服好きの方には実感として分かって頂けると思うのですが、シーズンごとに際限なく増えてゆく衣類、この手入れと保管はなかなか頭の痛いところです。ましてやコレクションと言えるくらい大量の衣類を保有していると、それだけでもひと財産になってしまいますから、出来るだけベストの状態で保ちたいと思うのがコレクターというもの。十代の頃はそれほどでもなかったんですが、手持ちのお洋服が増えてくると保管にも敏感にならざるを得ず、いろいろとノウハウを確立するに至りました。そこでこのページでは、そのあたりをご紹介したいと思います。同じような悩みを抱えておられる方、参考にしてもらえれば嬉しいです。

 

★クツの保管とお手入れ★

ではまずクツの保管とお手入れについてお話しましょう。革製品であるクツの天敵というのは何と言っても湿気。クツは一度履くと大量の水分を吸収してしまいますので、毎日同じクツばかり履いていると傷みが早いというのもよく知られた事実です。そこで日常履くクツは何足か用意して、交互に使うようにすると長モチすると言われています。それは一度履いたクツを数日休ませることによって、革が吸収してしまった水分を発散させ、ある程度は元の状態に戻すことが出来るからです。また保管に際しても、一般的によく玄関に置かれているクツ用のキャビネットは、大量のクツを毎日のように出し入れしていると、どうしてもクツが含んでしまった湿気を内部にためてしまうことになるので、クツにとっては湿気地獄のようなもの。それがカビやシミ、変色の原因にすらなります。対策としてはクロゼットに使用する写真左のような、プラスチック容器に入った湿気取りをクツ箱にも入れて定期的に交換することでしょう。

それよりもっと手軽で良い方法があるとすれば、キャビネットのように密閉してしまうのではないクツ用のラックを玄関に置くことではないかと思います。ただ、この場合にはそのまま放置するとホコリをかぶり放題になってしまいますので、何かしらのホコリよけをかけておくことをオススメします。

このあたりが普通一般に行われている日常のクツの保管方法だと思いますが、特にオシャレ用の特別なクツの場合はもう少し気を使ってあげたいですね。そういうクツは一度履いた後、次に使うまでに間も空くと思います。そういったクツの私の保管方法は、履いた翌日は玄関、もしくは風通しの良い日陰で湿気を飛ばし、その後必ず底の汚れを濡らしたティッシュなどでキレイに拭き取って、革用のクリームでお手入れした後、買った時に入っていた箱に、写真右に移っている再生可能な湿気取りシート(乾燥剤)を入れて保管するというやり方です。このシートは箱などのサイズに合わせて細かく切って使えるタイプで、定期的に日当たりの良いところで干すことで繰り返し使えます。また、あまり履かないクツの場合は出来るだけクロゼットのような密閉されてしまう場所に押し込めず、風通しの良いウォークイン・クロゼットにワイヤー・シェルフなどを置いて保管するというのがベストだと思います。それで半年に一回くらい、定期的に箱の中の湿気を飛ばすためにフタを空けて、中に空気を通してやると良いでしょう。乾燥剤の定期的な天火干しや交換もお忘れなく。

私がここまでクツの保管に神経質になるようになったのは、実はかつてクロゼットに大量に保管していた革靴が、湿気のためにあわや全滅というとんでもないことになりかけたことがあるからです。自分としては大事にクロゼットにしまっていたつもりでしたし、クロゼットそのものにも湿気取りが入れてあったにも関わらず長期間の保管のためにカビが付きかかっていた!! あの時の恐怖!! お気に入りの高価なクツばっかりだったんで殆ど絶叫モノでした。で、それ以来もう二度とイヤよっっっ、ということで、徹底的な保管方法を案出したというわけです。ま、ココまでやっとけば滅多なことでダメになったりはしません。皆さんも湿気、これはクツに限らずお洋服でもですが、それがシミの原因になっちゃったりもするので、どうぞ気をつけて下さいね。

さて、クツのお手入れといえばクツ・クリームなんですが、皆さん、どんなのをお使いですか? 

あやぼーは写真のウーリー(ウォーリーと表記されている場合もある)のスイス製最高級レザークリームを使っています。LOFTなどで手に入ると思いますが、普通のクツクリームに比べて少量で滑らかによく伸び、浸透性が高く、仕上がりもキレイ。多少の撥水作用もあるようです。1本1050円ですけど、コレを使い始めたら他のは使えませんね。

これを全体に延ばして写真の、木にスポンジを張ったクツ磨きでシャカシャカするわけです。そうするとツヤも出てぴっかぴか。次に履く時までにはクリームの栄養が革に行き渡っていることでしょう。ちなみにスエードやエナメルは、また別にそれ用のクリームでお手入れしなくてはいけません。

オシャレ用のみならず日常のクツでも、何足か用意した上にこういうクリームで定期的にお手入れしておくとキレイで長持ち。クツに凝るのがホントにオシャレなヒトとか言いますが、どんなにお洋服が凝っていても足元がいい加減だと台無しになってしまいます。ちょこっとそのへんまで気を使いたいものですね。

ところでこうした日常のお手入れの他にもうひとつ、長いこと履いているとカカトや底がどうしても擦り減って来ますよね。クツ修理にもいろいろなお店がありますが、あやぼーがオススメしたいのは百貨店などにも入っているミスター・ミニットです。合鍵なども作ってくれますが、何と言ってもクツのカカトや裏張りなどが専門。他に比べてお値段が高いという声もありますが、カカトや底などに長持ちする素材を使ってくれますので、長い目でみればお得だと思います。以前一度、いい加減な所でカカトを直してもらったことがありますが、ミスター・ミニットに比べてあまりにも短期間しかもたなかったので驚きました。また、クツを大切にされる方は、新品の間に裏張りされる方もあります。こうしておくとクツ自体の底を擦り減らしてしまわずに済むので当然長持ちしますね。ただ、裏張りするためには表面を滑らかにする必要があるので、あらかじめ裏に凸凹の滑り止め効果が施してあるクツには向きません。そういうのは凸凹が磨り減ってからで、十分間に合うでしょう。

