Column1. 「相対パス」と「絶対パス」

 

画像を挿入したり、ページや画像にハイパーリンクを設定したりする場合、その指定先が作成中のページと同じフォルダにあれば、そのファイル名だけを記述すれば済みます。けれども、同じフォルダに無ければ、それがどのフォルダにあるかを記述しなければならず、その記述方法には「相対パス」と「絶対パス」の二通りがあります。

既にご存知かと思いますが確認しておきますと、「ファイル」とは画像やページなど、サイトを構成するひとつひとつの要素のことを指し、「フォルダ」とは、いくつかのファイルをひとかたまりにしてある入れ物のようなものです。ですから、「パス」とは、言い換えれば「ファイルの住所」ということになるでしょうか。また、それぞれのファイルの最後についている 「.jpg」「.gif」「.htm」「.html」などは「拡張子」と呼ばれ、これによってそのファイルの形式が分かります。パスを指定する時は、この「拡張子」までを必ず記述しなければなりません。

 

相対パス

サイト内の画像やページを指定する時は、主に「相対パス」が用いられます。これは作成中のページを規準として、そこから目的のファイルを得るためには、どのフォルダを通って行けば良いのかを順を追って記述する方法で、以下のような決まりがあります。

1.作成中のページと同じフォルダに目的のファイルがある時は、そのファイル名のみを記述。

 

2.作成中のページがあるフォルダ内の、子フォルダ(下位フォルダ)の中に目的のファイルがある場合は、

ex1. homepage/op_pink.jpg のように、子フォルダから下を/で区切って記述します。この例では、「homepage」というフォルダの中にある、「op_pink_jpg」という画像を指定していることになります。

また、子フォルダの中の子フォルダにある場合は、

ex2. homepage/primary1/chart1.jpg というように、何段階でも/で区切って記述すれば良いわけです。ですからこの例は、「homepage」というフォルダ内の「primary1」というフォルダにある「chart1.jpg」という画像を指定しているということになります。

 

3.作成中のページが含まれる親フォルダ(上位フォルダ)に画像がある場合は、

ex1. ../photo1.jpg のように、共通のフォルダに遡ることを../で示して、画像名を記述します。

この時、共通のフォルダまで何段階も遡らなければならない時は、

ex2. ../../../photo1.jpg と遡る段階の数だけ../を繰り返します。

また、共通のフォルダに遡っても、まだ更にその中にある別の子フォルダに降りて目的のファイルがある場合は、

ex3. ../../../workshop/primary1/photo1.jpg のように、共通のフォルダから下の子フォルダ名を順に記述してゆきます。

 

絶対パス

他のサイトにあるページや画像にリンクする時には、「http://」で始まる「絶対パス」を使います。これは大元になるサーバーの位置を規準にして、目的のファイルがあるフォルダに至るまで、全て順に記述してゆきます。これはインターネット上の、どこからリンクしても必ず目的のファイルに届くパスですので、「絶対パス」と呼ばれています。自分のサイト内のファイルを「絶対パス」で指定することも出来ますが、オフラインで使用する時や、フォルダごと移動した時などに厄介なので「相対パス」で指定することが、一般的になっています。

 

 

2006.7.13-7.14.