(1)YES / Fragile(邦題:「こわれもの」、1972年)

いきなりプログレの大御所が出てきますが、これはリアルタイムで聞いたアルバムではありません。中学生のときにいつも聞いていた米軍放送の深夜番組でたまたま「Roundabout」(「Fragile」収録曲)を聞いて衝撃を受けたのがイエスにはまったきっかけです。といっても当時お金がない中学生でしたので主に音源はエアチェックで収集してました(笑)。このCDを買ったのは就職してからでしたが、大曲と軽めの曲がバランスよく取り混ぜられており、いつ聞いても飽きないアルバムです。「Cans and Brahms」を聞いてあわててブラームス交響曲第4番(「Cans〜」の元ネタ)を買ったのが思い出されます。

 

(2)ABBA / Voulez-Vous(1979年)

これはぎりぎりでリアルタイムかもしれません。当時小学生でした(!)。普段は音楽に全く疎い親がアバだけは好んで聞いていましたので、その影響です。アバというとどうしても「ダンシング・クイーン」のイメージがありますが、アルバムとしてまとまっていて、しかも各収録曲の完成度が高いのは「ABBA - The Album」とこの「Voulez-Vous」でしょう。この時期のアバの作品はどれも「完璧なポップ」といえるものです(他のアーティストによるカヴァーが多いのもうなずけます)。現在のUKロックの元祖がビートルズならユーロポップの元祖はアバではないでしょうか。

 

(3)DARYL HALL&JOHN OATES / Private Eyes(1981年)

わたしが自主的に買った(親に買わせた?)最初の洋楽アルバムがホール&オーツのこのアルバムでした。当時小学6年生。「ベストヒットUSA」でタイトル曲「Private Eyes」のPVを見てファンになりました。それまでにアバやポリスなど好きな洋楽バンドはあったのですがまだその頃は邦楽と平行して聴いていましたのでわたしを洋楽オンリーの道に進ませた最初のバンドがホール&オーツということになります。ホール&オーツはもともとブルー・アイド・ソウル(懐かしい名前だな)から出発したユニットですので今から思うとわたしのソウル好き、R&B好きは既にこの時期から芽生えていたのかもしれません。ただ、ソウル色の濃いアトランティック時代の初期作品群には、当時あまりピンと来なかったように思います。これらの曲が素晴らしいと思えるようになったのはそれから数年後の、わたしが本格的にR&Bにはまった頃でした。

 

(4)RUSH / Power Windows(1985年)

わたしは一時期ハードロックにはまっていたことがあります。とくに中学1年〜2年冬まではほとんどハードロックやヘヴィーメタルしか聴いてなかったと思います。これは(1)YESの項と同じく米軍放送(現American Forces Network)の深夜番組の影響です。その中でもラッシュはわたしのNo.1フェイバリット・(プログレッシブ・)ハードロックバンドです。知的で洞察力あふれる歌詞、ポップでちょっとヒネリのきいたメロディー、各メンバーの超絶的演奏テクに支えられる驚異のアンサンブルは圧倒的といえるでしょう。このアルバムは今聴くとシンセサイザーが目立つせいかいかにも80年代的な印象を受けるので、はじめてRUSHを聴く人にはよりギター主体の「Counterparts」(1993年)を薦めますが、中学・高校時代に80年代を過ごした人間としてはやはり当時のオプティミスティックな雰囲気が反映された「Power Windows」は捨てがたいです。

 

(5)KYLIE MINOGUE / Rhythm of Love(1990年)

