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 Drive Diary 2001.2.25.

まだまだ寒い2月の終わりごろ。

冬眠状態で運動不足気味のしゃーるさんと久しぶりにドライヴ。彼は太りはしないが、運動不足が身体によくないのはクルマもヒトも同じこと。

以前住んでいたこともある宝塚の市街を抜けて、43号線から3号神戸線に乗って明石から加古川あたりまで、これは始めて一緒に走った高速でもあるのだが、以来しゃーるとあやぼーの定番デートコースとなっている。この日のBGMは春も近くなると聞きたくなるこの一枚、なつかしの山下達郎「RIDE ON TIME」である。前の晩に突然聞きたくなり、テープを積んできたのだが、やはりなかなかよかった。彼の作品の中でも、これが未だに最も好きなのは、歌詞が特にいいからだろうな、と思う。(でも最近はしゃーるさんのエンジンの音の方が楽しいので、あまりCDはかけなくなっちゃったけどね。)

いつもの道を43号線へ向かう予定だったのだが、左折しなければならない交差点をしっかり通過してしまうところなど、さすがはあやぼーである。いきなりこれなので、しゃーるさんは「またかよー」とあきれ気味だが笑ってごまかし、「大丈夫、大丈夫、171号線通ってこっちからでも出れるから」となだめる。よく知っている道ならこれですむが、これが知らない道だったりすると当然どえらいことになってしまう。まず走ってたってモトの道になんか戻れないから、とにかく止まって地図を繰るハメに陥ってしまうのだ。なんでカーナビつけないのって?...はっきりお答えしましょう。カーナビがあっても、私は絶対迷う自信があるからです。

そうこうするうちに芦屋から高速に上がるも、ウィークディのお昼を選んだにもかかわらずちょっと混みぎみで、調子よく走ってるかと思うと前がつまって来たりするのが辛い。しかし、それでも走れるところは思いっきり走って、しゃーるさんはごきげんのご様子。空は時ならぬ快晴で雲ひとつないが、外はまだ寒いので残念ながらホロをかけたままの走行である。

この日、行き交ったロードスターは初代ユーノスのみで、その数は5〜6台。みんな元気に走ってるんだなと思うとうれしくなった。しかし殆どがやはりホロをかけたままで、ロードスターの出番となる季節まで、あと少しなんだなという感じだ。早くホロをあけて走りたいね、しゃーくん。

しゃーるさんのオーナーがマトモに出来るのは前に走ることだけだが、さすがにスポーツカーに8年近くも乗っているとヒトのうしろをトロトロ走ることだけはしなくなる。と言うよりも、もともとそういう性格だからスポーツカーが好きなのかもしれないが、ロードスターらしくマナーを守って、しかしカッコよくロードパフォーマンスしている(つもり)になれるのも、ミアータならではの楽しみかもしれない。やはり、ロードスター・オーナーたるもの、晴れた日の休日には、この名車の名声を高めるためにも、びしっとキメてどんどん走らせてやるべきだと改めて思ったりした。

なんてことのない高速だから走ってる最中はあまり景色が見えるわけでもないが、軽快なドライヴィングを楽しみながら「天気いいねー」と言っているうちに明石にさしかかる。子午線の下を通過するころには、そろそろおなかがすいたなあ、という時間になっていた。

よくこのへんでお昼ごはんになったりするが、世の中には味自慢のSAがけっこうあるそうなのに、ココのSAはなんでこんなメニューしか置いてないんだろうと少し悲しい。なにしろ街場のキッサ店メニューで終わっているのだ。明石ってば海のサチなのに、せめて海鮮丼とかなんとか、ミエでも作ろうという気はないんだろうか。長年思っているが、目新しいメニューに遭遇したためしがない。しかし、それでも快晴の日のドライヴ途中となれば、何を食べても美味しいのは言うまでもないわけだが...。

