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基礎確認篇★その11.名詞

3.名詞の格

 

ひとつのフレーズの中で、名詞は主格、所有格、目的格の3種類に使われます。

・ 主格 ・・・ 主語や主格補語となる

・ 目的格 ・・・ 動詞、前置詞の目的語になったり、目的格補語となる

・ 所有格 ・・・ 主に「〜の」という所有の意味を表す

ex) Lucy is a secretary.   ・・・ Lucyは主語、secretaryは主格補語 (第2文型 S+V+C) →従ってどちらも<主格>

  Lucy bought a beautiful dress・・・ Lucyは主語、dressは目的語 (第3文型 S+V+O) →従ってLucy<主格>、dress<目的格>

  Bob made Lucy his secretary

     ・・・ Bobは主語、Lucyは目的語、secretaryは目的格補語 (第5文型 S+V+O+C) →従ってBob<主格>、Lucyとsecretaryは<目的格>

  Lucy is Bob's daughter. 

     ・・・ Bob's は所有格、Lucyは主語、daughterは主格補語 (第2文型 S+V+C) →従ってLucyとdaughterは<主格>

 

以上のように、これらは名詞の文中での役割よって区分されています。文型については、慣れれば自然と理解できるようになりますから、分からなければ現時点ではあまり深く考える必要はありません。

名詞が主格や目的格に用いられる場合の形は変わりませんが、所有格は変わるので以下ではそれについて解説してゆきましょう。なお、代名詞は目的格、所有格でそれぞれ形が変わりますが、これについては代名詞について解説する時にお話しします。

 

1.所有格の基本

生物には「Bob's」「the girl's」のように「's」を付け、無生物は「the lid of the box」のように「of」を用います。

ex) This is Jane's book. ・・・ 「's」を付けた所有格

  The title of the book is "If Tomorrow Comes". ・・・ 無生物の場合は「of」を使う(「book's title」とはしません)。

Point!! 「's」を付けた所有格は「冠詞相当語」と呼ばれ、冠詞と同じ役割を持つものとして扱われます。従ってこれに更に冠詞を付ける必要はありません。代名詞の所有格も同様です。

   

2.無生物所有格の例外

@) 擬人化された無生物については「's」を付けてよい

ex) the earth's surface (地球の表面)

 

A) 時間、金額、距離、重量を表す名詞

ex) today's paper (今日の新聞)、two thousand yen's worth of rice (2000円分の米)

  thirty mile's distance (30マイルの距離)、a ton's weight (1トンの重さ)

 

B) 慣用句

ex) at one's wits' end = at one's wit's end (途方に暮れて)、to one's heart's content (心ゆくまで)

one's の部分は、適当な所有格を代入して I was at my wit's end. のように使います。

 

3.「's」を付ける時の注意点

@) 「s」で終わる複数形には「'」だけを付ける

ex) a girls' school (女子校)、ten minutes' walk (歩いて10分の距離)

※複数形でも特殊な形、例えばchildren などには、「's」を付けます。

 

A) 「s」で終わる固有名詞には、通例「'」だけを付ける

ex) Moses laws (モーゼの十戒)

 

B) 複合名詞や名詞に形容詞句が付いた場合は、最後の語だけに「's」を付ける

ex) my father-in-low's friend (義父の友達)

  the Queen of England's crown (英国女王の王冠)

※ 複合名詞を複数形にする場合(brothers-in-lowなど)と、「s」の付け位置が違う点に着目して下さい。

 

4.所有格の注意すべき用法

@) 所有格名詞の後ろのhouse、shop、office などの語は、通例省略される。

ex) We had a birthday party at Jane's (house). (私たちは、ジェーンの家でバースディ・パーティをした。)

  I had my watch repaired at the watch-maker's (shop). (私は時計屋で時計を修理してもらった。)

  I've got to go to the dentist's (office). (歯医者に行かなければならない。)

 

A) 所有格を含む特殊な語順 「a friend of my father's」と「my father's friend」

この用法でよく使われるものに、代名詞を使って言う「a friend of mine」という表現があるのを知っておられる方も多いと思います。これと同じことですが、不特定の「ある友人」という言い方をしたい時、所有格名詞は冠詞相当語であるため「ある」に当たる「a」と所有格を並べて使うことができません。そこで「a <名詞> of <所有格>」の形が取られることになります。同様に、他の冠詞相当語とも並べることは出来ませんので、「a」の他に「any、some、no、this、that」などを用いたい時にもこの語順になります。公式化すると...、

a (any、some、no、this、that) + <名詞> + of + <所有格>

「my father's friend」と言う場合は「父の友人」が誰であるかがはっきりしている場合であって、特定せずに「ある父の友人」と言う時に、この語順になるということを覚えておいて下さい。

 

B) 所有格に続く名詞の省略

Jane's room and Tom's room are very small. というように、「room」を重ねて言うのは冗長な表現になるため、所有格に同じ名詞が続く場合は「Jane's and Tom's room are very small.」のように最初の方を省略するのが普通です。この場合は、JaneもTomもそれぞれの部屋を持っていて、そのどちらも小さいという意味なので複数扱いですが、「room」という名詞そのものは、前の分が省略されているだけなので単数形になっている点に注意して下さい。また、区別しておかなければならないのは「Jane and Tom's room」となる場合で、これはJaneとTomが共有で使っているひとつの部屋ということになります。従ってこちらは単数扱いとなり「Jane and Tom's room is very small.」となることに着目して下さい。

 

では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。

1. その箱の色は赤い。

1. The color of the box is red.

2. その人形の足はとても短い。

2. The legs of the doll are very short. 

3. 姉の友人のひとりが、私にその物語を教えてくれた。

3. A friend of my sister's told me the story.

4. ケイトとジムのお母さんは、とても美人だ。

4. Kate and Jim's mother is very beautiful.

5. ケイトのお母さんもジムのお母さんも、とても美人だ。 5. Kate's and Jim's mother are very beautiful.
以下は英語にしてから、下線を引いた言葉の英文における格を考えてみましょう。
6. 彼女はを持って通りを歩いていた。 6. She was walking along the street with a book.

どちらも前置詞の目的語になっているので目的格。

7. 私は今日、自転車は必要ないだろう。 7. I won't need my bicycle today.

動詞の目的語になっているので目的格。ちなみにこれは第3文型S+V+Oの形。

8. 彼女は私のだ。 8. She is my sister.

どちらも主格。第2文型S+V+Cでsister は主格補語。

9. 私たちは彼女を我々のクラブの会員にするつもりだ。 9. We're going to make her a member of our club..

目的格補語になっているので目的格。第5文型S+V+O+C。

10. その女性が私に駅までのを教えてくれた。 10. The woman showed me the way to the station.

動詞の目的語になっているので目的格。ちなみに第4文型S+V+O+Oで、「me」は間接目的語、「way」は直接目的語。

解答例10で、「show 〜 the way to ... = 〜に ... までの道を教える」で、「道を教える」と言う場合の「教える」はshowを使います。

 

2007.11.8.-11.9.

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