わたしはアイドルものも大好きで、特にカイリー・ミノーグはデビュー間もない頃からのファンであります。いまやカイリーは本国オーストラリアやイギリス、ヨーロッパだけでなく長年の悲願であったアメリカでの成功を達成しつつありますが、その道のりは非常に険しいものでした。TVドラマ出身の健康的な(でもどこか垢抜けない)アイドルというイメージから「セクシーで洗練されたポップ・アイコン」へ脱皮しようとする最初の試みがこの通算3作目のアルバム「Rhythm of Love」です。当時カイリーは同郷のロックスター、故マイケル・ハッチェンス(INXS)と交際中だったということもあり、どの曲も当時の恋人に対する想いが込められていたように思います。この作品がリリースされた当時は突然のイメージチェンジに一部ではバッシングの嵐が巻き起こったのですが、この思い切った方向転換がなければ今のカイリーはなかったでしょう。初めてストック/エイトケン/ウォーターマンのプロデュース以外の曲が収録された作品としても注目されました。いずれもR&B色の濃い、当時のカイリーの嗜好が反映されたものになっています。

 

(6)PAUL WELLER / Paul Weller(1992年)

わたしのR&B趣味を決定付けた存在として、この人の名前を外すわけには行きません。UKロックファンの間ではいまだに「ポールウェラー=ザ・ジャム」というイメージで語られることが多く、それを鵜呑みにした若いウェラー・ファンまでがスタイル・カウンシル時代の業績を過小評価する傾向は納得がいきません。このソロ作第1弾もあとの作品群に比べ「スタカン色が強すぎる」という理由で一般のウェラー・ファンの間では敬遠されているようなのですがスタカン時代からのウェラー・ファンとしてはこの作品はもっと正当に評価してもらいたい。当時スタカンを解散しソロとして新しいキャリアを踏み出そうというポールの決意がこのアルバムの全楽曲に現れていると思います。ここで聞かれるポールのヴォーカルはあくまで力強く、明朗で、前向きです。聴くたびに心洗われる気持ちになれるアルバムです。

 

(7)VARIOUS ARTISTS / La Haine: Musiques Inspirees du Film(1995年)

一時期、フランスのヒップホップに入れ込んでいたことがありました。本当はわたしのホームページも当初フレンチ・ヒップホップのサイトにしようと思ったぐらいなのですが、肝心のフランス語ができないため挫折しました。このアルバムはMCソラーやIAMなどフランスの人気ヒップホップ・アーティストたちによるコンピレーションです。マシュー・カソヴィッツ監督の映画「La Haine」(邦題:「憎しみ」)にインスパイアされた曲が収められたもので、いわゆるサウンドトラックとは異なります。ここで聴かれるフランス語は、いわゆる「おフランス」なところが全くありません。また各曲の異常なほどの緊張感・攻撃力はフランス語がわからないわたしのような人間にも十分伝わってきます。

 

(8)CATATONIA / Way Beyond Blue(1996年)

わたしは昔から(っていうかスクリッティを知って以降)ウェールズびいきなのですが、それを抜きにしてもカタトニアは90年代UKポップを語る上で重要なバンドだったと思います。本来はこの次のアルバムである「International Velvet」(1998年)が彼らの代表作なのですが、あえてこのアルバムを選んだのは98〜99年の「Cool Cymru」(ウェールズ出身バンドによる一大ブーム)の立役者としてブレイクする直前の勢いと、彼らの持ち味であるどのカテゴリーにもとらわれない不思議なメロディーがより顕著であるからかもしれません。1曲ウェールズ語の曲が隠しトラックで入ってるんですが、うっかり輸入盤で買ってしまい失敗しました(歌詞の意味がわからない)。

 

(9)BLUR / 13(1999年)

ブラーのファンサイトを運営している以上、やはり1枚はブラーの作品を入れておこうと思います。ブリットポップを語る上で欠かせない作品である「Modern Life is Rubbish」(1993年)とどっちにしようか散々悩みましたが、ブラーの音楽はブリットポップという特定の「型」の範囲内でのみその魅力を発揮するようなバンドというよりも本来そのバンド名が示すとおり漠然とした、抽象的でとらえどころのないところにその本質があるのではと思い「13」を採りました。後半のダークで狂気一歩手前のトリップ感覚あふれる作品群が特に圧倒的です。あまりにも内省的で実験的な作品のため、一般的には以前のアルバム群ほど受け入れられてないのが残念です。