ともあれこのへんで、そのうちどこかクルマが止められて美味しいお店を発掘せねばなるまい。

さて、昼食を終えて一休みし、さあ、もうひとっ走りだね、としゃーるさんの所に戻ると、退屈そうな顔をして止まっている。しゃーるさんは日ごろからオーナーと一緒にお店の中に入れないのが、つまらなくて仕方がないのだ。食べ物やさんでもデパートでも、しゃーるさんは駐車場で待ってるだけ。これがプライド高い彼には許せないことらしい。エンジンをかけると「やっと走れる」と思うのか、トタンにうれしそうになる。

「さー、もうひとっ走りしよーな、」と言いつつ出発。いつもはおとなしいしゃーるさんが、スポーツカーらしく咆えるのを楽しく聞き流しながら、パワフルに本線復帰。

ここからしばらくは道もすいていて気持ちよく加古川まで走ると、そろそろドライヴも前半終了、今回の帰りは街中を抜けて行くことにしている。

ハイ・ウエイというのは飛ばすのが楽しい道なのだが、ドライヴというのは早く走るばかりでは面白くない。一般道を何か面白そうなものはないか、いい景色はないかと、のんびり行くのもなかなかいい。ロードスターはそういうイミで「走っても、歩いても」楽しいクルマだと言えるだろう。

加古川から明石へ戻る道だから、右手側に時おり海が輝くのが垣間見える。新開通した淡路までの大鳴門橋(たしかそんな名前だったはずだよね )が見えてきたので、「おお、ここから乗れるのか、この橋」と世事にうといあやぼーは始めて知った。なかなかキレイな橋なので、しゃーるさんと「今度いっしょに渡ろうね」と誓う。今まで淡路にクルマで行くとするとフェリーを使うしかなかったが、しゃーるさんと海の上を走れるなんて、なかなかいいよね。春になったら行こうっと。

それはそうと、この沿道って実はあんまりお店らしいお店がない。大きいチェーンのレストランなんかは時々みかけるけど、なんかもっとココに来ないとない、みたいなものを食べさせてくれるシーサイドレストランなんかあるといいのに、と思う。(食べる話ばっかりで申しわけありませんが...。あるのかもしれないけど、知らないだけなのかな。知ってるヒトがいたら教えてね。)

明石の市街を抜けて神戸方面へ。殆ど一本道に等しいのでまず迷う心配はないが、神戸に近づいてくるとひと安心...、と思ったら大間違いだった。よく聞くことだが、なんで日本の標識ってのは無責任な上、デタラメなんだ?!「左へよれ」って書いてあるから寄ってったら書いてある目的地と全然違う方向へ行っちゃうじゃないかっ!! 無理矢理わりこませてもらってコトなきを得たが、変な方向行ったらタダでさえ戻って来れないんだぞ、私はっ! ...そういえばこの前も工事迂回の標識があって、標識通りに走ってったら、迂回どころかモトの道に戻れなくなって、とんでもないとこまで行っちゃったもんな。なんとかして下さい!! お願い!

それはそうと、とりあえず神戸の街まで帰ってくると、いつも歩き回っている街だけに迷ってもまあ何とかはなる。しかし、このあたりでクルマを止めようと考えるのは私にとって無謀きわまりない。何故なら、「立体駐車場」が多いから。大昔に一度入れたことがあるけど、あれだけはもう二度とイヤと思っているし、やはり街に遊びに来るのには、電車の方が便利よね。今日のところはしゃーるさんのお散歩がメインなので、街には止まらず帰宅です。

何の目的もなくクルマで走るだけのためにクルマに乗る、なんてのは、まあ環境問題がうるさい中で贅沢きわまりないことですが、しかし人間にはこのテの無駄もたまには必要かもしれませんね。そもそもスポーツカーなんてものが、最も贅沢なムダの究極なわけですから。でもその代わりと言ってはなんですが、しゃーるさんはウォーム・アップが必要な時以外、決してアイドリングのまま止まっていたりしたことはありません。燃費もけっこういいですし、ちょっと「エコロジー・コンシャス」なスポーツ・カーさんなのです。

 

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