 

★お洋服の保管とお手入れ★

次は、お洋服の保管とお手入れについてです。あやぼーなどは三度の食事より服が好き!! とゆー、困ったちゃんなビョーキの持ち主なので、レストラン通いや旅行は我慢できても、服を買うのだけはどーやっても止まりません。どんなビンボーな時でも服だけは別!! 皆さんの中にも、そんな同病を相憐れんで下さる方があると思いますが、そういう事情ですからともかく増える。どんどん、どんどん、際限なくお洋服が増えてゆく。そこへ持って来て手放すということが出来ないコレクター体質なんで、それはもうただひたすら増え続けるのみ。作りつけのクローゼットやタンスなどというものは既に満杯になり果てて久しく、仕方がないのでハンガーラックを使ってますが、ウォークイン・クロゼットなんて可愛いもんでは到底おさまらず、一室丸ごと、まるでクリーニング店か洋服屋のような様相を呈している部屋さえあります。

そうなってくると今度は湿気以上に恐いのがホコリ。クロゼットやタンスに保管しておくにしてもホコリは同様に気をつけなくちゃいけませんが、ハンガーラックとなると尚更です。ホコリなんてものは、対策を立てないで放置しておくと積もり積もってゆくのみ。当然、単に掛けてあるだけでお洋服が汚れちゃう。で、まずは当然それぞれ一着ずつにカバーをかけておかなくてはなりません。これはクロゼット保管でも同じですが、ラックの場合は更にそれに全体にかかるマルチカバーなどをかけて更にホコリをシャットアウトしておくのがベストです。写真のものは透明シートに通気性の良い不織布を張ったもので、湿気の関係からもこういうカバーが望ましいでしょう。クリーニング店で使っているホコリよけは通気性に乏しいので長期保管には向きません。ですので、クリーニングから帰ってきたらそういったホコリよけは取って、通気性の良いものに交換した方が無難だと思います。また、しまってしまう前に風通しの良い日陰に一日掛けておいて、浸透している溶剤を飛ばしておくと良いという話も聞きます。クリーニング溶剤が十分に発散されていない場合、それがシミの原因になってしまうこともあるからだそうです。

それから型崩れを防ぐためにはハンガーも選びたいところ。特にコートやジャケットなど、重みのあるものは形にあったしっかりとしたものに掛けておかないと、型崩れを起こしやすいと思います。スカートにしても、ロリなお洋服の場合はやたら布が使ってあって重いので、しっかり留まるスカートハンガーを使わないと、知らない間にズレ落ちちゃってたりしますね。また、肩部分がゴムになっているお洋服を普通にハンガーに掛けておくと、これまたゴムが伸びきっちゃったりして型崩れを起こすこともあります。そういうものはウエスト部分で半折にした状態でハンガーの下部分に掛けておくようにしましょう。特に別珍のドレスなど、重いものほど気をつけて下さい。

あと、やはりお洋服の場合も気づかない間に湿気がシミの原因になってしまったりすることありますので、クロゼットなら湿気取りは欠かせませんし、ウォークイン・クロゼットなどなら折にふれて除湿機をかけておくことをオススメしたいです。ま、折角のお気に入りのお洋服が、いい加減な保管でダメになってしまうことくらい悲しいことはありませんからね。

話は変わりますがクリーニング、これもお店によっていろいろあって、ヘタなところに任せるとダメにされちゃうということも無いとは言えません。それについてはあやぼーにも苦い経験があります。信頼出来るお馴染みの所があればそれに越したことはないんですが、新しく選ぶ時はどこでも同じということはないので、まずは古いものなどを一度出してみて、仕上がり具合いで良し悪しを見極めた方が良いでしょう。それから綿のブラウスやワンピをクリーニング店に出すと、衿などの汗ジミが預けた時よりひどく目立ったシミになって帰って来るということがありませんか? どうも綿モノをドライ・クリーニングに出すとこういうことが起こりやすいようなんですが、あやぼーのお馴染みのクリーニング店にはダブルクリーニングというのがあって、それはドライで洗ったものをもう一度水洗いしてくれるやり方なんだそうです。お店によって呼び方はいろいろだと思いますが、これには特殊な溶剤を使うようで、多少古い汗ジミでも殆ど目立たなくなって帰って来ます。

以前、とても気に入っていた麻のドレスがあったんですがそれは大変古いもので、どうしても目立つ汗ジミが付いてしまっていて一度は諦めてたんです。もう普段着にしつつあったところ、このシミ取れると思いますよってクリーニング店の方が教えて下さったのでトライしてみました。普通のシミヌキではもう絶対にダメって状態でしたけど、凄くキレイになって帰って来たのには驚きましたね。こういうクリーニング方法は、特に夏モノで汗ジミがつきやすい綿ものの衣類に最適で、どこでも持ってるという技術ではありませんが、探せばやってくれる所もあると思います。クリーニングの技術も昔に比べて進化してるんですね。

と、いうことで、あやぼーの知る限りの保管の知識をご披露してみました。特には書きませんでしたが、防虫剤などは湿気取りやホコリよけ以前の問題ですから、基本中の基本。皆さん、当然入れてますよね? こちらも定期的な補充や交換をお忘れなく。やはりクツもお洋服も出来れば長持ちさせたいもの、お手入れや保管方法次第でモチが違いますから気を配ってあげて下さいね。

2005.7.22.+7.25.

photo :20056.24. + 2005.7.16.

 

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