 

10)DAFT PUNK / Discovery(2001年)

フランス出身のダンス・ユニットなんですがこれもいわゆる「おフランス」なイメージはほとんどありません。しいて言えばイギリスのハウス/テクノユニットよりもポップでわかりやすいところがヨーロッパ産ならではなのでしょうか。このアルバムは大ヒット曲「One More Time」のようなユーロ風の曲もあればフュージョンっぽい曲もあり格段に洗練されている分ますます国籍不明な印象を受けます。本作発表当時は松本零士とのコラボレーションばかりが話題になってましたが、それを抜きにしても十分楽しめるアルバムです。ルックスが重要視されがちなポップス界においてあえて覆面に徹し楽曲だけで勝負できるのがすごいです。

2.洋楽ファンにとって昨今の邦楽について

わたしがもともと洋楽を聴くようになったのは、当時メジャーだった邦楽(歌謡曲)の音がしょぼかったからですが、最近のいわゆるJ−POPのレベルは音的には海外のポップスとほとんど変わらないと思います。洋楽も聴くけど邦楽も同じぐらい好きという人は10年前に比べて格段に多いでしょう。通常音楽を流し聞きする習慣のあるわたしにとって、基本的に日本語で歌われる歌は耳障り(歌に気を取られて本来の作業が滞るため)なのですが、最近のJ-POPは日本語のリズムを崩して歌われているものが多いせいかかえって聞き流すには好都合であります(それが邦楽シーンにとってよい傾向であるかどうかは別として)。

3.21世紀日本はこうなる!!(こうなって欲しい!!)

長年の不況で、今までの日本経済・日本社会を支えてきた価値観はもはや通用しなくなってきたというのが実感されます。一生懸命勉強して一流大学を出て有名企業に勤めればそれでよしという生き方は今後の若い世代にはますます難しくなっていくと思います。その代わり、従来の日本では考えられなかったような分野での才能が世界に飛び出しやすくなっているのも事実です。ここ数年のスポーツ界やサブカルチャー界における日本人の活躍は目覚しいと思います。こういう人たちが今後もっと増えれば海外における「エコノミック・アニマル」という従来の日本人観は徐々に払拭されるのでは・・・と淡い期待を抱いています。

4.スクリッティ人気投票

@Songs to Remember・・・「Rock-A-Boy Blue」

ベースが印象的な、ジャジーでオシャレな曲。何を聞いてもついついベースに耳が行ってしまうわたしのような人間にはたまりませんねえ。なまじシンセサイザーを使ってないせいか、今聴いても全く古さを感じません。

ACupid&Psyche85・・・「Hypnotize」

まさに「完璧なポップ」。特にこの世のものとは思えない浮遊感は奇跡としか思えない。当初無理めと思われた第一志望の高校受験のときに受験会場に向かう途中この曲を繰り返しウォークマンで聞きまくったのを思い出します。結果は無事合格(^-^)/。

BProvision・・・「Sugar and Spice」

美しいスロー・バラードの「Overnite」とどっちにするか散々迷いましたが、転調のヒネリと「Cupid〜」の作品群を彷彿とさせるキラキラ感がどうしても捨てがたく、こっちを選びました。

CAnomie&Bonhomie・・・「Brushed with Oil, Dusted with Powder」

壮大で一抹の憂愁を感じさせる美しいバラード。もともとバラードは苦手なわたしなのですが、なぜかスクリッティに限ってはバラードものも大好きなのです。

総合ではやはり当時の思い入れもあり「Hypnotize」です。わたしは英語があまりよくわからないのですが、etherealという形容が音楽に適用可能ならばまさにこの曲は「ethereal pop」でしょう。

番外編:PVで個人的にウケるのは「Boom! There She Was」です。あのアイドル歌手みたいな振り付けは一体何なのでしょうか。2m近い大男のくせに。シュールすぎて見るたびに笑いをこらえずにはいられません。

5.わたしにとってのスクリッティ・ポリッティ

うー、どこから書けばいいでしょう?まずは比較的まともなところから入りましょうか。

(1)ウェールズに興味を持ったきっかけ

UK音楽好きでスコティッシュ・ポップのファンという人は多いですが、わたしは断然ウェールズ派です(そういえばカイリーも母方がウェールズ人)。今でこそマニック・ストリート・プリーチャーズやステレオフォニックス、カタトニアといったウェールズ出身バンドの活躍でウェールズびいきのUKロックファンが日本にも増えてますが、わたしがウェールズに興味を持ったきっかけはそれよりはるか15年ぐらい前、スクリッティの記事の中でグリーンが度々「ウェールズ出身」と紹介されていたからでした。

ウェールズは、もともと「歌の国」といわれる土地柄だけあって、個性的なヴォーカリストが多いというのもありますが、ロンドンから遠く離れたところにあるため、却ってロンドンの流行に流されることなく独自の音楽性が生まれやすいのだそうです。グリーン本人がどれだけウェールズに思い入れがあるか全くわかりません(ひょっとして全然ないかもしれません)が、上記の点で、やはり彼はウェールズならではのアーティストなのだと思います。

あと「ある日ふと外を見ていたらあたり一面緑色だったので」グリーンという名前にしたというエピソードもいかにもウェールズ出身らしいです。住んでた所が海辺だったら今ごろブルーになってたんでしょうかね?ブルーじゃいまどきのボーイズグループですね。One Lo〜ve♪

(2)R&B、ヒップホップに興味を持ったきっかけ

これはスタイル・カウンシルとあわせての影響ですが、高校3年〜大学1年頃はR&Bにすっかりはまってしまいロックをほとんど聞かなくなっていました。そのあとUKギター系ロックにしばらくはまっていた時期もあったのですが、今でも日頃はロックよりR&B、ヒップホップやクラブ系音楽、もしくはR&B色の強いポップスを聴いていることのほうが多いかもしれません。わたしが運営しているファンサイトはブラー、マニック・ストリート・プリーチャーズとどちらもロック系なのですが、最近なんとなくロックというフォーマットは既に過去の遺物とかしつつあるような気がしています。こんにち多くのメジャーなロックバンドがブラック・ミュージックやテクノへの傾倒を公言しているのもその表れでしょう。

ここまではまあまともです。問題は次です。

(3)わたしの恥ずかしい過去を常に思い起こさせる存在

高校時代のわたしはスクリッティにはまったばかりに、今から思い起こせばどう考えても「痛い」行動をいろいろとやってしまいました。ノート一冊まるまるスクリッティ漫画を描いてしまったのは可愛いほうで、たまたま英語の副読本シリーズにあった「Cupid and Psyche」(ギリシア神話です)を買ってみたり(しかし当時の英語力では何が書いてあるのかさっぱり・・・)、グリーンが影響を受けたといわれる構造主義や記号論の本を読んでみたり(しかしその内容は全く理解できず・・・)、挙句の果てに自分のクラスの、スクリッティどころかそもそも洋楽自体ろくろく聞きませんみたいな連中にどれだけグリーンが素晴らしいか、自分でもろくろく理解してなかった記号論やら唯物論やらを持ち出して不毛な布教活動を展開しておりました。(今から思えばあの時あれこれ言わず当時のグリーンの美麗グラビア写真を見せてやれば効果テキメンだっただろうにと悔やまれてならない)日中こんなことばっかりしてたので当然高校での成績は下がる一方。今でも「Cupid & Psyche 85」を聞くと当時の恥ずかしい所業が思い起こされます。トホホ。

恥ずかしいといえば、当時このアルバムにつけられた東○EMIの宣伝文句「この美しい生き物は一体誰?」というのも相当恥ずかしいと思います。そもそも「生き物」に対して「誰」というのは日本語としておかしいと思いませんか?気持ちはわかるけど。

6.あなたは紅茶派?コーヒー派?

断然紅茶派です。コーヒーはほとんど飲みません。これは小さい頃から変わらない習慣です。大抵はミルクティーにするのが好きなので、茶の種類はアッサムなど強い(渋い)タイプが好きです。銀座にはティールームがいくつかありますが一番のお気に入りはマリアージュ・フレールです。茶葉の種類が多すぎて選ぶのに一苦労ですが。

7.インターネットの可能性

(1)どんな人でも自分を表現することができる、自分の情報を外部に発信できる

実社会ではどうしても無口でおとなしい人はまわりに押されて自分をアピールすることが難しいですよね。インターネットはそんな人にも自分を表現するチャンスを与えてくれます。 わたしが以前メールをやり取りしていた、ブラーの超有名なファンサイトの管理人さんは自分の性格を内向的といって悩んでいました。でも彼女のHPは世界中のブラーファンから愛され、雑誌にも優秀サイトとしてしょっちゅう取り上げられていました。結局実生活が忙しすぎてサイトは既に閉じてしまったのですが、この経験は彼女に自信を与えたと思います。

(2)遠距離に住む人同士のコミュニケーションの場を提供できる

洋楽ファンの場合、自分と全く同じ趣味を持っている人は身近にはそんなに見つからないものです。ファンサイト(の掲示板)はそんな人たちがお互いにコミュニケートできるための場を提供できます。遠距離同士のファンが自分の掲示板を通じて仲良くなっていく過程を見るのは楽しいです。 もっとも掲示板に参加するのも掲示板を運営するのもある程度の良識は必要だと思います。自分の掲示板で人と喧嘩したくないし、また他人同士が喧嘩しているのも見たくありませんからね〜。幸いわたしの掲示板に来る方々はみんな良識を持っていらっしゃるので今のところ全くトラブルは起こっていませんが、もっと大きなサイトだとそれだけいろんな人も来るわけで、いちいち細かい注意書きをつけないことには実際運営が成り立たないのでしょうが、参加する側はちょっと窮屈ですよね。

(3)雑誌メディアの淘汰

最近国内外の老舗洋楽雑誌の休刊・廃刊が多いですが、この背景にインターネットの影響は無視できないでしょう。わたし自身インターネットを始めてから、洋楽雑誌をほとんど買わなくなりました。お金を出してまでその人の書く記事を読みたいと思わせるライターが昔に比べて明らかに減ってます。もっと内容があって、しかも「読ませる」文章が書ける人がネット上にたくさん出てきたからです。
所詮雑誌のレビューは広告記事とそう変わりません。これは洋楽の話ではないですがあるジャンルの音楽雑誌の新譜レビューの評点はレコード会社のプロモーション力によって決まるという話を聞いたことがあります。そんなものをわざわざお金を出して買うぐらいならそのジャンルの関連サイトのレビューを読んだほうが本音レベルの感想が聞けるのでよっぽどマシではないでしょうか。
したがって、中途半端な編集方針の雑誌は今後ますます淘汰されると思います。またそうなってほしいですね。買って損したという思いをしなくてすみますから。

*     *     *      *      *

長々と書きました。スクリッティのおかげで「言葉」と「政治(学)」に長年ずいぶん振り回されたような気がします。ただ、スクリッティが一部のスノッブな音楽マニアや言語学オタクのアイテムに成り下がらなかったことは本当によかったと思います(浅田彰が「構造と力」のなかでスクリッティを取り上げてたみたいなのでなおさら)。グリーンの政治観が、他の社会派バンドのそれと比べてあまりにも抽象的で誰にとっても難解だったことが却って幸いしたかもしれません。それらが全く理解不能でもスクリッティの音楽は十分楽しめますし。でも未だにわたしは「くそーいつか絶対記号論を制覇してやる〜」という思いが心の片隅に残っているのも事実ではあります。

 

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